2012-05-27

Executions 1995


「死刑」。閲覧注意のこと。


死刑と殺戮の覚え書き

海堂尊〈かいどう・たける〉が語る仕事「一点突破の足場を作る」


人は打たれ強くなれる

何を言われても死にはしない

 今の日本があちこちで停滞していると言われることに、僕は憤りを感じます。年かさの人間が、「若い人材がいない」と嘆くことも同じようにやり切れない。僕が医療の世界に居ながら小説を書いたことも、アカデミズムの世界では眉をひそめられる行為です。本当にそれでいいのかと思いますね。

 戦国時代や明治維新などの激動の時に、日本は素晴らしい若い人材が輩出していますが、あの時代が異常だったのかと言えばそうではない。もともと私たちは進取の気性に富んだ国民なのです。しかし安定した時代が続く日本では、力を持った年配者が自分の権限にしがみつき、未来の子孫の時間や、伸びていく可能性や、彼らに投入すべき資金を食い潰してはいないでしょうか。権限を持っている人間が自分の力を10割行使するのではなく、せめて8割くらいまでにとどめ、残る2割を若い人にすっかり預けてみる度量は発揮できないものでしょうか。仕事はそうやって、若い人間が思い切って実行することで飛躍点を見つけてきたと思うのです。

 逆に、行き詰まりを感じている若い人は、正しいと思うなら周囲の顔色をうかがわずにやんちゃをしてみてください。本当に社会のためになることなら、組織の中に反対者が大多数であっても、見ている人はちゃんと見ている。現代では、どんな発言や行動をしても命まで狙われることはないでしょう。自分の信じることを見つける、それを必死で主張する。それくらい面白い仕事の仕方はないと思いますよ。

攻撃してくる人には習性がある

 たたかれている時には、人から疎まれている事実だけで精神的にへとへとになります。僕も気持ちが真っ暗になることもありました。でもいろんな方面からたたかれているうちに、それが正しい理論で発言されているのではなく、個人の立場を守るための保守的な見解だったり、組織の役割を維持するための後ろ向きな態度からだったりするのだと見えてきました。結局、攻撃してくる人は、自分の足元が脅かされるのが怖いんですよね。

 もしあなたが多くの部下を持つ人なら、押さえつけ守っている自分の領域に、若い人が呼吸できる場所を与えて上げて欲しい。やるべきことを見定めている若い人なら、攻撃してくる人の気持ちの底を見てください。そして慣れていくこと、タフになっていくことです。

 僕が続けていた剣道で教えられたことは二つ。「集中力」と「今一時(いっとき)」ということです。相手と相対して面を打つ。決まればこちらの勝ちで、返されれば向こうの勝ち。剣道ほどの瞬時の決断を迫られることは、人生の局面ではそうはないと思うけれど、打たれても型が分かる。打たれ強くなりながら、自分の目的に近づいていけばいいのです。(談)

朝日求人 2012-05-27

チーム・バチスタの栄光(上) 「このミス」大賞シリーズ (宝島社文庫 599) チーム・バチスタの栄光(下) 「このミス」大賞シリーズ (宝島社文庫 600) 救命―東日本大震災、医師たちの奮闘 死因不明社会―Aiが拓く新しい医療 (ブルーバックス)

2012-05-26

黙れ小僧! お前に◯◯学の不幸が癒せるのか

◎togetter

 見事な大喜利である。死ぬほど笑った。

片山さつきと世耕弘成


次長課長河本氏の母親生活保護について片山さつき・世耕弘成議員のTL+書評家・豊崎由美さんとコラムニスト小田嶋隆さんのご意見
バッシングに便乗 小宮山厚労相こそよっぽどのワル
生活保護

伊藤ハム:食肉の裏側、骨折した母豚に乗る職員ショッキングな映像が公開される

◎ベジタリアン ベグブロ

佐野眞一「東電の人たちには言葉を失うという感覚がない」

ロボットが人間の代わりに売春すると家庭円満になる!?


 ロボットが性風俗を支配するようになったら、性病リスクや不貞行為による家庭不和が解消できるかもしれない……。そんなユニークな構想をふたりの学者が発表しました。

ニュージーランド人の学者ふたりが『Futures』に論文を発表

 同構想を公表したのは、ニュージーランドのウェリントンビクトリア大学でツーリズムを教えるミッシェル・マールス経営学教授と性科学者のイアン・ヨーマン氏。ジャーナル誌『Futures』5月号で論文「ロボット、人、そして売春ツアー」を発表しました。

「ロボットによる売春ツアーは実現可能です。社会とマシーンは密接に結びついています。私たちはますます精巧なテクノロジーを持ち続けることになるでしょう。

 中でも買春旅行産業におけるロボット開発は将来有望な分野のひとつ。商用セクサロイドを使えば、性病リスクはなくなり、生身の人間による売春行為もなくなります」

2050年、アムステルダムの赤線地帯はロボットが支配する!?

 ふたりはこのアイデアを広めるため、2050年のアムステルダムにある赤線地帯を想定。人間の代わりにセクサロイドが売春ツアーで活躍する様子を論文にしました。

 その内容は以下の通り。空想上のクラブ『Yub-Yum』で、肌を露にしたセクサロイドが客寄せをします。マッサージ、ラップダンス、性交渉までを含めたパッケージ価格で約1万~1万3千ユーロ(日本円にして100万円以上)が相場になると予測。

 論文には、人身売買の蔓延やHIVの薬物耐性株の急騰により、2040年代にアムステルダムの官僚職員らが売春ロボットを容認する動きに出ると記されています。都市観光旅行委員会は規制により観光客離れが起きることを恐れ、売春宿を閉鎖したがらないというのです。

 そこで解決策として、官僚職員らが出した答えが“セクサロイド”です。

不貞の相手がロボットなら衛生面も安心で家庭不和にもならない!?

 セクサロイドはバクテリア耐性のあるファイバーで作られ、使用するたびに清掃するので衛生的。したがって顧客間において性病が移る心配はありません。

 また、顧客は買春をする相手が人間ではないため、罪悪感を持つ必要もありません。これで配偶者に嘘をつく必要もなくなると研究者たちは述べています。

 こうしたセクサロイドの開発は、性風俗産業の発展、および人間では到底成し得ない欲望の追求が可能になると指摘。研究者は美容整形の人気を類似例として挙げています。

課題も残るセクサロイド・ビジネス

 2012年現在、日本と韓国では既にセクサロイド・ビジネスが存在しています。「セクサロイド・ビジネスの成功は、そのような時代の到来を予言している」と両学者。

 とはいえ、人間ではないからといってセクサロイドとの不貞行為なら許すのか、人々がロボットとの性交渉を本当に望んでいるのかなど、多くの疑問が残るのも事実。

 売春ロボットが女性たちの雇用の場を奪うとも考えられます。ロボットは超人的な仕事を担うことができ、また休む必要がありません。二人の研究者によるYub-Yumシナリオには、アムステルダムの風俗労働者たちによるデモの様子も描かれています。

 また、異なる人種、体型、年齢、言語および性癖の違いについても懐疑的です。子どものように見えるロボットや、先住民や従順なアジア女性など人種的ステレオタイプを体現するロボットが出現した時、どのように対処していくかも課題となることでしょう。

 こうしたさまざまな課題を含みながらも、「そのような提案が実現した場合」と彼らの論文は締めくくります。「アムステルダムはおそらく世界で最も安全で最良の買春旅行目的地となるでしょう。また、買春旅行に関連した社会問題は夜通しで消えることとなる」

 いかがでしたか? 日本では架空創作物の規制を含む児童ポルノ法の改正が取り沙汰されていますが、アンドロイドの分野においては、生身の人間の代わりにロボットを有効活用しようとする動きがあるようです。

 テクノロジーの発展によって、見た目も中身も思いのままにできるセクサロイドが誕生したら、人と人との関わりはどのようになっていくのでしょうか。とても興味深いですね。

Menjpy! 2012-04-25

「とても興味深いですね」だと? まったく馬鹿丸出しの記事だ。尖鋭化(せんえいか)された欲望は必ず暴力性を生む。むしろ、「支配への憧れ」そのものが純粋な暴力性と考えられよう。

 我々は本当に奴隷を手に入れたいのだろうか? 違うね。支配する快感を欲しているだけだ。満たされない自我はそうすることでしか満足することがないのだろう。

 いっそのこと妻や子供もロボットにしてしまえばよい。最終的には自分もロボット化すれば、世界は今よりも平和になることだろうよ。

◎米国で疲れも恐怖も感じない兵士を作るプロジェクトが進行中