パキスタンの情報機関である統合情報部(ISI)が、同国を拠点とする武装勢力「ハッカニ・ネットワーク」に対して米国を標的にした攻撃を働きかけた証拠が数多くあると、複数の米当局者が警告している。
2人の米当局者と米パ関係に詳しいある情報筋によると、9月13日にアフガニスタンの首都カブールで起きた米大使館と北大西洋条約機構(NATO)本部への攻撃について、米情報当局が報告書の中で、ISIがハッカニに指示もしくは要請したものだと指摘。ただ、この情報の裏付けはまだ取れていないという。
また、米政府の内部調査に詳しい別の当局者は、少なくともISIがハッカニに対し、米国を標的にした攻撃をけしかけていたことが諜報を通じて強く示唆されていると述べた。
マレン米統合参謀本部議長も今週に入り、ハッカニに対して行動を取るようパキスタン側に求めていた。
ISIによるハッカニへの関与が事実だとすれば、今年5月の米軍によるウサマ・ビンラディン容疑者の殺害作戦で悪化していた米国とパキスタンの関係はさらに冷え込むとみられる。
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ロイター 2011-09-22】
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