2012-04-21

女性は年をとると夫への関心が薄れる、携帯電話記録で立証

女性は年を重ねるにつれ夫や恋人との会話が減り、わが子や孫に関心を向ける傾向があることが携帯電話の通話・メール記録から立証されたとする研究論文が19日、英オンライン科学誌サイエンティフィック・リポーツ(Scientific Reports)に掲載された。

この研究は英国、フィンランド、米国、ハンガリーの国際研究チームが約320万人を対象に、携帯電話での通話やメール20億件余りを7か月にわたって追 跡調査したもの。データは欧州のある携帯電話事業会社が提供し、研究チームには対象者の年齢、性別、通話時間、送信メール数、郵便番号だけが明かされた。

その結果は、女性の遺伝子には子孫を残そうとする役割が備わっているとする進化論上の説を裏付けるものだった。

携帯電話の記録からは、男女それぞれの対人関係が時と共にどのように変化していくかが示された。研究に参加した英オックスフォード大学(University of Oxford)のロビン・ダンバー(Robin Dunbar)教授によれば、親密な人間関係は男性よりも、女性側の都合に左右される場合が多いという。

「男性にとっての社交とは気楽な付き合いだが、女性は自分の目的をはっきり把握しており、そのためなら迷わず真っすぐ進む」(ダンバー教授)

論文によれば、出産適齢期の女性は異性と交流する時間が長く、45歳を過ぎると女性の関心は娘や孫など若い世代に向く傾向がある。

一方、男性が携帯電話で最もコミュニケーションを取る相手は、生涯を通じて妻や恋人だった。ちなみに、電話やメールの回数は女性より少なかったという。

論文共著者のフィンランド・アアルト大学(Aalto University)のキモ・カスキ(Kimmo Kaski)教授はAFPの取材に、こうした結果は分かりきったことかもしれないが、実際にデータを用いて証明されたのは初めてだと説明した。

AFP 2012-04-20
利己的遺伝子の観点からすれば当然である。女性は妊娠の可能性がなくなった時点でコピー済みの遺伝子を保護するということなのだろう。一方男性はといえば、死ぬまで子をつくれる可能性がある。男は終生にわたってコピー機で、女は途中からファイルキャビネットに変わる。

ロビン・ダンバー教授は「ダンバー数」で知られる人物。人間にとって、平均約150人(100-230人)が「それぞれと安定した関係を維持できる個体数の認知的上限」とする説だ。

友達の数は何人?―ダンバー数とつながりの進化心理学

2012-04-20

村松恒平、ブレット・N・スティーンバーガー

2冊挫折、1冊読了。

 『[プロ編集者による]文章上達〈秘伝〉スクール(壱) 秘伝』村松恒平(メタブレーン、2002年/増補改訂新装版、2005年)/メールマガジンを編んだ作品。実は私も一度文章を見てもらったことがある。目から鱗が落ちる卓見が随所に光る。それでも読むに堪(た)えなかった。まず質問の内容が薄気味悪い。「一発ビンタを張ってやった方がいいのでは?」と思ってしまう。当然ではあるが質問者は村松に教えを乞うわけだから、へりくだった態度となる。メールマガジンという閉鎖性の内側で醸し出される「サロン的な雰囲気」についてゆけなかったというのが本音だ。ただし、半分しか読まなかったとしても十分勉強になる。

 『[プロ編集者による]文章上達〈秘伝〉スクール(弐) 文章王』村松恒平(メタブレーン、2003年)/というわけで、こちらも挫折した。ウェブ上の文章のせいもあるのだろうが、一行置きに改行するのも疑問に感じた。改行が多いと文章が安っぽくなるというのが私の持論だ。

  21冊目『悩めるトレーダーのためのメンタルコーチ術』ブレット・N・スティーンバーガー:塩野未佳〈しおの・みか〉訳(パンローリング、2010年)/良書。744ページで4000円。これは勉強になった。ただ、8~10章はあまりピンとこなかったので飛ばし読み。「経営多角化」の例えはよくない。トレードスタイルを確立した人には有益な一冊。

STOP N.A.T.O.  NATOはアメリカ主導のテロ組織



シリア情勢 2012年3月16日 ティエリ・メサン



シリア アルジャジーラ偏向報道に批判の声 辞職相次ぐ