2011-09-09

伝統と調和


 アフガニスタンは長老、部族長、封建地主、ムラー(イスラム僧)などの年長者に支配された社会であった。だが、戦争が新陳代謝を促し、いま確実に世代交代が行われ、各地にマスードのような若い司令官が続々と生れている。彼も老人たちを無視しようと思えばできるのだが、長老たちに敬意を払い、彼らの面目を保てるようにしている。彼はいう。
「彼らとの関係は大変よいし、若いから力があるからと鼻を高くすべきでない。いつも年寄りを大切にする。革命とは年寄りに成果を見せるものでもある。いまは革命中です。そして彼らの経験やヒントを聞いて、それを時代に合わせて取り入れていく」

【『マスードの戦い』長倉洋海〈ながくら・ひろみ〉(河出文庫、1992年/『峡谷の獅子 司令官マスードとアフガンの戦士たち』朝日新聞社、1984年に一部加筆)】

マスードの戦い (河出文庫)

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アフマド・シャー・マスードの思い出

2011-09-08

ジョーゼフ・ヘラー


 1冊挫折。

キャッチ=22(上)』ジョーゼフ・ヘラー:飛田茂雄訳(ハヤカワ文庫、1977年)/翻訳が肌に合わず。フォントもかなり小さい。新訳で3分冊にすべきだろう。

2011-09-07

自らを島とし、杭とせよ(自帰依・法帰依)


 ・自らを島とし、杭とせよ(自帰依・法帰依)

『ブッダ入門』中村元

Lynmouth Sunset

 アーナンダよ。私はもう老い朽ち、齢を重ね老衰し、人生の旅路を通り過ぎ、老齢に達した。わが齢は八十となった。例えば古ぼけた車が革紐の助けによってやっと動いて行くように、恐らく私の身体も革紐の助けによってもっているのだ。(中略)
 それ故に、この世で自らを島とし、自らをたよりとして、他人をたよりとせず、法を島とし、法をよりどころとして、他のものをよりどころとせずにあれ。

【『ブッダ最後の旅 大パリニッバーナ経』中村元〈なかむら・はじめ〉訳(岩波文庫、1980年)】

「島」とは砂洲(さす)のことである。すなわち大河の氾濫(はんらん)にも流されないことを意味する。我々にとっては杭(くい)の方がわかりやすいだろう。この写真を見ながらブッダの遺言を思った。「依法不依人」(法四依のひとつ)の原典である。

ブッダ最後の旅―大パリニッバーナ経 (ワイド版岩波文庫)ブッダ最後の旅―大パリニッバーナ経 (岩波文庫)
【左がワイド版で右が文庫版】

クリシュナムルティ流「筏の喩え」/『クリシュナムルティ・目覚めの時代』、『クリシュナムルティ・開いた扉』
日本の仏教は祖師信仰/『希望のしくみ』アルボムッレ・スマナサーラ、養老孟司

4人に1人が強姦されている南アフリカの女性


 南アフリカは大英帝国がつくった人口国家である。その成れの果てがこれだ。キリスト教覇権国家はこうしたことを世界中で行っている。日本が助かったのは資源がないおかげ。

 南アフリカの男性の4人に1人を上回る27%が、「過去に成人女性または少女をレイプしたことがある」と回答するという調査結果もある。また、比較的安全と思われる高級ホテルの中ですら、従業員が鍵を開けて客室に侵入し女性旅行客をレイプするといった事件も発生している。2010年11月26日に発表された、ヨハネスブルグやハウテン州などで南アフリカ政府によって行われた調査によると、男性は3人に1人を上回る37.4%が過去に女性をレイプした経験があると回答(男性の7%が集団レイプの経験があると回答)、さらに女性は25.3%がレイプされた経験があると回答した。

Wikipedia

南アフリカのジェイコブ・ズマ大統領「前にエイズ感染してる女をレイプしたけどすぐシャワー浴びたら大丈夫だったわ」

2011-09-06

世界のどこかで虐げられる人々が目の前に現れる


 アムネスティ・インターナショナルの人権啓発ポスター。ポスターが同じ場所の背景となっていて、驚くべき迫真性に満ちている。それでも尚、我々はこうした人々を無視し続けるのだ。

amnesty

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我々は虐殺される人に背を向けている
女子割礼に警鐘を鳴らすアムネスティのポスター