2011-11-01

米原万里


 1冊読了。

 66冊目『旅行者の朝食』米原万里〈よねはら・まり〉(文藝春秋、2002年/文春文庫、2004年)/色々とドタバタしていて、たまたま手元にあった本書を開いた。まあ、面白いなんてもんじゃない。『嘘つきアーニャの真っ赤な真実』を軽々と凌駕している。食にまつわるエッセイなんだが、古波蔵保好三好春樹をも超えていると断言してしまおう。時折、散見される宗教への手厳しい眼差しは、共産党幹部であった父親の影響だと思われる。傑作エッセイ。

0 件のコメント:

コメントを投稿