2011-09-24

読書の技術


 書物が書物には見えず、それを書いた人間に見えてくるのには、相当な時間と努力を必要とする。人間から出て来て文章となったものを、再び元の人間に返す事、読書の技術というものも、そこ以外にはない。

【『モオツァルト・無常という事』小林秀雄(日産書房、1949年/新潮文庫改版、1961年)】

モオツァルト・無常という事 (新潮文庫)

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