1冊読了。
14冊目『地下足袋の詩(うた) 歩く生活相談室18年』入佐明美〈いりさ・あけみ〉(東方出版、1997年)/泣いた。私の嫌いな大阪とキリスト教がセットになっているにもかかわらず。入佐は釜ヶ崎でケースワーカーをしている女性だ。25歳から18年間にわたってドヤ街を歩き回り、男たちの話に耳を傾け、病院やアパートの世話をしてきた。描かれる様々な人間模様は「詩」そのものである。入佐はもともと看護師で将来、ネパールへ渡ることを夢見ていた。それがひょんなことから釜ヶ崎で働くこととなる。いつしか夢を実現する舞台は釜ヶ崎に変わっていた。10代、20代の人は必読のこと。奈路道程〈なろ・みちのり〉のイラストも実に素晴らしい。
2012-03-14
2012-03-13
雪景色
まるでスクリーンだ。広い開口部が外と内との境界を曖昧にする。自然を取り込もうというあざとさは感じられない。ただ四季の移ろいを愛(め)でようとしたのだろうか。暗がりの中で緋毛氈(ひもうせん)が紫色に見える。茶器が二つ。言葉ではなく、時間を共有するコミュニケーション。作法や手順にはそんな意味があったはずだ。京都・大原の里、宝泉院。
大野晋、宮本常一、岩波貴士、岩田義一、中村元、三枝充悳
4冊挫折。
『東日本と西日本 列島社会の多様な歴史世界』大野晋〈おおの・すすむ〉、宮本常一〈みやもと・つねいち〉、ほか(日本エディタースクール、1981年/洋泉社MC新書、2006年)/論文の寄せ集めだった。大野晋の著作に当たるべきであった。
『人にはちょっと教えたくない「儲け」のネタ帳』岩波貴士(青春文庫、2008年)/良書。200ページほどで様々な情報を網羅。ウェブ情報まで掲載されており有益。ただ、五十の坂に届こうとする私が読むべき本ではない。
『偉大な数学者たち』岩田義一〈いわた・ぎいち〉(ちくま学芸文庫、2006年)/これも良書。文章がいい。横書きなのでやめた。
『バウッダ[佛教]』中村元〈なかむら・はじめ〉、三枝充悳〈さいぐさ・みつよし〉(小学館、1987年/講談社学術文庫、2009年)/入門書であった。500ページ近くあり、堅牢な内容だと思われる。
『東日本と西日本 列島社会の多様な歴史世界』大野晋〈おおの・すすむ〉、宮本常一〈みやもと・つねいち〉、ほか(日本エディタースクール、1981年/洋泉社MC新書、2006年)/論文の寄せ集めだった。大野晋の著作に当たるべきであった。
『人にはちょっと教えたくない「儲け」のネタ帳』岩波貴士(青春文庫、2008年)/良書。200ページほどで様々な情報を網羅。ウェブ情報まで掲載されており有益。ただ、五十の坂に届こうとする私が読むべき本ではない。
『偉大な数学者たち』岩田義一〈いわた・ぎいち〉(ちくま学芸文庫、2006年)/これも良書。文章がいい。横書きなのでやめた。
『バウッダ[佛教]』中村元〈なかむら・はじめ〉、三枝充悳〈さいぐさ・みつよし〉(小学館、1987年/講談社学術文庫、2009年)/入門書であった。500ページ近くあり、堅牢な内容だと思われる。
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