◎togetter
見事な大喜利である。死ぬほど笑った。
2012-05-26
片山さつきと世耕弘成
われわれの社会で為されている競争が常に公正で、すべての人間に均等な機会が保障されていると言い切れる者だけが、生活保護受給者に石を投げることができるはずなのだが、片山さつきと世耕弘成は、投げるんだろうな。
— 小田嶋 隆さん (@tako_ashi) 5月 25, 2012
・次長課長河本氏の母親生活保護について片山さつき・世耕弘成議員のTL+書評家・豊崎由美さんとコラムニスト小田嶋隆さんのご意見
・バッシングに便乗 小宮山厚労相こそよっぽどのワル
・生活保護
佐野眞一「東電の人たちには言葉を失うという感覚がない」
報ステ、作家佐野眞一さん。「一番大切なのは”身につまされる”という感覚ではないか。原発周辺の世界を見よ。豚が共食いをし誰もいない町に桜が咲く。東電の人たちを見ていると、言葉を失うという感覚がない。鈍感すぎる。世界に恐怖をもたらしているというひりひりした感情がない」
— acaciaさん (@greenEcho64) 5月 25, 2012
ロボットが人間の代わりに売春すると家庭円満になる!?
ロボットが性風俗を支配するようになったら、性病リスクや不貞行為による家庭不和が解消できるかもしれない……。そんなユニークな構想をふたりの学者が発表しました。
ニュージーランド人の学者ふたりが『Futures』に論文を発表
同構想を公表したのは、ニュージーランドのウェリントンビクトリア大学でツーリズムを教えるミッシェル・マールス経営学教授と性科学者のイアン・ヨーマン氏。ジャーナル誌『Futures』5月号で論文「ロボット、人、そして売春ツアー」を発表しました。
「ロボットによる売春ツアーは実現可能です。社会とマシーンは密接に結びついています。私たちはますます精巧なテクノロジーを持ち続けることになるでしょう。
中でも買春旅行産業におけるロボット開発は将来有望な分野のひとつ。商用セクサロイドを使えば、性病リスクはなくなり、生身の人間による売春行為もなくなります」
2050年、アムステルダムの赤線地帯はロボットが支配する!?
ふたりはこのアイデアを広めるため、2050年のアムステルダムにある赤線地帯を想定。人間の代わりにセクサロイドが売春ツアーで活躍する様子を論文にしました。
その内容は以下の通り。空想上のクラブ『Yub-Yum』で、肌を露にしたセクサロイドが客寄せをします。マッサージ、ラップダンス、性交渉までを含めたパッケージ価格で約1万~1万3千ユーロ(日本円にして100万円以上)が相場になると予測。
論文には、人身売買の蔓延やHIVの薬物耐性株の急騰により、2040年代にアムステルダムの官僚職員らが売春ロボットを容認する動きに出ると記されています。都市観光旅行委員会は規制により観光客離れが起きることを恐れ、売春宿を閉鎖したがらないというのです。
そこで解決策として、官僚職員らが出した答えが“セクサロイド”です。
不貞の相手がロボットなら衛生面も安心で家庭不和にもならない!?
セクサロイドはバクテリア耐性のあるファイバーで作られ、使用するたびに清掃するので衛生的。したがって顧客間において性病が移る心配はありません。
また、顧客は買春をする相手が人間ではないため、罪悪感を持つ必要もありません。これで配偶者に嘘をつく必要もなくなると研究者たちは述べています。
こうしたセクサロイドの開発は、性風俗産業の発展、および人間では到底成し得ない欲望の追求が可能になると指摘。研究者は美容整形の人気を類似例として挙げています。
課題も残るセクサロイド・ビジネス
2012年現在、日本と韓国では既にセクサロイド・ビジネスが存在しています。「セクサロイド・ビジネスの成功は、そのような時代の到来を予言している」と両学者。
とはいえ、人間ではないからといってセクサロイドとの不貞行為なら許すのか、人々がロボットとの性交渉を本当に望んでいるのかなど、多くの疑問が残るのも事実。
売春ロボットが女性たちの雇用の場を奪うとも考えられます。ロボットは超人的な仕事を担うことができ、また休む必要がありません。二人の研究者によるYub-Yumシナリオには、アムステルダムの風俗労働者たちによるデモの様子も描かれています。
また、異なる人種、体型、年齢、言語および性癖の違いについても懐疑的です。子どものように見えるロボットや、先住民や従順なアジア女性など人種的ステレオタイプを体現するロボットが出現した時、どのように対処していくかも課題となることでしょう。
こうしたさまざまな課題を含みながらも、「そのような提案が実現した場合」と彼らの論文は締めくくります。「アムステルダムはおそらく世界で最も安全で最良の買春旅行目的地となるでしょう。また、買春旅行に関連した社会問題は夜通しで消えることとなる」
いかがでしたか? 日本では架空創作物の規制を含む児童ポルノ法の改正が取り沙汰されていますが、アンドロイドの分野においては、生身の人間の代わりにロボットを有効活用しようとする動きがあるようです。
テクノロジーの発展によって、見た目も中身も思いのままにできるセクサロイドが誕生したら、人と人との関わりはどのようになっていくのでしょうか。とても興味深いですね。
【Menjpy! 2012-04-25】
「とても興味深いですね」だと? まったく馬鹿丸出しの記事だ。尖鋭化(せんえいか)された欲望は必ず暴力性を生む。むしろ、「支配への憧れ」そのものが純粋な暴力性と考えられよう。
我々は本当に奴隷を手に入れたいのだろうか? 違うね。支配する快感を欲しているだけだ。満たされない自我はそうすることでしか満足することがないのだろう。
いっそのこと妻や子供もロボットにしてしまえばよい。最終的には自分もロボット化すれば、世界は今よりも平和になることだろうよ。
◎米国で疲れも恐怖も感じない兵士を作るプロジェクトが進行中
米国で疲れも恐怖も感じない兵士を作るプロジェクトが進行中
戦場で一切疲れも恐怖も感じない兵士。これは近未来のロボット兵士の話ではない。現在、米国防総省の資金提供のもと、生身の人間で実際に行なわれているニューロ・サイエンス(神経科学)の研究だ。「将来、人間の身体と機械が物理的に結合する可能性がある」。そう語る米大統領の生命倫理委員会上級スタッフ、ジョナサン・D・モレノ博士が、近未来兵器「操作される脳」の実態を明らかにする。
恐怖心のない兵士を作るプロジェクトで、研究者が着目しているのが、心臓病の治療薬として用いられるβ(ベータ)ブロッカー(交感神経β受容体遮断薬)だ。この薬は交感神経のアドレナリン受容体のうち、β受容体のみに遮断作用をするものだが、この薬を服用していると感情が平坦になることが分かっている。そこで暴行被害などで精神的外傷ストレス障害(PTSD)を負った人に、心理療法やカウンセリングと共にβブロッカーを与えることが行なわれるようになった。
βブロッカーには情緒的な激しい感情の記憶を遮断する作用があるようだ。否定する科学者も一部にいるが、そのうち改良が進めば戦場の兵士に有効になると多くの科学者が思っている。
民間の科学者の中には、米国防総省国防高等研究計画局(DARPA=ダーパ)から資金提供を受けるこれらの研究は問題だと指摘する者がいる。マインドコントロールの実験台になっていると批判する声もある。しかし、例えば脳と機械を融合させるブレイン・マシン・インターフェースの研究は、義肢などの補綴器具の開発に寄与するはずだし、睡眠不足防止プログラムの研究は、眠りたい時だけに眠りたいという人の需要を掘り起こすだろう。さらにアルツハイマー病などの脳疾患に対する理解が進み、画期的な治療法が見つかる可能性がある。
その一方で兵士の感情をコントロールするといった研究を突き詰めていけば、人間であるとはどういうことかという倫理的な命題に突き当たることは確かだ。こうした問題については、神経科学者、当局関係者、一般市民の代表などが、慎重かつ冷静に議論していく必要があるだろう。
【『SAPIO』2012年4月25日号】
フーム、究極のポジティブシンキングというわけか。人間のオズマ化が進行中。大多数の人々は「操作される対象」と化す。
小田嶋隆の言葉を思い出さずにはいられない。「我々ゲーマーは、戦争みたいな、洗練度の低い、質の悪いゲームにはつき合わない。せいぜい高見の見物を決め込んで、嘲笑するだけだ」(『パソコンゲーマーは眠らない』)。
国家という権力システムが国民を労働者、兵士、ロボットに仕立てるのであれば、この世界に「社会」などというものは存在しない。テクノロジーの進歩はことごとく「人間を手段化」する方向へ向かうのもおかしな話だ。むしろ権力を解体する方向へとシフトすべきだろう。
権力は富の集中となって具体的な姿を現す。使い切ることもできない資産を有する彼らが、世界中に貧困をばらまいているのだ。発展途上国から搾取し続けているのはアメリカ、イギリス、フランスであり、こうした国々に不幸な世界を築いた真犯人がいることは疑問の余地がない。
彼らの手からテクノロジーを奪い返す必要がある。さもなければ、生まれたばかりの赤ん坊にチップを埋め込まれるような時代がすぐそこまで来ている。
・マイクロチップ
・マイクロチップを脳に埋め込んで人をコントロールする。
・脳に埋め込んだマイクロチップでロボットアームを操作する猿
・ロボットが人間の代わりに売春すると家庭円満になる!?
・レイ・カーツワイルが描く衝撃的な未来図/『ポスト・ヒューマン誕生 コンピュータが人類の知性を超えるとき』レイ・カーツワイル
2012-05-23
2012-05-22
太陽でもスーパーフレアが起きる可能性がある
太陽でも「スーパーフレア」起きる?日米で論争
地球から遠く離れた太陽に似た天体で観測される「スーパーフレア」と呼ばれる超巨大な爆発現象を巡り、17日の英科学誌ネイチャー(電子版)誌上で日米の研究者の学術論争が起きている。
京都大グループが天体観測の結果から「私たちの太陽でも起きる可能性がある」と主張、これに米国の天文学者が「理論的にありえない」と反論している。
スーパーフレアは、太陽表面で起きる爆発現象「太陽フレア」の最大1万倍にも達する。太陽で起きれば強烈な電磁波が地球を襲い、電子機器があふれる社会は壊滅状態に陥るという。
京大付属天文台の柴田一成教授らは、米航空宇宙局(NASA)の人工衛星が観測した太陽系外の天体16万個のデータを分析、太陽に似た10の天体で、14回のスーパーフレアが起きていたのを確認した。
スーパーフレアは、太陽に似た天体が、近くを回る地球の10倍ほどの巨大惑星の磁場の影響を受けて起きるとされる。太陽の近くには巨大惑星はないが、スーパーフレアを起こした10の天体の近くにも巨大惑星はなかった。このことから、「太陽でもスーパーフレアが起きる可能性がある」とネイチャー誌で結論づけた。
これに対し「巨大惑星説」を唱える、米・ルイジアナ州立大の研究者は、同誌上で「理論上、天体の近くに強力な磁界がないと起きえない。過去2000年の間に地球上での観測記録はなく、太陽では起きていない」と反論。柴田教授は「観測機器が発達していない時代に肉眼で見えないスーパーフレアは観測できない」として「今後、発生を示す科学的な補強材料を見つけたい」という。
【YOMIURI ONLINE 2012年5月17日】
◎巨大な太陽フレア
◎CNN
◎“金環日食”どころじゃない!“太陽の大異変”が地球を襲う
◎NICT 宇宙天気情報センター
◎NASAが撮影した巨大な太陽フレア
大沢伸一が警察から正式な謝罪を受けたことを報告
大沢伸一が2011年12月14日に逮捕された件について、警察から本人に正式に謝罪があったことを報告した。
彼の容疑は、部下の女性に対し「取引先の男性の相手をしてほしい。そうしないと会社がつぶれる」と命じ、都内のホテルで男性とわいせつな行為をさせたというもの。準強姦の疑いで警視庁野方署に逮捕されたが、本人は「身に覚えがない」と容疑を全面的に否認し、4日後の12月18日に処分保留で釈放。今年に入って不起訴処分と裁定されていた。
大沢は自身のオフィシャルサイトで「僕の嫌疑に対する捜査に於いて、初期に在宅捜査をキチンとやって頂いていれば、間違って僕が逮捕されることも、僕の名誉が傷つけられることもなかったと思っています。その事に対して警察署長、副署長、刑事課長さんらが直に謝って頂けた事は僕にとって大変大きな意味のあることです。何よりも僕の心に出来てしまった根拠のない不信感、不安感を払拭し、良い方向に向けるきっかけになると思っています。国民を守って頂く立場の警察を信用出来ないという怖さから少しでも解放された気がします」とコメント。
また「この数ヶ月間で自分自身も成長しましたし、ファンの方々や関係者の方々、友人、そして松浦社長をはじめとする我がAVEXのみんなに大変勇気づけられここまでやって来れました。そして今回の事を良い意味で糧にし、さらに精進し音楽活動に励んで行きたいと思っています」と現在の心境をつづっている。
【ナタリー 2012-05-21】
2012-05-21
孤なる魂をもつ者/『千日の瑠璃』丸山健二
・『メッセージ 告白的青春論』丸山健二
・20世紀の神話
・風は変化の象徴
・オオルリと世一
・孤なる魂をもつ者
・紋章
・『見よ 月が後を追う』 丸山健二
・必読書リスト その一
私は野良犬だ。
昼夜の別なくまほろ町をうろつくせいで、少年世一と出くわすことがどこの誰よりも多い野良犬だ。躰は小さく、従って餌代も安くつき、無駄吠えも少ないというのに、結局私は飼い犬になれなかった。つらつら惟るに、白と黒という毛の配色が、どうしても不吉な印象を与えてしまうのだろう。もっともそのおかげで私は、人間に飼われている犬や、犬を飼っている人間の何倍もの自由を手に入れることができたのだ。
そうはいっても、私の自由の大きさを真底わかってくれているのは、世一ただひとりでしかなかった。少なくとも私のほうは、世一のそれを充分理解しているつもりだった。ほかの人間は皆人間以外の何者でもなかったが、しかし世一だけは違って見えた。彼は人間でありながら、同時に人間以外のすべてでもあった。そして私たちはいつも、互いに意識するあまり、無言ですれ違っていた。たまに眼と眼が合ったりすると、私たちは眩いばかりの自由な身の上にあらためて気づき、大いに照れてしまい、卑下さえもしたくなり、足早に立ち去るのだった。
ところがきょうの私たちは、葉越しに見える月の力を借りて、声を交した。私は、所詮見限られた者同士ではないかという意味をこめて、「わん」とひと声吠えた。すると世一はぴたっと歩みをとめ、振り向きざまにこう言った。「されど孤にあらず」
(11・5・土)
【『千日の瑠璃』丸山健二(文藝春秋、1992年/文春文庫、1996年)】
数日前から何となく手にとってはパラパラとページをめくっている。初めて読んだのは1998年のこと。丸山のエッセイは数冊読んでいたものの小説は初めてだった。物語性には欠けるが濃密な文体と千の視点に圧倒された。私は仏法で説かれる一念三千の法理が何となくわかったような気になった。智ギ(天台)によれば、己心の一念に三千の諸法が具(そな)わっているという。
まほろ町という小宇宙を千の視点から物語る。その中心に位置するのは身体の不自由な少年・世一〈よいち〉である。丸山は田舎町を嘲笑し、作家という職業をも愚弄(ぐろう)する。世一の役回りは神ではなく鏡だ。本書で名前を付与されているのは世一ただ一人である。つまり世一以外は類型(モデル)にすぎない。
知的障害をもつ世一が時折、言葉を放つ。ひょっとしたら我々の周囲にいる障害者や病人はそうした役を演じているだけなのかもしれない。私はいささか介護の経験があるのだが、本当に力がある人間はボディビルダーのような人々ではなく、身体障害者であると思っている。腕や脚、はたまた半身が鉛のような重さとなっているのだ。リハビリの苦しさは筋肉トレーニングの比ではないという話も聞いたことがある。
仏法では人間が生きる世界を「世間」と名づける。出世とは「出世間」の略である。世間の本質は差別だ。社会は必ずヒエラルキーを形成し、大半の人々は部下・奴隷・兵士の役目を押しつけられる。そして出自・学歴・スキルによって報酬が異なる。
我々は人間の価値を「いくら稼いでいるか」で判断する。だが野良犬と世一は違う。
【付記】久々に『千日の瑠璃』を調べたところ、何とガジェット通信で全文が配信されることを知った。
・ガジェット通信:丸山健二
・丸山健二
2012-05-20
軽減措置のない日本の消費税は現行の5%でも欧米の基準でいえば20%に相当
デーブスペクター、テレ朝のスクランブルで、軽減措置のない日本の消費税は現行の5%でも欧米の基準でいえば20%に相当すると大暴露。思わず笑ってしまった。欧米では消費税のかからない品目が多数ある。その意味でも日本の消費税が理不尽である事を暴露したのだ。どんどん言ってくれ(大笑い)。
— 阿修羅さん (@ashura820) 5月 18, 2012
介護殺人や介護自殺、日本で社会問題に
長い介護生活に疲れて親や配偶者を殺害する、いわゆる「介護殺人」事件が日本で年間40-50件ほど発生している。だが、裁判所は大半の場合、介護の苦痛を理由に執行猶予を付けるなど、比較的軽い刑を科している。昨年、日本の裁判所は寝たきりだった92歳の母親を殺害した長男(66)に対し、懲役3年、執行猶予5年の判決を言い渡した。裁判官は情状酌量の理由について「献身的な介護を10年以上続けており、被害者に対し、深い愛情をもって接していたことに疑いの余地はない」と説明した。被告は法廷で「回復が見込めない母親をこれ以上苦しませたくなかった」と証言した。
介護殺人を犯した人の大半は警察に自首するか、自殺を図る傾向にある。今月10日には東京で、10年間寝たきりだった妻(64)の首を絞めて殺害した容疑で、夫(68)が逮捕された。自殺しようとしたが失敗して自首した夫は、警察で「介護に疲れた。何もかも早く終わらせたかった」と供述した。
介護に疲れて自ら命を絶つ「介護自殺」も、日本で年間300件を超える。終わりの見えない介護でうつ病などを患い、自殺するケースだ。芸能人も例外ではない。2009年には、かつて歌手や女優として活躍した清水由貴子さん(49)が父親の墓前で自殺しているのが見つかり、人々に衝撃を与えた。遺体の横では、車いすに座った母親が意識を失っていたという。清水さんは一人暮らしをする母親の面倒を見るため、06年に芸能界を引退して面倒を見てきたが、いつ終わるとも知れない介護生活に耐えられなかったようだ。
日本で先ごろ、親や配偶者の介護をしている8500人を対象に調査した結果、4人に1人はうつ状態で、65歳以上の30%は自殺したいと答えた。
親の介護で結婚をあきらめ、独身のまま暮らす人も急増している。その中には、会社勤めが難しいため、アルバイトなどで生計を立てている人もいる。また、自由になる時間がないため、異性と出会うチャンスもない。こうした人々は、貧困と介護、孤独という三重苦にさいなまされ、自殺に追い込まれる可能性が高い、と専門家たちは警鐘を鳴らしている。
日本政府は2000年4月、高齢者の介護を支援するための介護保険を導入し、在宅介護、施設での介護など高齢者福祉に取り組んでいる。だが、急速な高齢化で高齢者が急増し、施設入所待機者も大幅に増えている。日本政府は介護問題による社会的損失を防ぐため、一定額を払えば回数や時間の制限なく訪問介護を受けられる制度を4月から導入した。だが、ヘルパーの人材不足に加え財源の捻出も難しいため、制度の適正な運営態勢が十分に確保されていない。
東京=車学峰(チャ・ハクポン)特派員
【朝鮮日報 2012-05-20】
2012-05-18
2012-05-15
雲龍院(京都)
龍華殿(りゅうげでん)の玄関か。目を凝らすと右側に女性の観光客が写っている。タテとヨコの線が絶妙な緊迫感を生んでいる。mosbies' photostreamさんの写真は、エッジの効いた陰影が物語性を紡ぎ出す。
2012-05-14
UQ WiMAXの破壊力
友人から教えてもらったのだが、UQ WiMAXの破壊力が凄まじい。まず工事が不要である点が挙げられる。次にワイヤレスで煩わしい配線もない。それでいて下り最大40Mbpsの速度を誇る。我が家の光回線とほぼ同じスピードだ。
・ワイヤレスで快適!
「UQ Flat 年間パスポート」であれば月額3880円で使い放題。そして最大の破壊力は「WiMAX機器追加オプション」だ。なんと月額200円で2台のルーターを追加することができる。
・WiMAX機器追加オプション
つまりサービスエリア内であれば、職場など自宅以外の場所でも使用可能なのだ。
◎サービスエリア
更にスマートフォンとWiMAXを組み合わせることも可能で、「公衆無線LAN自動切り替え」機能が付いている機種もある。
オススメのルーターは「URoad‐8000」で、「特別価格2800円」と表示されているが、「商品詳細/ご購入ボタン」を押すと、「UQ Flat 年間パスポート」の契約で「商品価格1円」となる。スマートフォンやノートパソコンを使う人であれば、1回線の契約であらゆる場面に対応できることだろう。
・「UQWiMAXお友達紹介キャンペーン」商品券3000円分プレゼント!お申し込み有効期間:2012年8月3日~2012年9月2日
2012-05-10
映画『ZEITGEIST : MOVING FORWARD』2011年
・映画『ZEITGEIST(ツァイトガイスト) 時代精神』2007年
・映画『ZEITGEIST : ADDENDUM 』(ツァイトガイスト・アデンダム)2008年
・映画『ZEITGEIST : MOVING FORWARD』2011年
Bloggerで字下げする方法&ソースコードの記述法
やっと解決できた。苦節12ヶ月。ウェブ上における英語基準に辟易させられた。わかってしまえば意外と簡単で1行目に改行を入れるだけ。
HTMLで書く場合は1行目に
<br />を挿入すればよい。
そして今度はソースコードの入力に戸惑ってしまったのだが、クリボウさんが変換ツールを用意してくれている。
◎コードをハイライトする「Code Prettify」ウィジェット
カーティス・フェイス、中村元、田辺祥二
1冊挫折、1冊読了。
『伝説のトレーダー集団 タートル流 投資の黄金律』カーティス・フェイス:飯尾博信+常盤洋二監修、楡井浩一〈にれい・こういち〉訳(徳間書店、2009年)/前著『伝説のトレーダー集団 タートル流投資の魔術』とは打って変わって完全なビジネス書となっている。タイトルに難あり。徳間書店の下劣な営業姿勢が窺える。挫けたものの4分の3以上は読んだ。良書である。ただし読み手の資質が問われる。『リスクマネジメントの黄金率』にすれば、確実に売れたことだろう。
28冊目『ブッダの人と思想』中村元〈なかむら・はじめ〉、田辺祥二、大村次郷・写真(NHKブックス、1998年)/中村がNHKテレビで話した内容を田辺が編んだ作品。初期経典に手をつけようと思いながら中々進んでいないのだが、本書から開始しようと決意した次第である。秀逸なテキスト。ブッダの内省と中村の内省が響き合っているのだろう。時折、違和感を覚える言い回しがあるのだが特筆すべきほどでもない。ただし、時間論的視点を欠いている。仏教の思想性は時間論で捉えるのが手っ取り早いというのが私の持論だ。
2012-05-08
就活失敗し自殺する若者急増…4年で2.5倍に
就職活動の失敗を苦に自殺する10~20歳代の若者が、急増している。
2007年から自殺原因を分析する警察庁によると、昨年は大学生など150人が就活の悩みで自殺しており、07年の2.5倍に増えた。
警察庁は、06年の自殺対策基本法施行を受け、翌07年から自殺者の原因を遺書や生前のメモなどから詳しく分析。10~20歳代の自殺者で就活が原因と見なされたケースは、07年は60人だったが、08年には91人に急増。毎年、男性が8~9割を占め、昨年は、特に学生が52人と07年の3.2倍に増えた。
背景には雇用情勢の悪化がある。厚生労働省によると、大学生の就職率は08年4月には96.9%。同9月のリーマンショックを経て、翌09年4月には95.7%へ低下。東日本大震災の影響を受けた昨年4月、過去最低の91.0%へ落ち込んだ。
【YOMIURI ONLINE 2012-05-08】
「死んではならない」と言うことは容易(たやす)い。「生きていれば、いいこともあるさ」という言葉に説得力はない。なぜなら、もっと悪いことがあるかもしれないからだ。「彼らは無能な政治家どもに殺されたのだ」との論法も虚(むな)しい。景気は人の「気」を左右する。生き死にに関わる場合もあるのだ。果たして彼らの苦しみに寄り添うことは可能だろうか? それとも今日のニュースの一項目として忘れ去ってしまうのだろうか?
シューカツがただの職探しじゃなくなって…人間の値打ちを決めるイベントになっちゃっている…でも、本来就職活動ってのは、ただの職探し。 eulabourlaw.cocolog-nifty.com/blog/2012/05/p… 先日TWの就活失敗を苦に自殺する若者増加のニュースについて、深層に迫るブログを教えてもらいました。
— 竹田昌弘さん (@TAKEDAmasahiro) 5月 10, 2012
NATO軍誤爆で市民数十人死亡、アフガン大統領が非難
アフガニスタン大統領府は7日、同国東部カピサ州などで5日から7日かけ、北大西洋条約機構(NATO)軍による誤爆で市民計数十人が死亡したと発表した。
誤爆が相次いだことを受け、カルザイ大統領はNATO軍のアレン司令官や米国のクロッカー駐アフガン大使を呼び抗議。大統領府によると、アレン司令官は「これらの事件について個人的に責任を取る」と述べたという。NATO報道官は事件を調査していると明かした。
大統領府が出した声明は、「カルザイ大統領は、米国とこのような事件を回避する目的で戦略協力協定に署名したが、アフガン国民が安全と感じられなければ、協定は無意味なものになる」と非難している。
戦略協力協定は、オバマ米大統領が国際武装組織アルカイダの元指導者ウサマ・ビンラディン容疑者殺害から1年を迎えた2日にアフガンを訪問して署名されていた。同協定は、米国がアフガンを将来的に支援・指導する役割を定めたもので、NATO軍がほぼ撤退する2014年以降も、米国がアフガンに関与することを示す狙いがある。
しかし、同国では昨年、NATO軍の市民殺害に抗議する数百人規模のデモが行われるなど、アフガン国民の反外国人部隊の感情が高まっている。
【ロイター 2012-05-08】
もしも欧州でアフガニスタン軍が誤爆したら、間違いなく戦争となることだろう。NATO軍の行為は9.11テロより酷(ひど)いと思う。
2012-05-07
レディー・ガガの涙
「声の限りに叫ぶわ、みんな、この美しい日本に来るべきよって」
レディー・ガガのカップ、600万円で落札 売り上げは震災復興支援に
インターネットオークションにかけられていた米人気歌手レディー・ガガ(Lady Gaga)のティーカップとソーサーの入札が6日午後11時に終了し、たった1回のみ使用されたカップにも関わらず601万1000円もの高値で落札されたと、オークションを開催したヤフージャパン(Yahoo Japan)が7日発表した。
1週間にわたって行われたオークションでは1300回以上の入札が行われたという。
このカップは前年3月の東日本大震災から3か月後に来日したガガが都内で開いた記者会見で使用したもの。
記者会見にてガガは、「日本の為に祈りを」とのメッセージや自身のサインと口紅の跡がついたこのカップをオークションにかけるつもりだと語っていた。
売り上げは全て、米国へ留学を希望する日本の若者のために寄付されるという。
ティーカップは震災の被災者を支援するチャリティーオークションに出品された品々の中で2番目に高い落札価格となった。
ヤフージャパンによれば、最も高く落札されたのはロックバンド「X JAPAN」のYOSHIKIが使用した、河合楽器製作所(Kawai Musical Instruments Manufacturing)製のクリスタルピアノで、1100万1000円の値をつけた。
ガガは震災以降、3度にわたって来日しており、自身にならって世界の観光客が日本へもっと訪れるよう呼びかけている。今週にはアジアツアーのために再び来日する予定だ。
【AFP 2012年5月7日】
2012-05-06
白井洋子、文月悠光、宋鴻兵
2冊挫折、1冊読了。
『ベトナム戦争のアメリカ もう一つのアメリカ史』白井洋子(刀水書房、2006年)/良書ながら学術書特有の硬さについてゆけず。序盤とインディアンの部分だけ読む。「硬さ」と書いたのは、歴史叙述が目的化しており、テーマを掘り下げる勢いに欠けているように感じたという意味である。
『適切な世界の適切ならざる私』文月悠光〈ふづき・ゆみ〉(思潮社、2009年)/3分の2ほどでやめる。文月悠光は第15回中原中也賞を史上最年少の18歳で受賞。1991年生まれ。今知ったのだが道産子のようだ。瑞々しい言葉がほとばしっているのだが、五十に手が届こうとする男性が読む代物ではない(笑)。
27冊目『通貨戦争 影の支配者たちは世界統一通貨をめざす』宋鴻兵〈ソン・ホンビン〉: 橋本碩也〈はしもと・せきや〉監訳、河本佳世〈かわもと・かよ〉訳(武田ランダムハウスジャパン、2010年)/時にひれ伏し、時に仰ぐような気持ちで読み終えた。大国の知性を思い知る。宋鴻兵〈ソン・ホンビン〉は1968年生まれ。本書を書き終えた時、まだ40歳になったばかりだというのだから恐れ入る。前著『ロスチャイルド、通貨強奪の歴史とそのシナリオ 影の支配者たちがアジアを狙う』も増刷された。金融システムの本質と歴史を詳細に綴り、尚且つ近未来をも予測している。ユダヤ資本による世界の『一九八四年』化が静かに進行している。
2012-05-05
マクドナルドを食べてはいけない理由 最新版
ファストフードチェーン大手の米マクドナルドとディスカウントストアの大手の米ターゲットは、取引先の鶏卵業者によるニワトリ虐待が発覚したとして、この業者との取引を中止したことを明らかにした。
この業者をめぐっては動物愛護団体が、コロラド州など米国内3カ所の農場で5月から8月にかけて撮影されたとする映像を公開していた。映像にはニワトリが狭いケージの中に押し込められ、従業員がふざけてくちばしに火を付けたり、ヒヨコの首を折ったりする様子が映っている。
マクドナルドはこの映像について「見るに耐えず、容認できない。マクドナルドは仕入先に対して動物愛護の姿勢を求めていることをお客様に保証したい」と述べ、業者との取引中止を発表。ターゲットも同様の理由で取引を中止したことを明らかにした。
取引を中止されたのは、米国で第5位の鶏卵生産流通業者スパーボー・ファームズ。ニワトリ虐待について告発されたことはABCテレビのニュースで初めて知り、社内調査に乗り出したと話している。問題の映像は身元を偽って同社に採用された動物愛護活動家が撮影したものだという。
同社はこれまでの調査の結果、家禽の取り扱いを定めた従業員規則違反があったと判断、従業員4人を解雇し、管理職を処分したことを明らかにした。アイオワ州立大学の専門家による第三者調査も実施中だとしている。
同社に対しては米食品医薬品局(FDA)も施設5カ所に立ち入り検査を実施し、サルモネラ菌感染防止対策について定めた書面がないなどの問題を指摘していた。同社はFDAの指摘についても改善措置を取ると表明している。
末木文美士、水野弘元
2冊挫折。
『思想としての仏教入門』末木文美士〈すえき・ふみひこ〉(トランスビュー、2006年)/試みはよいと思うが、古い枠組みから脱却できていない。がっかりするほどダメだ。こんなレベルでパスカル・ボイヤーなどに太刀打ちできるわけがない。
『原始仏教入門 釈尊の生涯と思想から』水野弘元〈みずの・こうげん〉(佼成出版社、2009年/同社、1993年『釈尊の思想と生涯』新装改題版)/良書。特筆すべきは著者によるパーリ語仏典訳が多数挿入されていること。ただし、ティク・ナット・ハンの『小説ブッダ いにしえの道、白い雲』の後では読む必要がない。
『思想としての仏教入門』末木文美士〈すえき・ふみひこ〉(トランスビュー、2006年)/試みはよいと思うが、古い枠組みから脱却できていない。がっかりするほどダメだ。こんなレベルでパスカル・ボイヤーなどに太刀打ちできるわけがない。
『原始仏教入門 釈尊の生涯と思想から』水野弘元〈みずの・こうげん〉(佼成出版社、2009年/同社、1993年『釈尊の思想と生涯』新装改題版)/良書。特筆すべきは著者によるパーリ語仏典訳が多数挿入されていること。ただし、ティク・ナット・ハンの『小説ブッダ いにしえの道、白い雲』の後では読む必要がない。
湯殿川を眺める
・川はどこにあるのか?
・阿呆陀羅經さん 死後に関する無記のタターガタは衆生 2004,6,13,
・湯殿川
・湯殿川を眺める
・『川と人類の文明史』 ローレンス・C・スミス
・『ゴエンカ氏のヴィパッサナー瞑想入門 豊かな人生の技法』ウィリアム・ハート
天気がよかったので湯殿川(ゆどのがわ)を見にゆく。川岸のコンクリートで結跏趺坐(けっかふざ)を組み、全身を耳と化す。
右手の下流からせせらぎが聴こえる。金色の風が静かにたなびく。生え放題の雑草を風が撫でているが音はしない。ただ気配だけが動いている。耳を澄ますと左側の上流からもせせらぎの低い音がする。遠くで雀が鳴き、どこかのベランダで何かがカタンと音を立てた。二つ向こうにある橋から自動車の騒音がかすかに流れてくる。
あらん限りの注意を払う。しかしパレスチナ人の叫び声は聞こえない。「なぜだろう?」といつも思う。
昨日の土砂降りのせいか、豊かな水量が澱(よど)みなく流れる。水はまさに来たり、間髪を入れずに去りゆく。
仏の別名を如来(にょらい/タターガタ)という。真如(=真理)より来(きた)りし者との意である。これに対して如去(にょこ)あるいは好去(こうこ)という呼称(スガタ)もある。十号の善逝(ぜんぜい)がこの意であろう。「善く逝く」とは輪廻(りんね)からの解脱(げだつ)を表す。
因(ちな)みにティク・ナット・ハンが仏典に基づいて描いた傑作『小説ブッダ いにしえの道、白い雲』では「タターガタ」を両方の意味で使っている。
「来る」という語は何となく来迎(らいごう)を思わせる。Wikipediaに「如去は向上自利であり、如来は向下利他である」とあるが、如来にはやはり大乗的な臭みがある。
川を真横から見る。我々は未来を知る術(すべ)をもたない。川上に向かって立てば水は如来と感じるかもしれないが、実際に確認できるのは流れた後だけである。つまり水は流れ去り、時もまた流れ去るものとして知覚される。諸行無常という変化相を思えば、やはり「滅び去る」という実感が湧く。
涅槃寂静(ねはんじゃくじょう)とは煩悩(ぼんのう)を吹き消した状態である。すなわち煩悩から離れ去るのだ。私という自我から離れる行為でもある。
ふと疑問が起こった。川はなぜ一定の水量で流れているのだろうか? 雨で多少の変化はあっても、目の前の流れは常に一定だ。「不思議だ、不思議だ」と目を丸くしながら私は川に見入った。
少したってから気づいた。水量は一定ではないことに。一定に見えるのは1日を24時間と感じる私の感覚で捉えているからだ。例えば1000年という単位で見れば、川は次々と変化しているはずだ。
私という存在も一定に見えて一定ではないはずだ。我々は一生という単位時間に支配されている。そして可能な限り生にしがみつき、朝露の如き存在となることを極端に恐れる。挙げ句の果てには墓石に名を刻んで、自我を末永くこの世に留(とど)め置こうとする。
去ることは死ぬことだ。どう抗(あらが)ったところで死ぬことだけは避けようがない。生は流れ、過去も流れている。過去を死なせ、自我を滅した時、諸法無我が現れる。
・来ては去っていくもの/『覚醒の炎 プンジャジの教え』デーヴィッド・ゴッドマン編
2012-05-04
2012-05-03
2012-05-02
杉良太郎の思い
被災地で活動した芸能人表彰式は正に感動的だった。特に杉良太郎さんのスピーチには涙した。「ここにいる芸能者は、皆胸が潰れる思いで被災地に立った。にも関わらず売名という声を投げかけられる。そんな貧しい文化しか、我々の国は持ってないのです。しかし、我々は被災地に関わり続けるでしょう。」
— 駒崎弘樹:Hiroki Komazakiさん (@Hiroki_Komazaki) 5月 1, 2012
◎小林幸子の騒動呼び掛けにマツコが一喝!杉良太郎「原発の中に入りたかった」
2012-05-01
映画『ZEITGEIST(ツァイトガイスト) 時代精神』2007年
・映画『ZEITGEIST(ツァイトガイスト) 時代精神』2007年
・映画『ZEITGEIST : ADDENDUM 』(ツァイトガイスト・アデンダム)2008年
・映画『ZEITGEIST : MOVING FORWARD』2011年
キリスト教の起源、9.11テロの真実、金融システムの欺瞞を探ったドキュメンタリー作品。オープニンぐのスピーチはジョーダン・マクスウェル。
・サンタ=サタン そしてどのように全てが異教徒化されたのか
・世界の構造は一人の男によって変わった/『「私たちの世界」がキリスト教になったとき コンスタンティヌスという男』ポール・ヴェーヌ
・イエス・キリストの言葉は存在しない
・聖書はオリジナルも複製も存在しない
・『仏教とキリスト教 イエスは釈迦である』堀堅士
為末大
1冊読了。
26冊目『インベストメントハードラー』為末大〈ためすえ・だい〉(講談社、2006年)/先週読了。投資入門の好著。為末はtwitterでも秀逸なメッセージを発信している。おとなしい語り口からは窺い知ることのできない炎が燃えている。修羅といっていいだろう。マネーと人生を考える上で格好のヒントを与えてくれる。考えてみればハードルそのものがリスクである。リスクとは避けるものではなくコントロールすべきものだ。為末は陸上以外の世界でも頭角を現すことだろう。
26冊目『インベストメントハードラー』為末大〈ためすえ・だい〉(講談社、2006年)/先週読了。投資入門の好著。為末はtwitterでも秀逸なメッセージを発信している。おとなしい語り口からは窺い知ることのできない炎が燃えている。修羅といっていいだろう。マネーと人生を考える上で格好のヒントを与えてくれる。考えてみればハードルそのものがリスクである。リスクとは避けるものではなくコントロールすべきものだ。為末は陸上以外の世界でも頭角を現すことだろう。
英雄的人物の共通点/『生き残る判断 生き残れない行動 大災害・テロの生存者たちの証言で判明』アマンダ・リプリー
・『最悪の事故が起こるまで人は何をしていたのか』ジェームズ・R・チャイルズ
・災害に直面すると人々の動きは緩慢になる
・避難を拒む人々
・9.11テロ以降、アメリカ人は飛行機事故を恐れて自動車事故で死んだ
・英雄的人物の共通点
・『失敗の科学 失敗から学習する組織、学習できない組織』マシュー・サイド
・『集合知の力、衆愚の罠 人と組織にとって最もすばらしいことは何か』 アラン・ブリスキン、シェリル・エリクソン、ジョン・オット、トム・キャラナン
・『隠れた脳 好み、道徳、市場、集団を操る無意識の科学』シャンカール・ヴェダンタム
人は極限状況に置かれると生理的な現象が変化する。
「時間と空間が完全に支離滅裂になった」と、彼は後に書いている。「わたしのまわりの動きが、最初はスピードを上げているように思えたのに、今度はスローモーションになった。現場はグロテスクな動きをする、混乱した悪夢さながらの幻影のようだった。目にするものはすべて歪んでいるように思えた。どの人も、どの物も、違って見えた」(ディエゴ・アセンシオ、米国大使)
【『生き残る判断 生き残れない行動 大災害・テロの生存者たちの証言で判明』アマンダ・リプリー:岡真知子訳(光文社、2009年/ちくま文庫2019年)以下同】
脳神経が超並列で機能することで認知機能がフル回転するのだろう。生命が危険に及んだ時、過去の映像が走馬灯のように駆け巡ったというエピソードは多い。ただし、この後で紹介されているが実験では確認できなかったようだ。
生死にかかわる状況においては、人は何らかの能力を得る代わりにほかの能力を失う。アセンシオは突然、非常にはっきりと目が見えるようになったことに気づいた(実際、テロリストたちに包囲されたあとの数ヵ月間は、視力がそれまでよりよくなったままで、一時的にメガネの度数を下げてもらうことになった)。一方、多くの調査によると、大多数は視野狭窄(きょうさく)になっている。視野が70パーセントほど狭くなるので、場合によっては、鍵穴から覗いているように思えることもあり、周囲で起こっていることを見失ってしまう。たいていの人はまた一種の聴覚狭窄に陥る。不思議なことにある音が消え、ほかの音が実際よりも大きくなるのだ。
ストレス・ホルモンは、幻覚誘発薬に似ている。
これは何に対してストレス(≒緊張)を感じるかで変わってくる次元の話であろう。ストレス耐性の低い人は「逃避」のメカニズムが働く。そうすることが本人にとっては進化的に優位であるからだ。グッピーの実験でも明らかな通り、リスクの高い環境で勇気を示せば死ぬ羽目となる。
「準備をすればするほど、制御できるという気持ちが強くなり、恐怖を覚えることが少なくなる」(『破壊的な力の衝突』アートウォール、ローレン・W・クリステンセン)
確かに「慣れて」いれば対処の仕様がある。恐怖が判断力を奪う。それゆえいかなる状況であろうとも判断できる余地を残しておくことが次の行動につながる。
彼(ブルース・シッドル、セントルイスの警察学校指導教官)は、心拍数が毎分115回から145回のあいだに、人は最高の動きをすることを発見した(休んでいるときの心拍数はふつう約75回である)。【それ以上になると機能は低下する】
人間は適度なストレスがある時に最大の能力を発揮する。スポーツをしている人なら実感できよう。才能は練習よりも試合で開花することが多い。
もっとも意外な戦術の一つは呼吸である。(中略)どうすれば恐怖に打ち勝つことができるのかを戦闘トレーナーに尋ねると、繰り返し彼らが語ってくれたのが呼吸法だった。(中略)警察官に教える一つの型は次のようになっている。四つ数える間に息を吸い込み、四つ数える間息を止め、四つ数える間にそれを吐き出し、四つ数える間息を止める。また最初から始める。それだけだ。
人体の内部は自律神経によって制御されているが、自律神経系の中で唯一、意識的にコントロールできるのが呼吸である。
・歩く瞑想/『君あり、故に我あり 依存の宣言』サティシュ・クマール
緊張すると呼吸は浅くなり、スピードを増す。その動作がフィードバックされて脳を恐怖で支配する。ヘビに睨(にら)まれたカエルも同然だ。
黙想をしている人たちは、黙想をしているときに使われる前頭葉前部の皮質の一部で、脳組織が5パーセント分厚くなっていたのである。そこは、そのどれもがストレスの制御を助ける、感情の統制や注意や作動記憶をつかさどる部位である。
なぜ瞑想ではなく黙想と翻訳したのかは不明だ。原語は「meditation」ではなかったのだろうか? いずれにせよ、瞑想が脳を鍛えているという指摘が興味深い。欲望から離れ、本能から離れる行為が全く新しい刺激を生んでいるのだろう。脳のインナーマッスルみたいなものか。
ここから本書の白眉となる。大きな事故や災害で英雄的な行動をした人々の共通点を探る。
オリナー(社会学者サミュエル・オリナーと妻パール・オリナー。400人以上の英雄にインタビュー調査)が発見したことは、いわく言いがたいものだった。「なぜ人々が英雄的行為をするのかについて説明することはできません。遺伝的なものでも文化的なものでも絶対にないのです」。だがまず、何が問題に【ならなかった】かについて考えてみよう。信仰は違いをもたらしていないように見えた。
まずこのような英雄・勇者を私は「人格者」と定義付けておきたい。人格とは「人間の格」を意味する。また、「格」には段階の他に「法則」「流儀」の意味もある。人格は言動と行動によって発揮される。口先だけの人格者は存在しない。
仏教における「菩薩」、キリスト教における「善きサマリア人」が人格者を象徴している。彼らは困っている人を見て放置することができない。反射的に寄り添い、自動的に手を差し伸べる。
では話を戻そう。英雄的人物=人格者の要素は遺伝的なものでも、文化的なものでも、宗教的なものでもなかった。何が凄いかって、ここに挙げられたものは全て「差別の要素」として機能しているものだ。つまり人格が差別的要素と無縁であるならば、人格こそは人間に共通する要素と言い切ってよい。そして差別主義者どもは当然ここから抜け落ちるわけだ。
「善なるものは私どもの専売特許です」――宗教者は皆、そういう顔つきをしている。奴等は自分たちの善を強要し、押し売りする。自分たちだけが真人間で、他の連中は人間もどきだと言わんばかりだ。そんな彼らにとっては深刻な実験結果だ。信仰と人格を関連付ける確証がないのだから。
政治も行動を予測する要素にはならない、ということがオリナーの研究でわかった。救助者も被救助者もそれほど政治に関心を持っているわけではなかった。しかしながら、救助者たちは概して民主的で多元的なイデオロギーを支持する傾向があった。
次に熱烈な政党支持者も脱落する(笑)。「民主的で多元的なイデオロギーを支持する傾向」とは「他人の意見を傾聴する者」と考えてよかろう。特定のドグマに染まった人物は「耳」を持たない。彼らは「党の決定に従う」存在である。スターリンの支配下にあってソ連では“「何が正しい文化や思想であるかは共産党が決める」という体制”になっていた。
・中国-大躍進政策の失敗と文化大革命/『そうだったのか! 現代史』池上彰
そして英雄的人物の共通点が浮かび上がる。
しかし両者の間には重要な違いがあった。救助者のほうが両親との関係がより健全で密接である傾向があり、そしてまたさまざまな宗教や階級の友人を持っている傾向も強かった。救助者のもっとも重要な特質は共感であるように思われた。どこから共感が生じるのかを言うのはむずかしいが、救助者は両親から平等主義や正義を学んだとオリナーは考えている。
・他者の苦痛に対するラットの情動的反応/『あなたのなかのサル 霊長類学者が明かす「人間らしさ」の起源』フランス・ドゥ・ヴァール
・チンパンジーの利益分配/『共感の時代へ 動物行動学が教えてくれること』フランス・ドゥ・ヴァール
結局、人格を陶冶する最大の要因は親子関係にあったのだ。驚天動地の指摘である。意外な気もするが、よく考えると腑に落ちる。
認知機能はバイアス(歪み)を回避することができないが、人格者には「文化」や「宗教」に基づく差別的なバイアスが少ないのだろう。そもそも我々は最初の価値観を親から学んでいるのだ。その価値観を根拠にしてあらゆる事柄を判断するのだから、親子関係から築いた価値観は人生のバックボーン(背骨)と化す。より具体的には親というよりも、「よき大人」というモデルが重要なのだろう。更にこのデータは教育の限界をも示している。
英雄的行為をとる人々は、日常生活においても「助ける人」であることが非常に多い。
自分の周囲を見渡せば一目瞭然だ。英雄的素養のある人物は直ぐわかる。
一方、傍観者は、制御できない力にもてあそばれているように感じがちである。
主体性の喪失が人生を他罰的な色彩に染めてゆく。これまた親子関係が基調になっているのだろう。人は自分が大切にされることで、他人を大切にする行為を学んでゆくのだ。
英雄たちは幾度となく自分がとった行動を「もしそうしなかったら、自分自身に我慢できなかったでしょう」という言い方で説明している。
英雄は「内なる良心の声」に従って行動する。神仏のお告げではない。他人の視線も関係ない。ただ、「自分がどうあるべきか」という一点で瞬時に判断を下す。「それでいいのか?」という問いかけが鞭のように振るわれ、英雄はサラブレッドのように走り出すのだ。
ここで終わっていれば、めでたしめでたしなのだが、著者はヘビに足を描くような真似をしている。
「利他主義も一皮むけば、快楽主義者なのだ」とギャラップは言う。
別に異論はない。我々利他主義者は利他的行為に快感を覚えているのだから。たとえ自分が犠牲になったとしても、人の役に立てれば本望だ。
九仞(きゅうじん)の功を一簣(いっき)に虧(か)くとはこのことだ。せっかくの著作を台無しにしたところに、アマンダ・リプリーのパーソナリティ障害傾向が見て取れる。彼女は何の悪意も抱いていないことだろう。そこに問題がある。
同様の不満を覚えた人は、『集合知の力、衆愚の罠 人と組織にとって最もすばらしいことは何か』アラン・ブリスキン、シェリル・エリクソン、ジョン・オット、トム・キャラナン:上原裕美子訳(英治出版、2010年)を参照せよ。
・「リーダーは作られるものではなく生まれつくもの」、トゲウオ研究
・脳神経科学本の傑作/『確信する脳 「知っている」とはどういうことか』ロバート・A・バートン
・REAL LIFE HEROES
・進化における平均の優位性/『病気はなぜ、あるのか 進化医学による新しい理解』ランドルフ・M・ネシー&ジョージ・C・ウィリアムズ
・平時の勇気、戦時の臆病/『病気はなぜ、あるのか 進化医学による新しい理解』ランドルフ・M・ネシー&ジョージ・C・ウィリアムズ
2012-04-30
蒙古族ホーミー
・Music of Mongolia : winter session
これほどの番組はそうそうお目にかかれるものではない。異なる世界が音楽を通してコミュニケイトし、同じ人間の顔が浮かび上がってくる。理解という英知が悟りに通じる。
・ニーナ・シモン / Nina Simone
2012-04-29
クリストファー・チャブリス、ダニエル・シモンズ、ジョン・ガイガー、J・クリシュナムルティ
2冊挫折、1冊読了。
『錯覚の科学』クリストファー・チャブリス、ダニエル・シモンズ:木村博江訳(文藝春秋、2011年)/二人の著者は「見えないゴリラ」の実験を考案した心理学者だ。認知科学入門といっていいだろう。値段も良心的だ。文章の構成が悪く、もったいぶった論調となっているのが難点。成毛眞〈なるけ・まこと〉の解説も余計だ。各所に後味の悪さを覚えた。
『奇跡の生還へ導く人 極限状況の「サードマン現象」』ジョン・ガイガー:伊豆原弓〈いずはら・ゆみ〉訳(新潮社、2010年)/絶体絶命の極限状況で正体不明の味方が現れ、困難を打開する力を与えてくれる現象があるという。これが「サードマン現象」だ。あまり興味が湧かなかった。いてもいいし、いなくてもよい。ただ、「いる」と信じた場合、サードマンを求める気持ちが生じるところに問題があると思う。幼い頃から守護天使を刷り込まれた影響もあるに違いない。とてもじゃないがクリシュナムルティと併読でき得ず。
25冊目『真理の種子 クリシュナムルティ対話集』J・クリシュナムルティ:五十嵐美克〈いがらし・よしかつ〉、武田威一郎〈たけだ・いいちろう〉、大野純一訳(めるくまーる、1984年)/原題は「Truth and Actuality」。デヴィッド・ボームとの対談、講話、質疑応答の三部構成。『自我の終焉』か『恐怖なしに生きる』あたりと内容が重複しているような気がした。調べてはいないが。読みやすく、しかもわかりやすい内容であった。大野純一による40ページ近い「あとがき」は読む必要なし。クリシュナムルティ本はこれで51冊読了。
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