2013-01-08

財源の話

佐村河内守作曲「交響曲第1番《HIROSHIMA》」


 何と、佐村河内守〈さむらごうち・まもる〉は全聾であった。私と同い年であるが凄まじい半生を歩んでいる。



佐村河内守:交響曲第1番 HIROSHIMA交響曲第一番

佐村河内守
ベートーヴェンの再来

2013-01-05

セス・ロイド


 1冊読了。

 2冊目『宇宙をプログラムする宇宙 いかにして「計算する宇宙」は複雑な世界を創ったか?』セス・ロイド:水谷淳〈みずたに・じゅん〉訳(早川書房、2007年)/情報と宇宙を「計算」という概念で読み解いた一書。2013年の1位は本書でほぼ決まりか。「初めにビットありき」――「あ」と思った瞬間、陸続と「!」が脳内を駆け巡った。少々難しい内容も含まれるが、「宇宙は量子コンピュータである」という展開は非上にわかりやすい。つまり生命とは「情報処理の当体」と考えることが可能だ。


関連書

宇宙を復号する―量子情報理論が解読する、宇宙という驚くべき暗号量子が変える情報の宇宙ブラックホール戦争 スティーヴン・ホーキングとの20年越しの闘い物質のすべては光―現代物理学が明かす、力と質量の起源

脳は宇宙であり、宇宙は脳である/『意識は傍観者である 脳の知られざる営み』デイヴィッド・イーグルマン

「冬、未来へ」福嶋由記


 日本子ども虐待防止学会第16回くまもと大会テーマ曲。作詞:内田良介、作曲:上村宏樹。

 それはきみのせいじゃない
 夢を描けないとしても
 最初見たはずの光
 喉の渇きと飢え
 遠い愛の砂漠で
 刃物のような言葉に
 いつも血を流しながら
 恐怖と怒りと不安の中で
 きみは生きてきたのだから
 そのままでいてかまわない

 それはきみのせいじゃない
 優しくなれないとしても
 通り過ぎる他人(ひと)しか
 信じられなくとも
 冬の王子のように
 凍った傷を抱いて眠る
 私たちは忘れない
 この世界に生きていたはずの
 過ぎ去った未来のことを
 消え去った希み(のぞみ)のことを

 父や母のせいだけじゃない
 乏しい孤立の鎖に
 さよならをするために
 手を差し伸べ合おう
 きみの笑顔のために
 つなげられた愛がある
 それぞれの違う場所で
 ひとつの命を支えている
 空や風や海のように
 懐かしい言葉のように