2013-01-12
デイヴィッド・リンドリー
1冊読了。
3冊目『そして世界に不確定性がもたらされた ハイゼンベルクの物理学革命』デイヴィッド・リンドリー:阪本芳久訳(早川書房、2007年)/参った。読み物としては『宇宙をプログラムする宇宙』よりこちらの方が上。天体物理学の博士号をもつサイエンスライターだけあって一筋縄ではゆかない。時に堂々と批判を加える。不確定性原理そのものが科学界の量子的存在として誕生した模様がドラマチックに描かれている。アインシュタインvsボーアの論争が圧巻でハイゼンベルクの影が薄れてしまうほどだ。そしてプランク、ゾンマーフェルト、ボルン、パウリ、シュレーディンガー、ド・ブロイ、ディラックといった豪華キャストが脇を固める。彼らの人間臭さを描写することで読者は不確定性原理の呼吸と汗を感じることができる。晩年のアインシュタインは実に性格が悪い。阪本芳久の訳はどれも素晴らしい。2000円以下に抑えたところに早川書房の気合いが感じられる。尚、関連書は既に紹介済みだ。
2013-01-10
スリランカ女性を斬首処刑=雇い主の子殺害の罪問う-サウジアラビア
サウジアラビアで9日、スリランカから家政婦として出稼ぎに来ていた女性が、雇い主の赤ん坊を殺したとして、斬首により処刑された。スリランカのラジャパクサ大統領は繰り返し助命を嘆願し、代表団をサウジに派遣する矢先に無視され、激怒している。
国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウオッチによると、事件発生は2005年。処刑された家政婦は当時まだ17歳で、「脅迫され自白を強要された。赤ちゃんはミルクを飲んでいて窒息した事故死だった」と訴えていた。
【時事ドットコム 2013-01-10】
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