・『人類が知っていることすべての短い歴史』ビル・ブライソン
・自己治癒コンクリート
・人生を変える発見
・『世界をつくった6つの革命の物語 新・人類進化史』スティーブン・ジョンソン
・必読書リスト その三
自己治癒コンクリートには、このバクテリアとその餌になるデンプンの一形態が混ぜ込まれている。バクテリアは普通の環境下ではケイ酸カルシウム水和物フィブリルに閉じ込められて休眠状態を続ける。だがひびが入るとバクテリアがフィブリルの結合から解放され、水の存在によって目を覚まして餌を探しはじめる。そしてコンクリートに加えられていたデンプンを見つけると、それを食べて成長し、増殖する。その過程で炭酸カルシウムの一形態である方解石を排泄する。この方解石がコンクリートと結合し、ひびをつなぐような鉱物構造をつくりはじめ、ひびのさらなる成長を止めてふさぐのである。
【『人類を変えた素晴らしき10の材料 その内なる宇宙を探険する』マーク・ミーオドヴニク:松井信彦訳(インターシフト、2015年)】
・生物でひび割れを直すコンクリートが日本上陸(前編) | 日経 xTECH(クロステック)
・生物でひび割れを直すコンクリートが日本上陸(後編) | 日経 xTECH(クロステック)
・ひび割れを自ら修復!自己治癒・自己修復コンクリートへのバイオ技術の活用 | コンクリートメディカルセンター
一種の創発技術と言えそうだ。生命の不思議を利用して人工物を長く活かす発想がユニークだ。
人体が老化する原因は二つ考えられており、一つは遺伝情報で、もう一つは細胞のコピーミスである。しかしながら今の段階ではまだ特定するに至っていない。ひょっとすると体にバクテリアを投与する医学が出てくるかもしれない。ま、もともと人体はバクテリアだらけだし、DNAにもウイルスの影響が色濃く残っている。
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自分が合成物であるとはにわかに理解し難いが、それは意識によって統合されていると錯覚しているためだろう。内蔵を移植した人は食べ物の好みが臓器提供者のそれに変わることが報告されている。
傷や骨折などに対しては治癒メカニズムが働くが、精神や価値観の治癒は難しい。ま、病の自覚症状がないのだから致し方ないとも言えるが(笑)。