2011-12-21

プリーモ・レーヴィ


 1冊読了。

 72冊目『アウシュヴィッツは終わらない あるイタリア人生存者の考察』プリーモ・レーヴィ:竹山博英訳(朝日選書、1980年)/『溺れるものと救われるもの』に向かって、まずは一合目をクリア。27歳の若者が地獄を謳い上げた事実に驚嘆する。それにしても何と美しい文章なのだろう。思わず書き写したい衝動に駆られた。原題は『これが人間か』。瑞々しい言葉で描かれる地獄と死が人間の闇と光を示す。

2011-12-20

脳を若く保ちたいなら食事は少なめに、米研究


 少なめの食事を続けると脳を若く保てる可能性があることがマウスの実験で明らかになったとする論文が、19日の米科学アカデミー紀要(Proceedings of the National Academy of Sciences、PNAS)に発表された。

 カロリー制限をしたマウスはカロリー制限をしなかったマウスに比べ、認知能力と記憶能力が高く、攻撃性が少なく、アルツハイマー病を発症しないか発症が遅れる傾向があることは知られていたが、その詳しい理由は分かっていなかった。

 イタリア・ローマ(Rome)の聖心カトリック大(Catholic University of Sacred Heart)医学部のジョバンバッティスタ・パーニ(Giovambattista Pani)氏のチームは、長寿と脳の活発な働きに関連した遺伝子群を活性化させるタンパク分子「CREB1」に着目し、マウスで実験を行った。CREB1は記憶、学習、不安抑制などの重要な脳機能を制御し、その活動は加齢とともに低下することが知られていた。

 今回の研究で、CREB1を持ったマウスとCREB1を持たないよう遺伝子を改変したマウスに通常の約70%の量の食事を与え続けたところ、後者のマウスは記憶力で前者に劣った。CREB1を持たないマウスの脳機能は食べ過ぎのマウスの脳の場合と同じだった。

 パーニ氏は、「この発見を基に、脳を若く保って脳の退化や老化を防ぐための治療法が確立されるかもしれない」と話した。

 米ニューヨーク(New York)にあるザッカーヒルサイド病院(Zucker Hillside Hospital)の神経科長、マーク・ゴードン(Marc Gordon)氏は、中年時代に肥満だった人が後になって認知症を発症することがあるが、その原因を探る上で今回の結果は有意義だと指摘した。

AFP 2011-12-20

貧富の差

今年一年のハリウッド映画感がハンパなさすぎる

ええ!ビンラディンとカダフィと金正日が死んで日本で大地震と大津波が起こって原発がメルトダウンしてEUが経済危機でウォール街でデモが起こるとか、今年一年のハリウッド映画感がハンパなさすぎるのかい?今頃トム・クルーズが陰謀と戦ってたりするのかい?
Dec 19 via webFavoriteRetweetReply

CIAのサルコジ作戦


 CIAがいかにしてその諜報員をフランス共和国大統領に据えたか。ニコラ・サルコジの素性と経歴から明らかになるアメリカ、コルシカ、ロスチャイルド(イスラエル)のコネ­クション。2008年7月19日発表政治評論家ティエリ・メサンの論文より。


サルコジ

再植民地化へいかに抵抗するべきか リビア戦争の教訓

テロリストと同盟したNATOのリビア経済戦争

強姦された女性「加害者と結婚するしかない」、アフガニスタン


 アフガニスタンのグルナス(Gulnaz)さんは、親類の男に性的暴行を受けて姦通罪で有罪となった後、赦免され釈放された。だがグルナスさんは、兄弟から殺害の脅しを受けており、自分に性的暴行を加えた男と結婚せざるをえなくなっている。

 自分の正確な年齢を知らず、20~21歳くらいだというグルナスさんは、青いブルカ(イスラム教徒の女性の顔や体を覆う衣装)を身につけて、静かな口調でAFPの取材に応じた。取材中、グルナスさんの足もとの床では、加害者との間に生まれた娘が遊んでいた。

「私は、彼と結婚しなければならない。子どもの父親が必要です。娘の世話をして、私たちに住むところを与えてくれる人が必要です」と、グルナスさんは語った。

「住むところがありません。私の兄弟たちは、私と私を襲った男と娘を殺すと誓いをたてました」

性的暴行受け、「道徳上の罪」で有罪に

 グルナスさんはいとこの夫に性的暴行を受け、「道徳上の罪」をおかした罪で2年間服役し、13日に釈放された。アフガニスタンのハミド・カルザイ(Hamid Karzai)大統領が1日、国際社会からの批判を受けてグルナスさんの赦免を決定したが、実際の釈放までにはそれからさらに2週間がかかった。

 グルナスさんは現在、超保守的なアフガニスタン社会で、娘と自分の安全を確保し、家族の名誉を取り戻すために、自分を襲った男と結婚することを余儀なくされている。

 グルナスさんを支援する活動家らは、アフガニスタンにありふれているこういった迫害を「(旧支配勢力の)タリバン(Taliban)時代の遺物」と呼び、アフガニスタンの民主化を目指して行われた米軍主導の進攻から10年が過ぎても続く、女性の権利の低さを訴えている。

 グルナスさんは、警察に性的暴行を受けたことを申し立て、拘束された。

「男を逮捕してと政府に請願したけれど、捕らえられたのは私だった。私は無実なのにどうして拘束されたの?」と、グルナスさんは語る。

「加害者と結婚」が唯一の選択肢か

 グルナスさんはカブール(Kabul)の刑務所内で赤ちゃんを育てた。釈放後の今も、身の危険をおそれ、非公開の場所にある女性用の避難施設の中での生活を強いられている。

 グルナスさんの弁護士を務める米国人のキンバリー・モトリー(Kimberley Motley)氏は、「(グルナスさんは)自分自身と娘を守るための最善の方策を模索している」と語る。だが、加害者の男は5年先まで服役中の見通しで、男と結婚して先に進むことも難しい。

「不幸なことに、女性が暴行された被害者だったとしても、自分を襲った男を受け入れて結婚することが、女性が自分の身を守るための最善の方策であると考える文化がある」と、モトリー氏は語る。「残念ながら、このようなタリバン時代の遺物が今もなおアフガニスタン文化に影響力を持っているのだ」

 国際NGOオックスファム(Oxfam)が10月に発表した報告書によると、アフガニスタン女性の87%が、肉体的・精神的・性的暴力または強制結婚の被害に遭っている。

 モトリー氏は、赦免を決定したことで、カルザイ大統領や検察当局は、性的暴行の被害者の女性たちを起訴するべきでないと認識したことになると指摘する。

「娘を学校に通わせたい」

 グルナスさんは、自分の事件に関心が寄せられたことに感謝しているという。多くの女性はそのような幸運に恵まれない。

「私は恐れていません。彼は私を受け入れました。私も彼を受け入れました」と、グルナスさんは語る。

「娘を学校に通わせたい。彼女に医師になってほしい」

AFP 2011-12-20