2021-03-27

過去2~3年の米国債のわずかな買い手はFRBだけである


 現在、米国の金利先高観から「ドル高になる」という見方が多いが、債券を運用する立場で考えると、金利の上昇とは、すなわち、債券価格の下落であり、債券投資には最も向かない局面といえるだろう。債券投資という米国への資金流入がなければ、ドル高にはなりにくい。

 債券王のジェフリー・ガンドラックは、「ほとんどの人が知っていること、つまり、外国人が国債を売り続けている中で、過去2~3年の間、国債のわずかな買い手はFRB(米連邦準備制度理事会)だけである」と述べている。中国もロシアも米国債を買わなくなってしまった。

 FRBとともに数少ない米国債の買い手である日本勢も3月期末要因で逆に動いた。3月23日のゼロヘッジの記事「Morgan Stanley Identifies The Source Of Massive Treasury Selling」では、「日本の持続的な年度末売りは、世界中の悪影響ドミノ効果につながり、最終的には世界的な債券と株式市場の混乱を引き起こした」と、解説されている。

2021/3/25 石原順 | トウシル 楽天証券の投資情報メディア

 直近のドル円は3連騰で高値を更新している。


 為替は資産ではない。単なる通貨の交換比率である。ここを誤解すると思わぬ落とし穴に落ちる。為替の値動きは実需筋で決まる。


 原油は横這いである。コロナ騒動で人の動きが止まっているが、その分自宅の電気使用量が増えているだろうから相殺されると私は考える。

 続いて防衛費の推移を見てみよう。


 こちらは伸びている。尖閣有事に備える動きか。つまり武器購入も増えると予想される。

 日経平均株価は年内に38954円の史上最高値を目指すと予想している。コロナ騒動による社会不安で財布の紐は固くなり、緩和マネーが向かうところは株価しかあるまい。目標は8~9月頃だ。衆議院解散~総選挙~与党圧勝で株価最高値という算段である。そこからドル崩壊を目指すというのが私のシナリオなので、ドル円は112~114円程度までは上昇余地があると思う。まだ4ヶ月ほどあるので120円を目指してもおかしくはない。

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