2013-08-03

佐村河内守、震災犠牲者への追悼ソナタが完成


 作曲家・佐村河内守氏が、東日本大震災の犠牲者へ追悼の思いを込めて作曲した新作「ピ­アノ・ソナタ第2番」完成発表会を開いた。佐村河内氏は、30代半ばで聴力を失い、絶­対音感を頼りに創作を続ける作曲家。震災後、自身の「交響曲第1番 HIROSHIMA」が被災地で"希望のシンフォニー"と呼ばれていることを知り、音­楽家として力になりたいと考えていたところ、母を津波で失った少女との出会いがきっか­けとなり「ピアノのためのレクイエム イ短調」を作曲。その作品をベースに、すべての被災者にささげる長大なピアノソナタを­完成させたという。韓国のピアニスト、ソン・ヨルムを招き、曲の一部を披露した佐村河­内氏は、「通常のレクイエムとは逆に、亡くなった人の苦しみ、悲しみ、怒りを聞いても­らいたいと思った」と、曲に込めた思いを語った。


佐村河内守:魂の旋律~HIROSHIMA×レクイエム [DVD]

魂の旋律 ~音を失った作曲家~
NHKオンデマンド
佐村河内守

文庫化『交響曲第一番 闇の中の小さな光』佐村河内守〈さむらごうち・まもる〉(幻冬舎文庫、2013年)

交響曲第一番 闇の中の小さな光 (幻冬舎文庫)

「NHKスペシャル」、TBS「金スマ」で大反響! 日本中に衝撃を巻き起こす全聾の天才作曲家の感動の自伝。

 被爆二世の作曲家である著者は、すべてをなげうって音楽のためだけに生きてきた。35歳のとき、両耳の聴力をすべて失うという悲劇が彼を襲う。絶望と虚無の淵に沈む彼を立ち直らせたのは、目の不自由なある少女との運命の出会いだった。そして彼は、深い闇の中にいる者だけに見える"小さな光"に導かれ、奇跡の大シンフォニーをつくりあげた――。

佐村河内守

2013-08-01

『写真集 野口健が見た世界 INTO the WORLD』野口健(集英社インターナショナル、2013年)

写真集 野口健が見た世界 INTO the WORLD

 アルピニスト野口健、初の写真集。ヒマラヤ高山の荘厳な姿、アフリカの躍動する生命、フィリピン・沖縄の遺骨収集、そして東北の被災地まで。世界中を駆け巡る清掃登山家が撮り続けた写真の集大成。

自著を語る:東京新聞

「風立ちぬ」ポスターにパクリ疑惑