2011-09-17

私にとって人工呼吸器は機械ではありません


 私にとって人工呼吸器は機械ではありません。体の一部です。私は呼吸器は機械だとまったく思っていません。
 呼吸器使用者には呼吸器との相性があるのです。以前使っていた呼吸器では、血中濃度の科学的データが正常であるにもかかわらず、苦しいということがありました。現在使っている機械に変えたところ、食欲もわき、一年間で体重が10キロも増えました。おそらく目に見えない呼気波形や呼吸パターンの違いがあるからでしょう。また、使っているうちに、カフや換気量を調節することで、食べる時以外はしゃべれる状態をつくれることがわかってきました。
(※「第4回北海道在宅人工呼吸研究会」での発表原稿より)

【『こんな夜更けにバナナかよ 筋ジス・鹿野靖明とボランティアたち』渡辺一史〈わたなべ・かずふみ〉(北海道新聞社、2003年)】

こんな夜更けにバナナかよ

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