2013-06-04
青木健、天野統康、呉智英、スティーヴン・ホーキング、他
4冊挫折、3冊読了。
『古代オリエントの宗教』青木健〈あおき・たけし〉(講談社現代新書、2012年)/好著。ただ私の興味範囲ではなかった。青木は宗教学の新進気鋭。文章にもキレがある。
『世界を騙しつづける科学者たち(上)』ナオミ・オレスケス、エリック・M・コンウェイ:福岡洋一訳(楽工社、2011年)/構成が悪くスピード感を欠く。
『宇宙の起源』チン・ズアン・トゥアン:南条郁子訳(創元社「知の再発見」双書、1995年)/五十近くなると「知の再発見」双書はもう読めない。2倍の大きさにしないと無理だろう。アインシュタインの手稿あり。
『ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女(上)』スティーグ・ラーソン:ヘレンハルメ美穂、岩澤雅利訳(早川書房、2008年/ハヤカワ文庫、2011年)/満を持して読んだのだがダメだった。翻訳の文体が肌に合わない。
19冊目『サヨナラ!操作された「お金と民主主義」 なるほど!「マネーの構造」がよーく分かった』天野統康〈あまの・もとやす〉(成甲書房、2012年)/ふざけたタイトルと成甲書房というだけで避ける人がいるに違いない。ところがどっこいマネーの本質に斬り込む良書である。時折筆が走りすぎるキライはあるものの、ファイナンシャルプランナーの強みを生かしてわかりやすい図を多用。宋鴻兵〈ソン・ホンビン〉を始めとする引用文献が説得力に磨きを掛けている。フランシス・フクヤマ著『歴史の終わり』も含まれる。信用創造に触れるのはどうやらタブーらしく、宋鴻兵〈ソン・ホンビン〉の著作はいずれも絶版となっている。岩本沙弓〈いわもと・さゆみ〉と天野統康に注目。
20冊目『つぎはぎ仏教入門』呉智英〈くれ・ともふさ〉(筑摩書房、2011年)/『知的唯仏論』を読めばやはり本書を避けては通れない。視点は面白いのだがこの人の頑迷な性格が文章に表れている。決めつけてしまえば、もう自由なものの見方はできなくなる。ま、仏教界に問いを突きつけているわけだから仏教関係者は読むべきだろう。宮崎哲弥の評価はチト甘いと思う。宮崎の知識と比べても拙劣な印象を拭えない。
21冊目『ホーキング、未来を語る』スティーヴン・ホーキング:佐藤勝彦訳(アーティストハウス、2001年/ソフトバンク文庫、2006年)/『ホーキング、宇宙を語る ビッグバンからブラックホールまで』の続篇。とにかく図が素晴らしい。図だけでも買いだ。アーティストハウス版をオススメしよう。性格が悪いことで知られるがやはりこの人の説明能力は抜きん出ている。佐藤御大の訳もこなれている。チンプンカンプンでもお経のように読めてしまうのだから凄い。で、順番からいうと本書の次にレオナルド・サスキンド著『ブラックホール戦争 スティーヴン・ホーキングとの20年越しの闘い』を読むといい。
2013-06-03
『歴史の終わり』フランシス・フクヤマ:渡部昇一〈わたなべ・しょういち〉訳(三笠書房、1992年/新装版、2005年)
2013-06-02
『豆腐屋の四季 ある青春の記録』松下竜一(講談社文庫、1969年/講談社文芸文庫、2009年)
2013-06-01
Kenyan High School High Jump (OFFICIAL)
若者よ跳べ。徹底して重力に抗(あらが)え。
Young Man - Mr. Israel - Kalenjin Song
2013-05-31
2013-05-29
目撃された人々 37
少女は傘を差しながら踊るように走ってきた。遮断機の前で止まると今度は傘をクルクル回し始めた。白い傘にカラフルな水玉があしらわれていた。よく見ると黒い半ズボンもカラフルな水玉模様。彼女の周辺だけ雨も楽しそうに降っていた。日に灼けた顔と手足。太陽も雨も風もきっと少女の味方だ。
— 小野不一さん (@fuitsuono) 2013年5月29日
少女が少女であることをやめた時、きっと傘を回さなくなるのだろう。電車が走り去ると少女は再び駆けて行った。輝かしい未来に向かって。
— 小野不一さん (@fuitsuono) 2013年5月29日
2013-05-28
Danang International Fireworks Competition 2013
微速度撮影の動画が好きだ。不思議なほど好きだ。人生の縮図と思えてならないからだ。「自我と反応に関する覚え書き」でも紹介した。まるで走馬灯のようだ。人の一生は花火みたいなものかもしれない。ってなわけで花火の動画を(笑)。これ、ズルいよね。効果音と音楽が絶妙だもの。わずか1分30秒でめくるめく変化を堪能できる。せわしないコマ送りの中で人々が悩んだり苦しんだり考えたり祈ったりしていることが信じられなくなる。
Danang International Fireworks Competition 2013 from Rob Whitworth on Vimeo.
登録:
投稿 (Atom)