2011-11-26

クラスター禁止:「骨抜き」案 大量保有国が一斉に賛成


 クラスター爆弾禁止条約(オスロ条約)に対抗する規制の緩い「骨抜き」条約案を討議しているジュネーブでの軍縮会議は25日、最終日を迎えた。24日には条約案に難色を示していた米露中、イスラエル、インドなど大量保有国が一斉に条約案賛成を表明。「合意できなければ大量保有国への規制ができなくなる」とオスロ条約を支持する国に圧力をかけており、条約案採択に向けての綱引きが続いている。

 24日の「特定通常兵器使用禁止制限条約(CCW)締約国会議」では、不発率の低い爆弾の使用を容認する条約案について米露中、イスラエル、インドなどがそろって支持を表明した。23日までの協議では条約案の修正を求めていたが、現行案をのむよう態度を変更。条約案合意に失敗すれば「人道的被害をなくす好機を失う」(米代表団)などとオスロ条約支持派をけん制した。これらの国はオスロ条約には非加盟で、クラスター爆弾の8~9割を持つ。

 これに対して、ノルウェーやオーストリアなどオスロ条約締結を主導した国は強く反発。条約案が「クラスター爆弾を正当化する」と批判し、条約案採択に必要な「全会一致は得られていない」と抵抗している。

 しかし、ドイツやベルギーなど両派の妥協を求める国もあり、米露中などがさらに譲歩してきた場合、オスロ条約支持派は態度変更を迫られる可能性もある。会議筋は「何が起こるか予想できない」としている。

【毎日jp 2011-11-25】

イスラエル軍クラスター爆弾濫用 手足を失うレバノンの人々

2011-11-24

中共によるウイグル人無差別逮捕の光景


 ウイグル人が虫けらのように扱われている。中国当局はイスラエル軍といい勝負だ。中東諸国はウイグルを支援しないのか? ウイグルに若きカストロプーランはいないのか?

飛び立つカラス


 飛ぶ。自分の力で。

Fright

男前のカラス

2011-11-23

イスラエル警察による暴力的なデモ鎮圧 2011年5月13日


 パレスチナのナビ・サレ村で平和的にデモを行うパレスチナ人と外国人活動家に対するイスラエル警察隊の対応。


 イスラエル軍はやりたい放題である。中東諸国はパレスチナに武器を送るべきだ。本気でそう思う。イスラエルは世界の癌だ。

グレッグ・ルッカにハズレなし/『暗殺者(キラー)』グレッグ・ルッカ


 グレッグ・ルッカ作品はハズレがない。今のところは。読み終わると本の厚みに驚く。「一気に読んでしまった」という爽快感と、「それほど内容があったとも思えないが」というものと。私の中でグレッグ・ルッカは5番打者と6番打者の間に位置する。

 今回ガードする要人は煙草メーカーの裁判を左右する重要な証人である。彼は健康被害の証拠を握っていた。巨大企業vs告発者という構図と共に、警備保障会社(ナタリーの父親)vsフリーランス(アティカス・コディアック)という二重構造となっている。

 前作で別れたブリジット・モーガンは登場しない。その穴をエリカが埋めている。

「あの人は逆らわれるのが嫌いなのよ」
「たぶんあの御仁には、そういうことがもっと頻繁に起こるべきだ」

【『暗殺者(キラー)』グレッグ・ルッカ:古沢嘉通〈ふるさわ・よしみち〉(講談社文庫、2002年)以下同】

 今回の依頼はナタリーの父親からの依頼だった。で、チームにはナタリーも加わった。ま、これだけで展開は読める。ナタリーとの気まずいやり取り。そして心はブリジットを思い、さ迷う。私の好みではないが、ネオ・ハードボイルドの流れを汲んでいるのだろう。

「10人のうちのどいつだ?」
「男の名は未詳――ジョン・ドウ(身元不明人)というのが仮の名だ」

 暗殺者は世界ランキングでトップ10に入る凄腕だった。凄すぎて漫画みたいだ(笑)。リアリティを欠いている。こういうところが、まだまだ甘い。

 わたしはボトルを見つめ、その気になれば自分がいかにひねくれた小心者になれるか垣間(かいま)見て、身が縮む思いがした。

 これぞアティカス・コディアックという科白(せりふ)だ。アルバート・サムスンを若くしたような印象もある。

『A型の女』マイクル・Z・リューイン:石田善彦訳

 前作で戦ったSAS(英国陸軍特殊空挺部隊)の隊員も出てくるので、やはりシリーズ物は順番で読んだ方が楽しめる。

 両手が痛くなり、自分が拳をかたく握りしめていたことに気づいた。もし炭でも握っていたら、いまごろダイヤモンドに変わっていたにちがいない。

 傷心の男が次々と襲いかかる難関を乗り越えてゆく様が心地いい。プロットの粗雑さを声高には言うまい。ただエンタテイメントを楽しめばいい。若きグレッグ・ルッカへの期待は大きい。

暗殺者 (講談社文庫)

妊娠中絶に反対するアメリカのキリスト教原理主義者/『守護者(キーパー)』グレッグ・ルッカ
皮肉な会話と皮肉な人生/『奪回者』グレッグ・ルッカ
作家の禁じ手/『耽溺者(ジャンキー)』グレッグ・ルッカ

米英加がイランに新たな経済制裁 マネーロンダリング懸念


 オバマ米政権は21日、イランに対する新たな経済制裁措置を発表した。クリントン米国務長官は会見で、今回制裁の対象となったのはイランの石油化学、原油、ガス産業としたうえで、イランに「マネーロンダリング(資金洗浄)に関わっているとの懸念がある」と指摘した。また、今回の追加制裁に英国とカナダが同調している点について「こうした措置がイランと同国の資金源や違法な活動に対する圧力を高める」と述べた。

 これに先だって英財務省は同日、国内金融機関に対し、イランの金融機関との取引を行わないよう求めている。英国がイランに対してこうした措置をとるのは初めて。カナダもイラン政府とのほぼすべての金融取引を禁止するなどの措置を発表した。

 仏サルコジ大統領は同日、欧州連合(EU)とその加盟国、米国、日本、カナダなどの国々に対し、イラン中央銀行の資産凍結などを呼びかけていた。EU外交筋によれば、EUは来週米国と同様の制裁を決定する見込み。しかし、フランスはさらに踏み込んだ内容の制裁にしたい意向だという。

 米政策サイドは当初イラン中央銀行に対する制裁を検討していたが、原油市場への影響を考慮して今回の制裁内容に落ち着いた経緯がある。また、民間企業に対しイランとの取引を禁止する措置がすでに発動されていたが、この経済制裁の実効性を問う声も議会から上がっていた。クリントン国務長官は「イランに対する制裁は今回の措置で終わるわけではない。さらに積極的な措置を今後も検討する」と述べた。

 イランの核開発をめぐってはIAEA(国際原子力機関)が18日に「イランの核プログラムに関する未解決の問題に対して深刻な懸念があり、かつ懸念は増大している」とする決議を発表している。

CNN 2011-11-22

 制裁を加えるのは常に欧米諸国である。キリスト教の思い上がり(神の代理)につける薬はない。

サルコジ

マフムード・アフマディーネジャード、イラン大統領、列強を弾劾する国連演説


 第63回国連総会にて(2008年9月24日)。大国の傲慢と道徳性欠如を非難し、正義に基づいた安全保障理事会の必要を説く。マフムード・アフマディーネジャード、イラン­イスラム共和国大統領。




マフムード・アフマディーネジャード