2012-03-20

パレスチナのビル・イン村 分離壁との戦い

Shai Carmeli Pollak  2006年。イスラエルが安全障壁として建設する分離壁はパレスチナ領土を併合・分断し国家成立を妨げる目的を持つ。国際法違反のこの政策により土地を奪われることに反対­するパレスチナの村の住民の非暴力的抵抗運動に参加するイスラエル人が撮影したドキュメンタリー。ビル・イン村の抵抗運動は功を奏し、2007年イスラエル最高裁はビル・­イン付近の壁のル-ト変更を命じ2011年6月壁の解体作業が開始した。

 イスラエルが不法に建設する安全障壁のためにパレスチナの村のオリーブの木が大量に破壊された。様々な手段で反対デモを鎮圧しようとするイスラエル軍とビル・イン村存続の­ために戦う活動家達。

 ドキュメンタリー2006年。イスラエルの隔離壁建設はビル・イン村の人々から土地と生計手段のオリーブを奪った。土地返還を求め様々な非暴力的手段でデモを行い続ける村­人と彼らに連帯するイスラエル人活動家の姿は世界の注目を集め始める。

 イスラエル人監督Shai Carmeli Pollak によるドキュメンタリー映画、2006年。イスラエルの分離壁建設のために土地を奪われたビル・イン村の粘り強い反対運動はイスラエルのメディアでも話題になる。ビル・イン­村は隔離政策に苦しむパレスチナ人の抵抗の象徴となる。イスラエル人活動家とパレスチナ人の団結と友情が僅かながら希望を感じさせる。

http://www.bilin-village.org/











 怒りに打ち震えながら見た。イスラエルは、パレスチナ人にとって命ともいうべき土地を奪い、丹精込めて育てたオリーブの木をチェーンソーで切断する。徴兵制を布(し)いているためイスラエルの全国民がパレスチナを虐げているといっても過言ではない。だが、そんな唾棄すべきイスラエルにも良心が存在した。人間もまだまだ捨てたものではない。

 デモの中に私服警官が紛れ込んで、わざと石を投げた。これがユダヤ人のやり方だ。更には障害者に向けて武器を発砲している。非暴力運動は広範さを必要とする。長い目で見れば勝ち目はないだろう。それゆえ私は、パレスチナが軍事力を持つべきだと考える。1948年から現在の状態が続いているのだ。インディアンやチベットのようになることを恐れる。

2012-03-19

KONY2012を支持する人々





◎KONY 2012/ジョゼフ・コニー逮捕キャンペーン
◎コニー 2012の正体~アフリカ侵略心理作戦
◎The Kony 2012 論争
◎ウガンダ反政府勢力の蛮行告発映画、「真実と違う」と地元民は猛反発

文字は絶対王朝から生まれる/『白川静の世界 漢字のものがたり』別冊太陽


 ・■(サイ)の発見
 ・文字は絶対王朝から生まれる

『漢字 生い立ちとその背景』白川静

「あ!」と思った。

 日本に文字が出来なかったのは、絶対王朝が出来なかったからです。「神聖王」を核とする絶対王朝が出来なければ、文字は生まれて来ない。(白川静)

【『白川静の世界 漢字のものがたり』別冊太陽(平凡社、2001年)以下同】

 私は漢字のマンダラ性を見抜きながらも絶対性には思い至らなかった。しかもその理由が振るっている。

 神聖王朝というと、そういう異民族の支配をも含めて、絶対的な権威を持たなければならんから、自分が神でなければならない。神さまと交通出来る者でなければならない。神と交通する手段が文字であった訳です。
 これは統治のために使うというような実務的なものではない。(白川静)

 法の制定や布告のためかと思ったのだが完全に外れた。「呪」の義を想う。呪いと祝いは距離をはらみながらも同じ一点から生まれるのかもしれない。それは縦の直線なのだ。真上から見れば点と化すことだろう。

 権威とはそれ自体が「新しい世界」なのだ。人々が知り得ぬ世界観を提示することで権威は保たれる。私が「オーソリティ」(権威)と認めるのは、私の知り得ぬ世界を提示する人に限られる。すなわち「王」は「世界」であり、「世界」とは「王」が規定するのだろう。

 本書で一番面白かったのは岡野玲子(漫画家)との対談である。白川は「狂う」の語義について語る。

白川●「くるう」という言葉は、「くるくる回る」という場合の「くる」ね、あの「くるくる」と同じ語源で、獣が時に自分の尻尾を追い掛けるようにしてくるくる回ったりしますね、ああいう理解出来ん動作をする、それが「くるう」なんです。

 理解を超えたものが「新しい世界」を提示する。ああ、そうか。「世界」とは「理解」なのだ。自分のわかっている――あるいは「わかっている」と錯覚している――範疇(はんちゅう)こそが「世界」である。

白川●だから「狂」というのは本当に気が触れてしまったというのではなくて、一種の異常な力が自分の内にあると考えられる状態を、本当は「狂」という。本当に狂うてしまったのでは話にならんのでね。狂うたような意識の高揚された状態、それが「狂」なんです。平常的なものを全部否定する。平常的なものの中にある限りはね、ものは少しも改革されない。既成の枠の中にきちんと納まってしまっておって、これはもう力を失っていくだけであって、新たな力を発揮するということは出来ませんわね。そういう風な状態にある時に、「狂」という、新しい創造的な力というものがそれを打ち破る。

 つまり「狂」とは抑えきれないマグマなのだろう。最初の噴火があり、次々と大地が火を放つと、そこに「新しい山」ができる。これが「新しい世界」なのだ。人々が理解できるのはマグマが冷め、定まった形状になってからのことである。

 岡野の応答がまた凄い。

岡野玲子●それで、実際に笛をを吹いた時にどういう変化があるのかというのを知らなくてはと思って、神社にお参りして、自分で実際に笛を吹いてみる、歌を歌ってみる。そして歌う前と歌った後ではどう違うのかっていうのを自分で体験しました。
 実際に違うんです。笛を吹く前と吹いた後では、もう、その社から流れてくる力とか、その社に向かって見た時に、そこの社に見える色であるとかが、全部変わってくるんですね。

 あたかも、この世界を創造した神の発言のようだ。「息を吹き込むこと」で世界は作られるのだ。内部世界と外部世界をつなぐのは「呼吸」である。ヨガや瞑想で呼吸を重んじるのは当然だ。自律神経系で唯一コントロールできるのが「呼吸」なのだ。

 呼吸は有作(うさ)と無作(むさ)との間を行き来する。そして呼気と吸気の間に「死」が存在する。呼吸はそれ自体が生死(しょうじ)を表している。

 白川が自分の仕事を振り返る。

白川●いや自分でもね、ほんとうに僕が書いたのかなあって思う時がある。瞬(またた)く間にやったからな。『字統』は一年で書いてしまったでしょ。『字訓』も一年で書いてしまった。『字通』はね、用例などを吟味しておったから、それで手間がかかった。

 これが「狂う」ということなのだ。何かに取り憑(つ)かれ、何かに動かされ、気がつくと何かが出来上がっている。真の力とは自力と他力との融合である。内なる「狂」が外なる「秩序」と化す。ここに芸術が立ち現れる。

 白川は「ものが見えるということはね、一つの霊的な世界だから」と語り、「3200年昔。僕が見ておるのはな。3200年昔の世界なんや」と心情を吐露する。彼は漢字を通して3200年前の「人間」を見つめていたのだろう。空間ではなく時間を見つめる眼差しに畏怖の念を覚える。

白川静の世界―漢字のものがたり (別冊太陽)新訂 字統新訂 字訓字通

2012-03-18

リビアの先端医療技術 国民評議会に対する怒り





 2012年2月15日。カダフィ政権下で実現した先端技術を持つ医療センターの存在にも関わらず外国での治療を促進する国民評議会に対して医師が怒りを表明。

無実の非ユダヤ人殺害を正当化する「王のトーラ」 イスラエル


 2010年。人種差別・暴力的な宗教理論書を支持する二人の超民族主義者のラビの逮捕とそれに対する抗議デモ。超正統ユダヤ教とネタニヤフとの関係。

シリア情勢 2012年2月14日 ティエリ・メサン





 新たな力関係、ロシア主導の国際協定、ホムス戦闘の現実、フランス情報部(DGSE)の関与。独立記者ティエリ・メサン。

「白雪姫を毒リンゴから救おう」

華麗なゴール


Gorgeous


 偶然が生んだ物語。

ウガンダ反政府勢力の蛮行告発映画、「真実と違う」と地元民は猛反発


 米児童権利団体が制作しインターネットで反響を呼んでいる、ウガンダの反政府勢力「神の抵抗軍(Lord's Resistance Army、LRA)」のジョゼフ・コニー(Joseph Kony)司令官の身柄拘束を訴える動画に、当のウガンダの人びとが猛反発している。ウガンダ国内各地でこの短編映画の上映会を計画していた青少年支援団体は15日、初回上映を見た人々が激怒したため、計画を中止したと発表した。

「Kony 2012」と題された約30分の短編映画は、米児童権利団体「インビジブル・チルドレン(Invisible Children、見えない子どもたち)」が制作したもの。前週公開されて以来、インターネットを中心に大きな反響を呼んでいる。ウガンダではネットへ接続できる人が少ないことから、地元の青少年支援団体「アフリカン・ユース・イニシアチブ・ネットワーク(African Youth Initiative Network、AYINET)」が上映会を計画した。

「描かれているのは過去の姿」「実情伝えていない」

 ところが13日、同国北部(Lira)で行われた上映会では、映画が始まってすぐに人びとが怒り出し、投石を始めたため上映は中止に追い込まれた。会場に集まった数千人の観衆の多くは、LRAの兵士らに四肢を切断されるなど実際に被害を受けた人たちだった。

 AYINETのビクター・オチェン(Victor Ochen)代表によると、集まった人びとは映画の内容について「無神経で、ウガンダ北部の過去の姿しか描いていない」と非難。「なぜ、アメリカの白人の子どもたちを映して、(ウガンダ北部の)地元の人びとが置かれた真の現状を伝えないのか」と口々に批判したという。

 上映会計画の中止を発表したオチェン氏は、「どこへ行っても同じ反応だろうと判断した」と説明した。

 LRAはウガンダ北部で政府軍と20年にわたって戦闘を続け、民間人の手足を切断したり、子どもを誘拐して兵士や性奴隷にしたとして悪名高い。LRAのコニー司令官は、北部のアチョリ人で構成された反政府組織の実権を1988年に握り、聖書に書かれた十戒に基づく政権樹立を掲げて中央政府に対する抵抗を開始した。

 LRAは2006年にウガンダ北部から排除されたが、南スーダンなど周辺国で活動を続けている。国際刑事裁判所(International Criminal Court、ICC)は人道に対する罪などでコニー司令官に対する逮捕状を出しているが、身柄はまだ拘束できていない。

AFP 2012-03-16

KONY 2012/ジョゼフ・コニー逮捕キャンペーン
コニー 2012の正体~アフリカ侵略心理作戦
The Kony 2012 論争
KONY2012を支持する人々

2012-03-16

福島県教育委員会と福島県知事



正力松太郎というリトマス試験紙


【福島原発事故 その時私は】双葉病院長 鈴木市郎さん(77)

 続きを書く。情報の吟味、精査、検討という観点から正力松太郎〈しょうりき・まつたろう〉をリトマス試験紙にすべきである。

 元読売新聞社社主にして「原子力の父」と謳(うた)われた人物だ。

原発導入のシナリオ 冷戦下の対日原子力戦略
戦後、CIAは正力松太郎氏と協力して日本で原子力の平和利用キャンペーンを推進

 福島原発事故以降、国民感情としては反原発・脱原発に傾いていると思われるが、如何せん国民の意志を表明するシステムがない。解散総選挙となった場合、政治家は原発が争点になることをずる賢く回避すると思う。

 また国民投票や住民投票が実施されそうな気配もない。

 とすれば、だ。反原発・脱原発を表明する最も現実的で効果が高い行動は、読売新聞の購読を中止することだと私は考える。併せて日本テレビを見ないようにする。たったこれだけで日本の現状を動かすことは可能だ。

 関東大震災(1923年)が起こった際、朝鮮人が「井戸に毒を入れ、また放火して回っている」という流言が飛び交った。このデマを流布した首謀者が、時の警視庁官房主事で後に読売新聞社主となる正力松太郎であった。

関東大震災の日
読売新聞 3月11日付「編集手帳」

【福島原発事故 その時私は】双葉病院長 鈴木市郎さん(77)

置き去りにされた 救助の遅れ 亡くなった高齢者50人

 地震で停電になったが、すぐ復旧すると思っていました。原発が危ないと知ったのは翌12日の早朝。「急いで避難しろ」と大熊町の防災無線の放送があった。町役場に助けを求めるとバスが来て、患者209人と全職員が乗り込みました。

 残されたのは患者129人と私一人。職員には「残ってくれ」と言いたかったが、津波で家が流された人もいた。「自分は最後の一人を送るまで残る」と笑って見送った。すぐに後続のバスが来ると思ってました。

 ところが午後に1号機が爆発した。役場を見に行くと、人の気配がない。「置いていかれた」と思った。

 近くに系列の介護老人保健施設「ドーヴィル双葉」があって、入所者98人と職員二人も取り残された。電話もテレビも使えません。不安でしたが、夜になって自衛隊員が来て「明日には車を手配できる」と言ってくれました。

 一晩ならなんとかなる。でも、停電で真っ暗だから、顔色も分からない。頬に自分の頬を寄せて無事を確認しました。患者のそばを離れられなかった。

 翌日、救助は来ませんでした。車で助けを求めて周辺をさまよっていると、パトカーに出合った。「早く助けてくれ」と頼んだ。また裏切られるかも…と思い、名前や車のナンバーを確認した。

 後で双葉署長が病院に来てくれました。でも、車の手配が難しいからと、「今日の救出は無理」って告げられた。思わず「このままでは100人亡くなる」と怒鳴っていました。

 その夜、衰弱で一人目の患者が亡くなりました。翌朝には二人。このままだと本当に数十人単位で亡くなると思いました。

 14日朝。突然、自衛隊から救助のバスが来ました。患者34人とドーヴィルの入所者98人全員が避難した。隊員は「すぐに後続が来る」と言ってくれた。だけど、3号機が爆発。隊員は「(現地対策拠点の)オフサイトセンターに行かなくては」と言っていなくなり、また約束は破られました。

 このバスが避難所のいわき光洋高校に到着したのは夜です。直線で30キロの距離を230キロ、10時間かけて移動しました。バスの車内で3人、到着後の高校の体育館で11人が亡くなった。除染のためいったん北上した後、100人を超える患者を収容できる施設を求めて原発を避けるように移動したためだと、後で聞きました。

 結局、全員が避難したのは翌15日から16日にかけて。当時、私は警察から「緊急避難だ」と原発から20キロ離れた割山峠まで連れ出されていた。「2号機が危ない」という情報が福島県警に入っていたそうです。

 救助後、県は私たちが「患者を置き去りにした」と発表した。

 私は1号機の爆発も3号機の爆発も気付きませんでした。とにかく無我夢中だった。

 31日までにドーヴィルと合わせて、436人の高齢者のうち50人が亡くなりました。原発から5キロ圏には、ほかに双葉厚生病院と大野病院がありますが、両方とも13日までに避難している。どうしてうちの救助が遅れたか。どうして230キロの移動になったか。

 あの後、弁護士に依頼して調査を始めましたが、いまだに分からない。50人は救えた命だった。もう1年たちますが、まだ現在進行形なんです。

TOKYO Web 2012-03-12

 高度情報化社会における情報の重要度は言うまでもない。ましてや災害時においては「情報が命」に直結する。かような局面で「救助後、県は私たちが『患者を置き去りにした』と発表した」。

 このようなケースを法的に裁くシステムが求められる。そうでないといつまで経っても権力者やメディアはデマを流し続けるからだ。嘘は罪である。嘘を言った者は重罪に科し、嘘を広めた者も罪に問うべきだ。

 twitterを始めとするインターネット情報は拡散しやすい。であれば情報が誤っていた場合、デマ元にさかのぼる動きを心掛けたい。拡散に対して収束という方向性も必要だ。

◎正力松太郎というリトマス試験紙

フォトジャーナリスト・広河隆一氏 記者会見 2011年12月1日












暴走する原発  チェルノブイリから福島へ これから起こる本当のこと 福島 原発と人びと (岩波新書) チェルノブイリ報告 (岩波新書) パレスチナ新版 (岩波新書)


 嘘まみれの世界に慄然とした。結局のところ情報の隠蔽・管理・操作によって民主主義は骨抜きにされているのだ。質問をしているのはフリーランスばかりで大手新聞社は皆無だ。ここに日本の原発を取り巻く情況があらわれていると思う。

2012-03-15

中村元、田辺和子、國分康孝


 2冊読了。

 15冊目『ブッダ物語』中村元〈なかむら・はじめ〉、田辺和子(岩波ジュニア新書、1990年)/良書である。児童向けの書籍でありながら記述が正確だ。人物や歴史、概念のアウトラインをつかむには岩波ジュニア新書が有益である。ただし2ヶ所だけ、余計な印象と思える文章があった。詳細は書評にて。

 16冊目『カウンセリングの技法』國分康孝〈こくぶ・やすたか〉(誠信書房、1979年)/よもやこんなところに、という場所に隠れていた。このため読了まで1年以上もかけてしまったことになる。30年前に刊行された本だが内容は全く色褪せていない。名著。國分康孝のプレゼンテーション能力は天才的だ。教育関係者、マネジメントを行う管理職、後輩を育成する学生などは座右に置くべき一書である。更に子を持つ親にも勧めたい。私はコミュニケーション論として読んだ。

カタールがフランスを買う





 2012年1月30日放送。フランスの同盟国カタールはリビア戦争で叛徒へ資金提供し現地に軍隊を送りNATO軍の側で戦った。カタールのテレビ局アルジェジーラも偽装報­道で情報戦争に加わった。シリア内乱でも反対派へ資金援助している。アラブ系移民の多いフランス郊外へのカタ-ルの支援投資は、中東紛争に関してイスラム教徒を懐柔する意­図もあろう。付録カタール首長のイスラエル訪問。

チャベス 銀行を国の発展に奉仕させよう





 2012年1月29日。ベネズエラ大統領ウゴ・チャベス。

9.11テロ 第7ビル崩壊に関してシルバースタインへ質問





翻訳訂正

 誤訳の指摘を頂きました。

1.あなたの答えはより多くの人を呼ぶ
→あなたの答えはもっと多くの疑惑を呼び起こしました。

2.あなたの公式な答えは消防士がやったということでした
→あなたの説明は「消防士のことを言ったんだ」でしたが、あ­なたが建物(を爆破すること)を意味したのは明らかです。消防士たちは、送水管が壊れていたので正午までにはビルの外に出ていたんですから。

2012-03-14

入佐明美

1冊読了。

 14冊目『地下足袋の詩(うた) 歩く生活相談室18年』入佐明美〈いりさ・あけみ〉(東方出版、1997年)/泣いた。私の嫌いな大阪とキリスト教がセットになっているにもかかわらず。入佐は釜ヶ崎でケースワーカーをしている女性だ。25歳から18年間にわたってドヤ街を歩き回り、男たちの話に耳を傾け、病院やアパートの世話をしてきた。描かれる様々な人間模様は「詩」そのものである。入佐はもともと看護師で将来、ネパールへ渡ることを夢見ていた。それがひょんなことから釜ヶ崎で働くこととなる。いつしか夢を実現する舞台は釜ヶ崎に変わっていた。10代、20代の人は必読のこと。奈路道程〈なろ・みちのり〉のイラストも実に素晴らしい。

The Kony 2012 論争





◎KONY 2012/ジョゼフ・コニー逮捕キャンペーン
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◎ウガンダ反政府勢力の蛮行告発映画、「真実と違う」と地元民は猛反発
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「どうする?対アフガニスタン政策~対テロ支援か?民生支援か?」伊勢崎賢治













 2009年放送。

◎『武装解除 紛争屋が見た世界』伊勢崎賢治
◎「私たちは大量虐殺を未然に防ぐ努力を怠ってきた」/『NHK未来への提言 ロメオ・ダレール 戦禍なき時代を築く』ロメオ・ダレール、伊勢崎賢治

2012-03-13

雪景色


1063


 まるでスクリーンだ。広い開口部が外と内との境界を曖昧にする。自然を取り込もうというあざとさは感じられない。ただ四季の移ろいを愛(め)でようとしたのだろうか。暗がりの中で緋毛氈(ひもうせん)が紫色に見える。茶器が二つ。言葉ではなく、時間を共有するコミュニケーション。作法や手順にはそんな意味があったはずだ。京都・大原の里、宝泉院

大野晋、宮本常一、岩波貴士、岩田義一、中村元、三枝充悳

4冊挫折。

東日本と西日本 列島社会の多様な歴史世界』大野晋〈おおの・すすむ〉、宮本常一〈みやもと・つねいち〉、ほか(日本エディタースクール、1981年/洋泉社MC新書、2006年)/論文の寄せ集めだった。大野晋の著作に当たるべきであった。

人にはちょっと教えたくない「儲け」のネタ帳』岩波貴士(青春文庫、2008年)/良書。200ページほどで様々な情報を網羅。ウェブ情報まで掲載されており有益。ただ、五十の坂に届こうとする私が読むべき本ではない。

偉大な数学者たち』岩田義一〈いわた・ぎいち〉(ちくま学芸文庫、2006年)/これも良書。文章がいい。横書きなのでやめた。

バウッダ[佛教]』中村元〈なかむら・はじめ〉、三枝充悳〈さいぐさ・みつよし〉(小学館、1987年/講談社学術文庫、2009年)/入門書であった。500ページ近くあり、堅牢な内容だと思われる。

■(サイ)の発見/『白川静の世界 漢字のものがたり』別冊太陽


 ・■(サイ)の発見
 ・文字は絶対王朝から生まれる

『漢字 生い立ちとその背景』白川静

 そろそろ白川静〈しらかわ・しずか〉に手をつけねば、と本書を選んだ。

 この手の雑誌もどきの本はおしなべてレイアウトがよくない。ヴィジュアル中心のため文字の読みやすさが置き去りにされている。特に私が憎悪の対象としているのは『別冊ニュートン』だ。

 はっきり言えば総花的で散慢な印象を受けた。白川静という人間に迫っていない。企画が一つの焦点に向かっておらず、杜撰(ずさん)なパッチワークとなっている。だが、それでも写真を見るだけの価値がある。

 1970年、そのことは、広く世間に知られることとなった。
■(サイ)〕の発見である。
 岩波新書としてその年、出版された『漢字』という一冊の本は衝撃的な■(サイ)のデビューとなる。
 ■(サイ)は、1970年を遥かに遡る時代に発見されている。
 発見者はもちろん「白川静」。

【『白川静の世界 漢字のものがたり』別冊太陽(平凡社、2001年)以下同】

sai
(甲骨文におけるサイ)

「白川静」と言えば、〔■(サイ)〕の発見である。現在の漢字の「口」は、口耳の「口」のみの意であるが、古代中国においては、「口」には二つの意があり、口耳の“口”に対して、もう一つ神への申し文(もうしぶみ/人が神に願事〈ねぎごと〉をするために書かれた手紙)を入れる“器”という意味があった。
 それが白川静、曰(い)うところの〔■(サイ)〕である。
 この〔■(サイ)〕の発見は、従来の漢字の意味を解く法を完全にひっくり返した。
 そればかりではない。その〔■(サイ)〕という“器”を通すと、漢字の背後のものがたり、民俗が象(かたち)として見えてくる。

「祝詞(のりと)を収める箱の形」と口部を読むことで漢字の統一的解釈が可能になる――と白川は独創した。古代中国は宗教社会の面持ちで新たな姿を現した。

 ■(サイ)――この象(かたち)を何と呼ぶか、何と読むか。
 その名付け親も白川静である。

 何が凄いかって、数千年間にわたって誰も読むことができなかった文字を、白川ただ一人が「読んだ」のである。これはもう「悟り」としか言いようがない。

 甲骨文は最古の漢字で(いん/紀元前17世紀頃-紀元前1046年)の時代に使われた。次に登場するのが金文である。これらの文字から白川は「■(サイ)」を導き出した。

 白川によって現代人と古代中国人のコミュニケーションが可能となったのだ。私はその偉業に「縁起的世界」を感じてならない。彼が開いた扉は新しい漢字世界に通じていた。

縁起に関する私論/『仏教とはなにか その思想を検証する』大正大学仏教学科編

zomon

 神々は、花に坐す。木に坐す。風に坐す。山に坐す。川に坐す。海に坐す。
 食事の器にも時々降って宿っています。あなたの掌の中にもいます。
 古代人は、神々をそう捉えてきた。神はスピリット、精霊、総ての“もの”に宿っている、と。
 だから病も神。
 白川静曰(いわ)く、
「風邪も、“ふうじゃ”という神さんです」

 日本に根づいているアニミズムの源流が窺える。仏教が漢字で翻訳された時点でアニミズムの影響は避けられなかったことだろう。そして白川は漢字の本質をこう言い切る。

 白川静の或る言葉とは――
【「呪的儀礼(じゅてきぎれい)を文字として形象化(けいしょうか)したものが漢字である」】

 これ、マンダラである。もともと「呪」と「祝」は同じ意味であった。また「呪(まじな)い」とも読む。「呪」の起源が定かではないが、人々の強い情念、願い、希望などが混じり合った意味を感じる。

白川●本来は「道」そのものが、そのような呪術的対象であった訳。自己の支配の圏外に出る時には、「そこには異族神がおる、我々の祀る霊と違う霊がおる」と考えた、だから祓いながら進まなければならん訳です。

梅原猛●実際に生首を持って歩いた。生々しいなあ。

 これは「道」のツクリが文字通り生首を示すという話。物語とは「その時代の合理性」であることを見失ってはなるまい。古代の人々を支配していた恐怖感が伝わってくる。未知とは恐怖の異名なのだ。文明や科学の発達が恐怖を解消する役目を担ってきた。

 ■(サイ)に祝詞(のりと)を入れた形が「曰」となる。「曰(いわ)く」。言葉には神への誓いが込められていた。「呪」(じゅ)なる世界を失うことで、我々の言葉は木の葉のように軽くなってしまった。そんな気がしてならない。

教育の機能 1/『子供たちとの対話 考えてごらん』J・クリシュナムルティ

白川静の世界―漢字のものがたり (別冊太陽)

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占いは未来への展望/『香乱記』宮城谷昌光
人種差別というバイアス/『隠れた脳 好み、道徳、市場、集団を操る無意識の科学』シャンカール・ヴェダンタム

自称リビア解放者ベルナール=アンリ・レヴィの傲慢・偽善・反イスラム





◎ベルナール=アンリ・レヴィ

パレスチナを買うユダヤ人大富豪アーヴィング・モスコビッチ イスラエル


 エルサレムのアラブ人地区(パレスチナ領)の家や土地を次々に買い取りユダヤ人を入植させるアメリカのカジノ経営者アーヴィング・モスコビッチ。エルサレム分割を望まない­この人物の活動は中東和平への大きな障害となりつつある。2010年。

シリア ロシア外相、米欧の欺瞞を批判



2012-03-12

コニー 2012の正体~アフリカ侵略心理作戦





 アレックス・ジョーンズ。

◎KONY 2012/ジョゼフ・コニー逮捕キャンペーン
◎The Kony 2012 論争
◎ウガンダ反政府勢力の蛮行告発映画、「真実と違う」と地元民は猛反発
◎KONY2012を支持する人々

読売新聞 3月11日付「編集手帳」


 使い慣れた言い回しにも嘘(うそ)がある。時は流れる、という。流れない「時」もある。雪のように降り積もる◆〈時計の針が前にすすむと「時間」になります/後にすすむと「思い出」になります〉。寺山修司は『思い出の歴史』と題する詩にそう書いたが、この1年は詩人の定義にあてはまらない異形の歳月であったろう。津波に肉親を奪われ、放射線に故郷を追われた人にとって、震災が思い出に変わることは金輪際あり得ない。復興の遅々たる歩みを思えば、針は前にも進んでいない。いまも午後2時46分を指して、時計は止まったままである◆死者・不明者は約2万人…と書きかけて、ためらう。命に「約」や端数があるはずもない。人の命を量では語るまいと、メディアは犠牲者と家族の人生にさまざまな光をあててきた。本紙の読者はその幼女を知っている。〈ままへ。いきてるといいね おげんきですか〉。行方不明の母に手紙を書いた岩手県宮古市の4歳児、昆愛海(こんまなみ)ちゃんもいまは5歳、5月には学齢の6歳になる。漢字を学び、自分の名前の中で「母」が見守ってくれていることに気づく日も遠くないだろう。成長の年輪を一つ刻むだけの時間を費やしながら、いまなお「あの」ではなく「この」震災であることが悔しく、恥ずかしい◆口にするのも文字にするのも、気の滅入(めい)る言葉がある。「絆」である。その心は尊くとも、昔の流行歌ではないが、言葉にすれば嘘に染まる…(『ダンシング・オールナイト』)。宮城県石巻市には、市が自力で処理できる106年分のがれきが積まれている。すべての都道府県で少しずつ引き受ける総力戦以外には解決の手だてがないものを、「汚染の危険がゼロではないのだから」という受け入れ側の拒否反応もあって、がれきの処理は進んでいない。羞恥心を覚えることなく「絆」を語るには、相当に丈夫な神経が要る◆人は優しくなったか。賢くなったか。1年という時間が発する問いは二つだろう。政権与党内では「造反カードの切りどきは…」といった政略談議が音量を増している。予算の財源を手当てする法案には成立のめどが立っていない。肝心かなめの立法府が違法状態の“脱法府”に転じたと聞くに及んでは、悪い夢をみているようでもある。総じて神経の丈夫な人々の暮らす永田町にしても、歳月の問いに「はい」と胸を張って答えられる人は少数だろう◆雪下ろしをしないと屋根がもたないように、降り積もった時間の“時下ろし”をしなければ日本という国がもたない。ひたすら被災地のことだけを考えて、ほかのすべてが脳裏から消えた1年前のあの夜に、一人ひとりが立ち返る以外、時計の針を前に進めるすべはあるまい。この1年に流した一生分の涙をぬぐうのに疲れて、スコップを握る手は重くとも。

「編集手帳」/読売新聞 2012-03-11

 読売新聞は異例の紙面となっていた。いつもより長文の「編集手帳」が一面トップに配され、以下の画像が紙面を覆った。

多くの人が訪れた荒浜地区の慰霊碑。雪の降る中、しゃがみ込み祈る人もいた

 コラムというよりは叙情に傾いた散文というべきか。

「羞恥心を覚えることなく『絆』を語るには、相当に丈夫な神経が要る」との一文に膝を打った。福島で原発事故が発生した際、大手新聞社の記者は一人残らず退避した。



 そして記者クラブはフリーランスを記者会見から排除し、官僚と東電の広報と化している。

 そもそも日本に原子力発電を導入したのは正力松太郎(元読売新聞社社主)である。

 ああ、そうか。コラム子(し)は自分の太い神経を自慢したのだな。

 言葉というものは実に便利である。いつでも自由に嘘を書くことができる。

【追記】確か4面だと思ったが、石原伸晃(自民党幹事長)のインタビュー記事があり、中央に「政治をリセット」という見出しが付いていた。1~3面で震災を強調し、自民党支持へ誘導するような紙面づくりに呆れ果てた。

正力松太郎というリトマス試験紙

アフガン米兵乱射に住民激怒、「酔って遺体に火」との証言も

 アフガニスタン南部カンダハル州で11日未明に発生し、16人が死亡した米兵による銃乱射事件で、父親と姉妹1人を殺害されたジャン・アグハさん(20)らが、当時の様子を証言した。

 アグハさんによると、父親はカーテンの合間から外の様子を見ていたところ、突然喉と顔を撃たれ即死。その後、複数の米兵が自宅に侵入してきた。米兵が自宅にとどまっている間、アグハさんは床に寝そべり、死んだふりをしていたという。

「とても怖かった」と語るアグハさんは「母は目と顔を撃たれた。見た目で母と分からないほどだった。兄弟は頭と胸を撃たれ、姉妹も殺された」と説明した。

 アグハさんの証言では、「複数の」米兵が事件に関与しており、酒に酔った複数の米兵が事件を起こしたとの別の目撃者の証言もある。これに対し、ワシントンの米国防総省高官は、単独犯の可能性が高いとしている。

「私に向けて銃を撃ってきた。弾は壁に当たった」。こう話すアグハ・ララさんは、米兵の様子について「彼らは笑っていた。普通の状態ではなく、酔っているように見えた」と証言した。

 その上で「これは大量虐殺だ。多くの銃弾を浴びた遺体が散乱していた。カーテンか毛布と一緒に燃やされたようだった」と怒りをあらわにし、「これが米国人が言う支援部隊なのか。彼らは野獣で人間性のかけらもない。タリバンの方がまだましだ」と非難した。

 子ども9人と女性3人を含む計16人が死亡した今回の事件で、北大西洋条約機構(NATO)が主導する国際治安支援部隊(ISAF)は、事件に関与したとして米兵1人を拘束し、取り調べを続けている。

ロイター 2012-03-12


アフガン乱射の米兵はイラクに3度派遣、子ども3人の父親=当局

 アフガニスタン南部カンダハル州で11日未明、米兵が民家3軒で銃を乱射し、アフガン当局によると、子ども9人と女性3人を含む計16人が死亡した。コーラン焼却をめぐり反欧米感情が高まっているアフガンで、新たな火種となる可能性がある。

 米軍は事件に関与した容疑で米兵1人を拘束した。複数の当局者によると、この兵士はワシントン州の部隊に所属する陸軍2等軍曹で、イラクで3度の任務を務めた後、アフガンに派遣された。結婚しており、3人の子どもがいるという。

 事件は午前2時ごろ、同州西部のパンジワイ地区で発生。現場周辺の住民や犠牲者の親族によると、複数の米兵が民家に次々と侵入し、銃を乱射したという。兵士は酒に酔った状態で笑いながら犯行に及んだとの証言があるほか、子どもを殺害されたという男性は、兵士が薬品を遺体に火を付けたと語った。

 一方、ワシントンの米国防総省高官は、複数の酔った米兵が事件に関与しているとの目撃者証言を否定し、単独犯との見方を示した。北大西洋条約機構(NATO)が主導する国際治安支援部隊(ISAF)の広報官は、拘束された米兵は歩いて基地に戻ってきたと明らかにした。

 この事件を受け、アフガンのカルザイ大統領は「意図的な殺人だ」と激しく非難し、米国側に説明を要求。また、オバマ米大統領も声明を出し、「この悲劇的でショッキングな事件は、米軍の優れた特性とわれわれがアフガンに対して抱く尊敬の念を示すものではない」と憂慮した。また、オバマ大統領はカルザイ大統領に電話をかけ、早急に真相を究明し、「関与した者の責任を完全に追及する」と約束した。

 アフガンでは駐留米軍基地でのコーラン焼却をめぐる反欧米感情が高まっており、米軍などを狙った攻撃や抗議行動で少なくとも30人が死亡。カブールの米大使館は、今回の事件で新たな報復攻撃が起きる可能性があるとしている。

 反政府武装勢力タリバンはメディアに宛てた電子メールで、事件への報復攻撃を行うと表明した。

ロイター 2012-03-12

2012-03-11

ハワード ジン


 1冊読了。

 13冊目『学校では教えてくれない本当のアメリカの歴史(上) 1492-1901年』ハワード ジン、レベッカ・ステフォフ編:鳥見真生〈とりみ・まさお〉訳(あすなろ書房、2009年)/第二次世界大戦以降を「アメリカの時代」とすれば、世界の病根はアメリカの歴史に尋ねるべきであるというのが私の持論だ。本書はまさにうってつけの基本テキスト。上巻ではインディアン虐殺、黒人奴隷制度、文明の発達に伴う格差社会をスケッチしている。文字が大きく、ルビも丁寧に振られているので中高生向けと思われる。ハワード・ジンはアメリカの良心であると言ってよい。

東日本大震災から一年 死者1万5846人、行方不明者3317人


ルワンダ大虐殺の爪痕:ジェームズ・ナクトウェイ


 ・ルワンダ大虐殺の爪痕:ジェームズ・ナクトウェイ

ジェームズ・ナクトウェイの戦争写真の衝撃

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【James Nachtwey(ジェームズ・ナクトウェイ撮影)】


『ルワンダ大虐殺 世界で一番悲しい光景を見た青年の手記』レヴェリアン・ルラングァ
ジェノサイドが始まり白人聖職者は真っ先に逃げた/『ルワンダ大虐殺 世界で一番悲しい光景を見た青年の手記』レヴェリアン・ルラングァ
強姦から生まれた子供たち/『ルワンダ ジェノサイドから生まれて』写真、インタビュー=ジョナサン・トーゴヴニク
ルワンダ大虐殺を扇動したラジオ放送
ルワンダの子供たち 1994年

2012-03-10

革命

「あんたらの革命など糞食らえだが、私自身のは別だ。」
Mar 08 via twittbot.net Favorite Retweet Reply



神の裁きと訣別するため (河出文庫 (ア5-1))

「欧米人が仕掛ける罠」武田邦彦、高山正之


白人は人間ではない サンデル教授の欺瞞

 ノーベル平和賞の策略/エノラ・ゲイがスミソニアン博物館に展示されている意味/文化の陰謀/『猿の惑星』の猿は日本人だった/シー・シェパードの日本人攻撃は寄付金集めが目的/ハッブル宇宙望遠鏡は潤滑油にマッコウクジラの油を使っている







変見自在 サダム・フセインは偉かった (新潮文庫)変見自在 偉人リンカーンは奴隷好き変見自在 オバマ大統領は黒人か変見自在 スーチー女史は善人か

対談 武田邦彦×岩上安身
「異民族は皆殺しにせよ」と神は命じた/『日本人のための宗教原論 あなたを宗教はどう助けてくれるのか』小室直樹
人生の鱗・科学者の目 私に何がいるのだろう?:武田邦彦
黒船ペリーが開国を迫ったのは捕鯨船の補給地を確保するためだった
コロンブスによる「人間」の発見/『聖書vs.世界史 キリスト教的歴史観とは何か』岡崎勝世
バルトロメ・デ・ラス・カサス
凌遅刑
カーチス・ルメイ
ロバート・オッペンハイマー
「アメリカのフロンティアと使命感」武田邦彦
キリシタン4000人の殉教/『殉教 日本人は何を信仰したか』山本博文
KONY 2012/ジョゼフ・コニー逮捕キャンペーン

インディアスの破壊についての簡潔な報告 (岩波文庫)ラス=カサス (Century Books―人と思想)インディアス史(7冊セット) (岩波文庫)

2012-03-09

パレスチナ ジェニンの虐殺










「パレスチナ、ジェニンの虐殺」森沢典子
ジエニンの虐殺

ガザ~虐殺の町



反シオニズムは独裁に抵抗する連合戦線



「ケア」の語源

イラク戦争の死者よりも多い日本の自殺者

14年連続で自殺者3万人。前々から、ここでは書いてるけど、イラク戦争より死者を出してるんじゃないか? 日本は今、内戦状態だよ。実弾が飛んでこないから実感がわかないけど、自殺する人の大半は、紙幣に被弾して亡くなっていくんだよな
Mar 09 via web Favorite Retweet Reply

「現状に打ち勝てない」 福島から避難後、夫自殺(神戸新聞)


 あの原発事故さえなければ、幸せな日々が続いていたはずだった。東日本大震災の後、福島県二本松市から兵庫県内に妻と娘と避難してきた男性(38)が、昨年末、最愛の2人を残して自ら命を絶った。仕事を失い、兵庫で再起を期したが、将来への不安を拭えずうつ病を発症。残された遺書には「現状に打ち勝つ気力がもうない」と殴り書きされていた。

 兵庫に移り住んで半年が過ぎた昨年11月。尾崎裕子さん(36)は長女の理彩さん(7)と帰宅して、夫の遺体を見つけた。取り乱す裕子さんに、理彩さんが泣きながらすがりついた。「早く病院に連れて行ってあげて」

 二本松市に暮らし、国際機関の講師として働いていた男性。震災後、職場が避難所となったため職を失い、勤務先から提供されていた住居からの退去も迫られた。さらに、目に見えない放射能への不安も募った。

 男性は向上心が強く、昨春には通信制大学院への入学を計画していた。だが希望は一気に暗転。兵庫で職を見つけて転居したが、狂った歯車は元に戻らない。「眠れない」とこぼし、表情に疲れがにじんだ。優しかった男性が娘を怒鳴りつけ、後で自己嫌悪に陥っていたこともあった。

 男性が精神科医のカウンセリングを受け、薬の処方を受けていることが、秋になって初めて分かった。「真面目な人だから家族を守りたい、心配はかけられない、と思っていたんだと思う」

 理彩さんは葬儀後、悲しみを表に出さなかったが、浴室で隠れて泣いていた。働き始めた裕子さんの帰宅時には、駅まで迎えに行く。「お母さんは私が守るから」。母と娘で遊びに行った場面の絵には、今も必ず「家族3人」の姿を描く。

 震災から1年。次々と降りかかる災いを顧みる余裕もなく走った。ふと立ち止まり、夫の死が震災を原因とした「関連死」に当てはまるのでは、との思いが膨らむ。

「なぜ夫が隣にいないのか、と寂しさが噴き出す瞬間がある。あの原発事故さえなければ、元のまま暮らせていたんです」。それまでこらえていた涙がこぼれ落ちた。

神戸新聞 2012-03-07

2012-03-08

KONY 2012/ジョゼフ・コニー逮捕キャンペーン








少女を性奴隷、少年を戦闘兵に、ソーシャルで告発する「KONY 2012」とは?
ジョゼフ・コニー
コニー 2012の正体~アフリカ侵略心理作戦
The Kony 2012 論争
ウガンダ反政府勢力の蛮行告発映画、「真実と違う」と地元民は猛反発
KONY2012を支持する人々
「欧米人が仕掛ける罠」武田邦彦、高山正之

 画面右下から「YouTube」サイトへ移動→画面右下の赤いボタン「cc」をクリック→音声を文字に変換→字幕を翻訳→「日本語」を選択。正確な翻訳ではないが、あらましは理解できるだろう。(※日本語訳に差し替えた。3月14日)

村上重良、廣澤隆之

2冊挫折。

世界の宗教 世界史・日本史の理解に』村上重良〈むらかみ・しげよし〉(岩波ジュニア新書、1980年)/古すぎる。「民族宗教」(5ページ)という語句に疑問あり。民俗宗教、あるいは部族宗教とすべきだろう。これは古い本だから仕方がないといえる。

図解雑学 仏教』廣澤隆之〈ひろさわ・たかゆき〉(ナツメ社、2002年)/初心者向けのテキストは時折、不正確な記述が紛れ込んでいる。悪くはないが、かといってよくもない本だ。右ページにイラストを配しているため、横書きとなっている。横書きは本当に苦手だ。読む気が失せる。