2018-09-21

歩道を走る勇気を持て


自転車~幅寄せ対策と保険について

 ・歩道を走る勇気を持て

チェーンとスプロケットの手入れ

 動画はマウンテンバイク(MTB)のダウンヒルレース。


 自転車に関する本やブログを読んで驚いたのは型破りなカネの掛け方と常軌を逸した根(こん)の詰め方である。まず、ロードバイクを複数台所有している人が珍しくない。しかも2台目、3台目になるほど高価になる傾向が見える。更にはビンディング・ペダルやシューズ、ホイールやハンドルの軽量化など、まるで深みにはまったギャンブル依存症を思わせるほどだ。そして彼らは雨が降ると自宅でローラー台に乗るのだ。「一体オマエらどこを目指しているんだ?」と言いたくなる。

 ま、カネに余裕のある中高年であれば20万円前後のロードバイクを買うことにさほど問題はないだろう。私の場合は最初から10万円前後と決めていた。自転車の寿命を10年と考えたためだ。クロモリは最も頑丈な素材だが所詮鉄である。長期的に見れば錆(さび)付くつくことを避けられない。雨が降ると速攻で帰ってくるのは自分が濡れることよりも自転車の錆を怖れるためだ。寿命を10年とすれば20万円の自転車は年間2万円のコストが掛かる。私にとっては高い。むしろ10年後に10万円の自転車を買った方がいい。

 前回、幅寄せ対策について書いたが、日本の道路状況を思えば自転車がクルマの走行を妨げる現実が確かにある。そこで私は深く反省した。やはり闇雲に喧嘩を吹っ掛けるよりも、ここは50代の円熟味を発揮すべきだと思い至った。それ以降、「歩道を走る勇気を持て」と自分に言い聞かしている。

 自転車は道路交通法では軽車両に該当するので本来は車道を走らなければならない。一部歩道の走行が許されているが原則的には車道である。私は大抵山の中を走っているのだが上り坂は歩道を走るようにした。急坂だと時速5~6km程度になってしまうためだ。歩くスピードに毛が生えたようなものだ。これで車道を走ればドライバーが怒るのも当然だ。スピードが遅いのだからリム打ちパンクの可能性も低いだろう。ま、乗り越える段差が多いわけだから空気が多く抜けてゆくのは仕方がない。

 つまり、だ。時速20km以下なら歩道を走るべきである。もちろん歩道を20kmで走るのは論外で15km程度にするのが望ましい。人が走る程度の速度だ。15kmならいつでも急停車できるだろう。

 政府が本気で社会保障費を抑えようとするならば自転車購入に補助金を出せばよい。エコカー減税よりも安く済む上、健康増進で医療費の削減にもつながる。更に道路整備も望みたい。川という川にサイクリングコースを設けてくれれば私は有料でも一向に構わない。各企業も自転車通勤には高い通勤手当を支払って応えるべきだ。30~40km程度の距離なら十分自転車で通える範囲だ。

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