私のお金目当てで原田容疑者は交際していた……。そのように世間が思うのは自由です。それと同様に、彼女は本気で自分と付き合っていたと考えるのも自由なはずです。世の中には財産を目当てに結婚する人がいることも知っています。反対に愛情だけで結婚するカップルもいるでしょうし、ある程度の打算で結婚するカップルもいることでしょう。
私はそのどれも否定はいたしません。実際問題として私はエッチのお礼に毎回30万から40万円の謝礼を渡しています。それが高価だからと文句を言われる筋合いはありません。これが私の思考回路です。
これを売春行為だと指摘する方がいるようです。しかし、そうではありません。売春防止法により売春は罪とされていますが、これには罰則規定がありません。それは、あまりにもグレーな範疇(はんちゅう)であるからです。ホステスに高価なプレゼントをして、その結果、エッチまで行ったとします。これは売春と言えるでしょうか。また、二人で高価な食事をし、(男からでも、女からでも)ブランド物のバッグをプレゼントしてエッチするカップルもいます。それを売春とは言いません。
売春に罰則があるのは管理売春という罪でして、これは生業(なりわい)として女性を管理、ピンハネをして性行為をさせるというものです。
私の場合、金銭がモロに出ているので品がないと思う方もいるでしょうが、正直にエッチをしたいから、その対価としてお金を渡しているわけです。高価なプレゼントを渡しても、それを後で換金する女性もいます。むしろ私のほうがよほどストレートで素直です。それに、決して嫌がる女性と無理やりエッチをしているわけではありません。
【『紀州のドン・ファン 美女4000人に30億円を貢いだ男』野崎幸助(講談社+α文庫、2016年)以下同】
何となく手に取ったのだが面白くて一気読みした。「善人は殺される」との印象を抱いたが実のところはそうでもなさそうだ。ゴーストライターがいるようなのでそこそこ脚色が施されているのだろう。
もう随分前になるが「結婚も売春である」と主張する人物のメーリングリストがあった。要は経済行為という捉え方なのだろう。資本主義社会においてマネーは狩猟の得点と化す。経済的な余裕は子孫を残す目的に有利に働く。学歴や家柄なども同様で、一切は生存競争という観点から計算される。
「飲む・打つ・買う」という言葉があります。
私は酒はビールを少々だけで、オッパイは吸いますけれどタバコは吸いません。
かような茶目っ気が随所に出てくる。
また、訴訟相手の弁護士と裏で通じて依頼者を丸め込もうとする弁護士も少なくありません。たとえば1000万円の損害賠償請求裁判の場合、500万を落としどころにして裏金を向こうから勝手に取って和解してしまうことがあるのです。
本来なら顧客である依頼者の意向に沿って、最後まで争うのか、それとも和解に持ち込むのか決めるのが弁護士の仕事です。にもかかわらず、なんだかんだと理屈をこねて自分のやりたい方向に引っ張っていく弁護士のいかに多いことか。
・弁護士を信用するな/『証拠調査士は見た! すぐ隣にいる悪辣非道な面々』平塚俊樹
軽いビジネス書として読むのがいいだろう。コンドームの訪問販売から金貸し業に転じる件(くだり)も若い人には参考になるだろう。