2013-04-24

ジェイムズ・グリック


 1冊読了。

 12冊目『インフォメーション 情報技術の人類史』ジェイムズ・グリック:楡井浩一〈にれい・こういち〉訳(新潮社、2013年)/昨夜読了。532ページというボリュームだが一気読み。チャールズ・バベッジ~クロード・シャノン~アラン・チューリングが織りなす情報理論の系譜を文明史の一大絵巻にまでしてみせた。強いて文句をつけるなら最終章で、Wikipediaよりも宗教を取り上げるべきだった。ま、これは私の志向の問題ではあるが。本書を読んでから併読書籍に取り組むのがいいだろう。21世紀の教養として必ず読まれるべき一書である。

「100%今を味わう生き方」~歩く瞑想:ティク・ナット・ハン


歩く瞑想/『君あり、故に我あり 依存の宣言』サティシュ・クマール
等身大のブッダ/『小説ブッダ いにしえの道、白い雲』ティク・ナット・ハン
プラム・ビレッジ(フランス)のシスターが語る気づきと瞑想
ティク・ナット・ハン「食べる瞑想」

2013-04-23

新刊『伝統と革命 J・クリシュナムルティとの対話』J・クリシュナムルティ:大野純一訳(コスモス・ライブラリー、2013年)

伝統と革命―J・クリシュナムルティとの対話

インドの知識人たちとの30回にわたる対話録

「偉大な教師にまみえたからには、学びにいそしめ」(カタ・ウパニシャッド)という真摯な学びの精神でクリシュナムルティのまわりに参集したインドの知識人が、彼らの背景にあるインドの伝統的知識を引き合いに出しながら、様々なテーマについて話し合い、それぞれの意識とその中身である過去、心理的記憶、思考、悲しみ、死の恐怖、等々を徹底的に検証し直し、重荷としてのしかかっている「伝統」からの出口と、古い意識(脳)から抜け出し、新しい意識(脳)を生み出すこととしての「革命」の可能性を模索している。

 1947年以来、J ・クリシュナムルティは、インドにいる間、さまざまな文化・教養的背景から集まった一群の人々──知識人、政治家、芸術家、サンニャーシなど──と定期的に会い、対話してきた。この年月の間に、探究の方法論が熟し、具体的になった。本書の対話には、あたかも顕微鏡を通して見るかのように、クリシュナムルティの並外れて流動的で、広大でかつ精妙な精神と、知覚の働く過程が現れている。これらの対話は、しかしながら、単なる問答ではない。それらは意識の構造と性質への探索であり、精神とその運動、その境界、そしてそれを超越するものへの探究である。それはまた、変容の道の模索でもある。
 これらの対話にはいくつかのまったく多彩でまた条件づけられた精神の結集があった。そこには、クリシュナムルティの精神からの深い問いかけ、人間の心の深みを開示する容赦ない尋究があった。人は、〈限りなきもの〉(the limitless)の拡大と深化の目撃者であるのみならず、限られた精神へのその衝撃の目撃者でもある。そしてまさにこの探究が精神を柔軟にし、それをその即座の過去および幾世紀にもわたる条件づけの溝から解放する。(「緒言」より)

クリシュナムルティ著作リスト