・菅谷昭
2012-08-08
菅谷昭〈すげのや・あきら〉 甲状腺ガンが多発したベラルーシの子供たちを救え!
偉大なる自問自答。民主党政権を初め、東電、経団連は問いを放棄している。「相変わらず」だ。菅谷昭はその後、長野県松本市長を務めている。
菅谷昭 甲状腺ガンが多発したベラルーシの子供た... 投稿者 inoris
・菅谷昭
マーシャ・ガッセン著『完全なる証明 100万ドルを拒否した天才数学者』が文庫化
100万ドルの賞金がかけられた数学上の問題「ポアンカレ予想」。今世紀中の解決は無理といわれた難問の証明を成し遂げたロシア人ペレルマンは、しかし賞金を断り勤めていた研究所も辞めて、森へ消えた。なぜか? 彼と同時代に旧ソ連の数学エリート教育をうけた著者だからこそ書けた傑作評伝ノンフィクション。解説・福岡伸一。
・マーシャ・ガッセン
オスプレイが原因で米兵レイプ犯を逮捕させない日本政府
オスプレイが原因で米兵レイプ犯を逮捕させない日本政府 | スクープ速報 - 週刊文春WEB shukan.bunshun.jp/articles/-/1678 @shukan_bunshun信じられない!なにそれ!!腐ってる・・・
— 脱原発切望、TPP反対、都民の責任脱石原さん (@JurisD_yu) 8月 7, 2012
2012-08-07
頑丈で滑らないビーチサンダル「ギョサン」
元々は小笠原の漁師が愛用していたサンダル。鼻緒とソールが一体化しているため壊れにくい。一風変わったネーミングは「漁業従事者用のサンダル」を省略したものだ。よく見るとわかるが、鼻緒に切れ目のあるものとないものがある。嵐の大野が愛用しており知名度が上がった。
・ギョサンの歴史
福島原発10キロ圏内~泣き叫ぶ牛たちの末路
こういう原発10キロ圏で、置き去りにされたウシたちが死んでいく画像でも、テレビでは放送しなかった、できなかったんですかねえ。>> 福島原発10キロ圏内 / 泣き叫ぶ牛たちの末路 Many cattle are dying.: youtu.be/-kNVWIdWpG0
— Ugaya's botさん (@ugaya_bot) 8月 6, 2012
「獄中のマンデラ氏」の彫刻、逮捕50年で公開
南アフリカのネルソン・マンデラ(Nelson Mandela)元大統領が人種隔離政策(アパルトヘイト)に抵抗し逮捕されてから5日で50年を迎えるにあたり、元大統領の顔を描いた彫刻作品が4日、ダーバン(Durban)から南に90キロのホウィック(Howick)でお披露目された。
高さ約10メートル、50本の鉄棒で作られた作品は、獄中にとらわれたマンデラ氏をイメージしている。南アの芸術家マルコ・シアンファネリ(Marco Cianfanelli)氏の作品で、マンデラ氏が警察に逮捕されたまさにその場所に建てられた。
アフリカ民族会議(African National Congress、ANC)に所属していたマンデラ氏は、アパルトヘイトに抵抗するため軍事組織「ウムコント・ウェ・シズウェ(Umkhonto we Sizwe、民族の槍)」を作ったが、1962年8月5日、ダーバンから秘かにヨハネスブルク(Johannesburg)に向かう途中ホウィックで逮捕され、その後1990年2月11日に釈放されるまで、27年間を獄中で送った。極秘裏に活動していたマンデラ氏の所在を誰が警察に告げたかは、現在も分かっていない。
逮捕の地には1996年に記念碑が作られていたが、今回の彫刻作品より小さく控えめだった。
【AFP 2012-08-07】
ドゥドゥ・ニジャエ・ローズ
「全ては音楽だ。あらゆるものが持っているリズム。それが私には聞こえるんだ。リズムは、私の情熱であり、愛であり、信ずるものなのだ。毎日の暮らしも、リズムに満ちている。油のはねる音、鍋を混ぜる音、野菜の煮える音。ぼんやりしていれば、どの音もどの声もただ騒がしいだけだろう。しかし、私には全てがリズム、全てが音楽に聞こえてくる」
【打楽器の神様・タムタムの王者 ドゥドゥ・ニジャエ・ローズ】
・ドゥドゥ・ニジャエ・ローズ、インタビュー
・リズム、呪文(マントラ)、押韻の共通性
リズム、呪文(マントラ)、押韻の共通性
リズム、呪文(マントラ)、押韻には共通性がありそうだ。「ちちんぷいぷい」「マハリーク、マハリータ、ヤンバラヤンヤンヤン」「テクマクマヤコン」「ビビディ・バビディ・ブー」などといった言葉には何とも言えない心地よさがある。
・ドゥドゥ・ニジャエ・ローズ
OM / AUM / オーム
西洋のクラシックに匹敵し得るのは東洋のマントラであろう。就寝前に聴くとリラックスできる。オームはアルファベットならA-Zに該当し、日本では阿吽(あうん)と訳す。尚、オーム以外のマントラも含む。
「オウムはA、U、Mの三つの音で成り立っている。サンスクリットでは、Aはアルファベットの最初の音、Mは最後の音であり、Uはその間のすべての文字を表している。だから、オウムというマントラには、サンスクリットの言語構造すべてが込められている。それは、すべての言葉とすべての存在の本質なのだよ。我々の古代からの伝統によれば、存在そのものが『オウム』という音から生まれた、とされている」
【『君あり、故に我あり 依存の宣言』サティシュ・クマール:尾関修、尾関沢人〈おぜき・さわと〉(講談社学術文庫、2005年)】
色んな南無妙法蓮華経を集めてみた
2012-08-06
闘鶏
闘わずにはいられないのか? 多分違う。目の前の相手に反応しているだけだ。鶏は自分の勝利が大金に化けることを知らない。なけなしの金を握って血眼で見つめる人々の欲望に理解を示すこともあるまい。本能は自己の生存を一切に優先する。人間はそこに暴力という物語性を付与し、日常の鬱積を晴らそうとする。彼らのように我々は舞うことができない。何にも増して彼らのように全力で闘う術(すべ)を知らない。酔い痴れるような熱狂が翼となって舞い上がり、邪悪な欲望が嘴(くちばし)となって突き刺さる。それにしても何と華麗なことだろう。
・美と暴力、昂奮と残虐
ポール・ハーディング、永井均、マルティン・ハイデガー、フィリップ・ラクー=ラバルト、春木豊、アダム・ファウアー
5冊挫折。
『ティンカーズ』ポール・ハーディング:小竹由美子訳(白水社エクス・リブリス、2012年)/翻訳の文体が肌に合わず。期待していただけに残念。
『道徳は復讐である ニーチェのルサンチマンの哲学』永井均(河出文庫、2009年)/永井の文章は嫌らしい。タメ口モードも裏目に出ていると思う。どうもこの人の文章は苦手だ。
『貧しさ』マルティン・ハイデガー、フィリップ・ラクー=ラバルト:西山達也訳(藤原書店、2007年)/「我々は豊かにならんがために貧しくなった」(ヘルダーリン)――地球上の多くが真の貧困に喘いでいる。精神の貧困を思索できるのは先進国の特権か。読んでいて頭が痛くなってきた。哲学は私の性に合わないようだ。
『動きが心をつくる 身体心理学への招待』春木豊(講談社現代新書、2011年)/文章がいい。ただし初めに結論ありきで、読者を誘導しているような印象を強くした。「我々は悲しいから泣くのではなく、泣くから悲しいのだ」とするジェームズ=ランゲ説と何が違うのか?
『心理学的にありえない(上)』アダム・ファウアー:矢口誠訳(文藝春秋、2011年)/出だしのテンポが悪い上、場面の変化がわかりにくい。
上記の本を読み終えることができなかった最大の理由は、デイヴィッド・バーリンスキ著『史上最大の発明アルゴリズム 現代社会を造りあげた根本原理』が面白すぎるため。
2012-08-05
2012-08-04
堤未果×田中優×萱野稔人 J-WAVE PLUS 2012.07.15
J-WAVE plus Jam the world special 関西電力が原発を再稼働するのは金のため。原発が資産計上されないと、毎年2500億円の赤字になり、3年で破綻。困るのは大金融機関や生保などなんだと、ハッキリ言及。
— 古田真人 (ウルビア大好き)さん (@teatree_ft) 7月 15, 2012
本当におぼれている人はおぼれているようには見えない、静かに沈んでいく人に気付くためのポイント
ほとんどの場合、おぼれている人にとって声を上げて助けを求めることは生理学的に不可能です。呼吸器系の第一の目的は呼吸することであって、声を出すことはあくまで副次的な機能。呼吸することができて初めて声を出す余裕ができます。
おぼれている人は手を振って助けを求めることはできません。本能的に腕を横に伸ばし、水面を下に押すことによって頭を水面上に押し上げようとします。
【Gigazine 2010-09-10】
社会の波で溺れている人もまた同様か。不況という低温状態は人々から体力を奪い取る。そして福島、沖縄を思わずにはいられない。
2012-08-03
福島第一原発の1号機から現在、大量の放射能汚染水蒸気が噴出中
福島第一原発の1号機から、現在、大量の放射能汚染水蒸気が噴出しています。(@kobayashiasao) bit.ly/OwMleQ bit.ly/OwMn6F bit.ly/OwMleU bit.ly/OwMleW
— 小野不一さん (@fuitsuono) 8月 3, 2012
東江湖を往く舟
米証券仲介ナイト、株価が6割安 誤発注で巨額損失
2日のニューヨーク株式市場で、米証券仲介大手ナイト・キャピタル・グループの株価が前日比63%安の2.58ドルまで急落した。前日の誤発注による巨額損失で、経営の先行きを懸念した売りが止まらない。ナイト・キャピタルは同日朝の声明で「資本基盤を強化するため戦略的な選択肢を検討している」とし、身売り先探しなどに着手したもよう。同社の経営は深刻な局面に入っている。
ナイトは2日、売買システムの誤発注で4億4000万ドル(約340億円)の損失が出たと発表した。取引システムへの懸念から、この日は投資信託など大手の機関投資家で同社との取引を手控える動きが広がった。
米メディアによると、ナイトは資金繰りのために米銀大手と交渉している。身売りも視野に同業他社との協議も急いでいるが、今のところメドは立っていない。
米証券業界の自主規制機関の金融取引業規制機構(FINRA)は2日、誤発注の影響を調べているとの声明を発表。そのうえで「現時点で(ナイトは取引を続けるのに必要な)資本基準は満たしている」とした。
ただ、巨額損失でナイトの自力再建は難しいとの見方もある。資金繰りや資本提携の協議が不調に終われば、同社の経営は正念場を迎える。
【日本経済新聞 2012-08-03】
米ナイト・キャピタル、前日の取引障害で340億円の損失
米証券仲介大手のナイト・キャピタル・グループ(KCG.N: 株価, 企業情報, レポート)は2日、前日に発生したコンピューターによる自動注文の障害により4億4000万ドルの資本が失われたことで、会社の存続を賭けて資金集めに奔走した。
ナイト・キャピタルの主要な顧客だったTDアメリトレード、フィデリティー・インベストメントなどは現在、ナイト・キャピタルを通して注文を出していない。小規模な顧客も他社を経由して注文を出している。
ナイト・キャピタルの株価は、この2日間で70%以上下落した。
同社は「戦略的、財政的な代替手段を積極的に追求している」とする声明を発表。これを受け、市場では同社が身売りもしくは破産に追い込まれるとの懸念が出ている。
米ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)紙によると、ナイト・キャピタルはシルバーレーク・パートナーズ傘下のバーテュ・フィナンシャルと協議に入った。またフォックス・ビジネス・ネットワークは、ナイト・キャピタルがJPモルガン・チェースに支援を要請したと報じている。
JPモルガンの広報担当者はこの報道についてコメントを控えた。ナイト・キャピタルの広報担当者もコメントを控えている。
ナイト・キャピタルの取引障害により、1日のニューヨーク株式市場で約140銘柄が寄り付き直後に乱高下する事態が発生。ニューヨーク証券取引所は特に値動きが激しかった6銘柄の売買を停止した。
【ロイター 2012-08-03】
東京電力天下りの平均年収は3000万円
東京電力には約30人の天下りがいて、その平均年収が約3000万円、そして、子会社が約230社あり、そこにどんどん東電から天下りしています。そして、その平均年収の最高額と人物名は公表拒否をしています。また、子会社の230社以外のものも公表拒否です。
— 高作義明さん (@takasaku2) 8月 3, 2012
・東京電力の暗部/『東京電力 暗黒の帝国』恩田勝亘 ・汚職追求の闘士/『それでも私は腐敗と闘う』イングリッド・ベタンクール
モロッコでレイプ被害者の少女自殺、判事命令で加害者と結婚
北アフリカのモロッコの首都ラバトにある議会議事堂前で17日、女性数百人が参加するデモが行われ、レイプ処罰法の改正などを要求した。きっかけは性的暴行を受けたとされる16歳少女が裁判官の命令で加害者と結婚し、自殺に追い込まれた事件だった。
モロッコの法律では、レイプ犯には5~10年の禁錮刑が下される。未成年者、妊娠中や身体障害がある女性が被害者の場合は最大で20年まで刑が延びる。ただ、被害者と加害者が結婚した場合、レイプの罪は問われない。
16歳の少女アミーナ・フィラリさんが自殺した今回の事件でも、この抜け道が使われた。「夫」となった加害者は公式に起訴されなかった。フィラリさんの家族が法廷で結婚の合意書に署名していたからだ。
父親によると、フィラリさんは最近、ラバトから北へ約170キロ離れたララシュ市にある自宅から路上に転落し、搬送先の病院で死亡した。父親は地元紙の取材に、夫から激しく殴られた後、殺鼠(さっそ)剤を飲み、転落したと主張。娘は落ちた後、吐き始めていたとも話した。
地元のMAP通信は自殺と報道し、地元警察はCNNの取材に死因を捜査中とだけ説明した。
父親は結婚に反対していたが、家族の名誉を守るためなどと主張した妻や家族、ララシュの裁判所に最後は押し切られた。「結婚は判事が決定し、反論する機会がなかった」と振り返り、「娘が成人するまで手元に置きたかった」と悔やんだ。
フィラリさんの事件は国民の怒りを募らせた。女性の権利保護団体の責任者は「法律を通じてレイプは合法化された」と非難した。ラバトでのデモではフィラリさんの写真が掲げられ、参加者は未成年者の結婚反対や個人としての女性の権利擁護などを訴えた。
モロッコ政府のムスタファ・エル・ハリフィ情報相兼報道官は「フィラリさんは2度レイプされた」と指摘。2度目のレイプは加害者との結婚を強いられたことだと述べた。
15日に開かれた政府の定例会議ではフィラリさん事件への対応の協議に時間の大半が費やされた。同情報相は「今回の悲劇を無視することは出来ない。レイプ処罰法を厳しくする可能性を視野に入れて問題点を精査することが必要」と強調した。
【CNN 2012-03-18】
音楽はアスリートの「合法的な麻薬」、能力向上を研究で証明
開催中のロンドン五輪の競泳などでも、選手がヘッドフォンで音楽を聴きながら競技の開始を待つ姿が見られるが、音楽にはアスリートの能力を向上させる効果のあることが複数の研究で明らかとなっている。
スポーツ心理学者で、一流アスリートがどのように音楽を使用しているかを研究する世界有数の専門家であるCostas Karageorghis氏は、音楽は「アスリートにとって合法的な麻薬のようなもの」と表現する。
スポーツ心理学の専門誌に掲載された研究では、米歌手マドンナや英ロックバンド「クイーン」などの曲をランナーに聴かせたところ、走る距離や時間が伸びたという。別の研究でも、走行距離が18%伸び、音楽には持久運動能力を向上させる効果があることが実証された。
また、音楽にはアスリートを外部やネガティブ思考から遮断し、競技に集中させるという効果もある。Karageorghis氏は「思考はアスリートにとって最悪の敵」だとし、音楽は感情を効果的にコントロールする良い方法だと指摘した。
Karageorghis氏によると、アスリートがトレーニングや競技前に音楽を取り入れるようになったのは、1970年代後半にソニーの携帯音楽プレーヤー「ウォークマン」が登場してから。「それ以来、音楽は爆発的に利用されるようになった」という。
【ロイター 2012-08-03】
2012-08-02
狼の咆哮/「清河への道」新井英一
「これが歌だ。これこそが本物の歌だ」――一瞬にしてそう感じた。明くる日、私はCDショップへと猛ダッシュした。狼のような咆哮、出自を辿る歌詞、ギターのリフレインがまるで六道輪廻を思わせた。CDに収録されているのは1曲のみ。まさしく超重量級だった。大地を踏みしめる脚力がなければ、聴くこと自体に耐えられない。何度も聴いていると耳の底で地鳴りが起こった。新井英一〈あらい・えいいち〉は決して器用な歌い手ではない。他のCDも買ったが、曲調があまりに泥臭くて数回しか聴かなかった。「新井英一は日本のウラジミール・ヴィソツキーである」と私は密かに確信した。タイトルは「清河(チョンハー)への道」と読む。レコード大賞で何か賞を獲得したはずだ。
日テレ記者、返り討ちに遭う
小沢代表記者会見。日テレ記者「奥様の手紙と言われている物が流布されているがどう思うか?」小沢氏「えっ?誰が誰に出した手紙のこと?」日テレ記者「・・・」「差出人が誰かも解らぬような手紙を天下の日テレが、記事にするんですか?」日テレ記者「・・・」
— 壺井須美子さん (@hivere) 8月 1, 2012
2012-08-01
死も覚悟…「助かった」 悩み全般 専門家がよりそう電話
「つらい」「さみしい」「死ぬしかない」――。支えを求める悲痛な声が、一般社団法人社会的包摂サポートセンター(東京)の電話相談「よりそいホットライン」=0120-279(つなぐ)-338(ささえる)=に殺到している。どんな悩みでも24時間無料で受け付け、全国からの電話は250万コールに及ぶ。1日3万コールかかる日もあり、30回に1回しかつながらない状態だ。(大野孝志)
一つの電話窓口で貧困や失業、いじめなど、あらゆる悩みを受け付けるワンストップ型。昨秋に東北で始め、東日本大震災から1年を機に今年3月から全国に拡大。38の拠点を置き、相談員は生活困窮者の支援や消費者問題などに取り組む1300人以上が交代で務める。一つの電話に二人が対応し、専門分野の知識と経験を生かして解決に導く。
「話を聞いてくれる程度かな、と思っていた。生活保護の申請に同行までしてくれるとは思わなかった」。都内の40代の男性は5月、ホットラインに電話した。
夜勤のある派遣の仕事を、体力が続かずに昨年辞め、日雇いの仕事で食いつないだ。5月に求人がなくなり、生活費も食べ物も尽きた。生活保護の不正受給の報道で「自分も健康だから申請してもだめだろう。死ぬしかない」と思い詰めた。
所持金は2円。3日間食べていなかった。暇つぶしに訪れた図書館のパソコンでインターネットを見て、ホットラインを知った。携帯から電話し、奇跡的に2回でつながった。父と死別し、遠方の母と妹とは10年以上音信不通。誰にも話したことのない身の上を、相談員に明かした。
相談員は「直接支援する団体から折り返し電話する」。翌日、全国クレジット・サラ金被害者連絡協議会の本多良男事務局長と会い、生活保護を申請した。「制度がよく分からず一人では申請できなかった。相談して助かった」。男性は最近、仕事が見つかった。
配置転換された仕事が体力的にきつくなり、退職した40代の男性は貯金で食いつないだが、今年春に底をついた。両親、兄と死別し、姉とは疎遠。死ぬつもりでマンションを引き払い、故郷に戻って野宿を始めた。
死に場所探しとハローワーク通いを繰り返した。「結局は生きようとしているんだよね」。再会した姉から「なんとかなるかも」とホットラインを教えられた。10分ほどかけ直し続けてようやくつながった。経緯を話すとその日のうちに本多事務局長から電話があり、生活保護申請に同行してくれた。
現在は低額宿泊所に住み、仕事を探している。「困窮は自分の運命と思い込んでいた。電話しなかったら、私は今ここにいない」
【東京新聞 2012-08-01 朝刊】
名前のない悲劇/『終わらぬ「民族浄化」 セルビア・モンテネグロ』木村元彦、『アラブ、祈りとしての文学』岡真理
キーボードを一心不乱に叩きながら彼女は語る。
「一番大きな問題は私たちのこの悲劇には名前がついていないことです。世界の注目どころか、国内でも無視され切り捨てられている」
名前さえもついていない問題。確かにコソボ難民という言い方をすれば、ほとんどの外国人はアルバニア系住民のことを指すと思うだろう。
【『終わらぬ「民族浄化」 セルビア・モンテネグロ』木村元彦〈きむら・ゆきひこ〉(集英社新書、2005年)】
名前のない悲劇とは現在進行形の悲劇を意味する。終わらぬ惨禍は歴史として締め括ることができない。
人間の言葉は名詞から始まったと考えられている。ヘレン・ケラーが最初に発した言葉は「ウォーター」であった。名は体を表す。存在論であろうと唯名論であろうと名前のないものは実在を認められない。
人類史上において名前のない最大の悲劇といえば、イスラエルによるパレスチナ略奪である。第二次世界大戦のどさくさに紛れて、ロスチャイルド家が世界中のユダヤ人をパレスチナに移動させた。実に1948年からいまだに続く悲劇だ。
世界から忘れ去られ、苦難に喘ぐ人々がもっとも必要としているもの、言い換えるならば、世界に自らの存在を書き込み、苦難から解放されるために致命的に必要とされるもの、それは、「イメージ」である。他者に対する私たちの人間的共感は、他者への想像力によって可能になるが、その私たちの想像力を可能にするのが「イメージ」であるからだ。逆に言えば、「イメージ」が決定的に存在しないということは、想像を働かせるよすがもないということだ。
【『アラブ、祈りとしての文学』岡真理(みすず書房、2008年)】
岡真理の指摘がシオニズムの政治的意図を鋭く射抜く。電波や活字に乗らない事件は我々にとって存在しないも同然だ。ルワンダ大虐殺も当初は報じられなかった。海外からのニュースを取捨選択するのは西側メディアであることを我々はきちんと弁える必要がある。
・バルカンのホスピタリティ/『終わらぬ「民族浄化」 セルビア・モンテネグロ』木村元彦
・自爆せざるを得ないパレスチナの情況/『アラブ、祈りとしての文学』岡真理
2012-07-31
目撃された人々 28
5~6歳の男児が片手をポケットに入れたまま、沈鬱な表情で自転車のペダルを漕いでいた。彼は人生を知ってしまったのだろう。憂愁と悲哀が眉ににじんでおり、やり場のない怒りと行き場のない無気力が頬で交錯していた。あるいは少し歯が痛かっただけのことかもしれない。
— 小野不一さん (@fuitsuono) 7月 31, 2012
・目撃された人々(旧)
2012-07-30
目撃された人々 27
声が美しかった。そして豊かな響きがあった。声だけ聴いていると60代半ばの女性とは思えなかった。ただし時折、優しい性格が裏目に出て自信のなさそうな態度が見受けられた。初めて会った頃からそれが気になって仕方がなかった。
オフィスでもスリッパを引きずるように歩き、年齢に不相応なほど猫背がひどかった。
さほど親しいわけでもなく個人的なことは殆ど知らない。にもかかわらず私の気を惹く何かがあった。
多分、中年期以降に何かしらの不条理や不遇を経験してきたのだろう。その見えない生乾きの傷が、彼女の声を通して私の胸に響いてくるのだ。
人は生きる気力を失った瞬間に姿勢が歪む。地球の引力に負けてしまうためだ。背骨は悲哀のカーブを描いて湾曲する。
苦しい胸の内を彼女は手放していないことだろう。あるいは死ぬまで抱えてゆく覚悟を決めているのかもしれない。
そんなことをつらつら思っていると、背中をさすりながら「私が一緒に泣いてあげるよ」と言いたい衝動に駆られる。
私自身が精神的にタフなことと関係しているかどうかはわからぬが、心に傷を負っている人を見るとどうしても放っておけなくなる。
お孫さんの写真を見せてくれた時は少女のように微笑んでいた。しかし孫の存在は人生の重力を跳ね返す力とはなり得ないことだろう。
不幸の本質は悲哀と恐怖である。そこから離れるためには誰かに話す必要がある。「話す」が「離す」に通じるからだ。
・目撃された人々(旧)
ドイツ市民も「再稼働反対!」
すごい!涙出てきた。@kaori_sakai 29日フランクフルト反原発集会の動画を発見。あまりカメラワークがよくないのですが・・・。1:40 くらいから「サイカドウ、ハンターイ」のコールが始まります。bit.ly/OvUlKO
— バジルさん (@basilsauce) 7月 29, 2012
2012-07-29
マイケル・ベイジェント、リチャード・リー、バイロン・ケイティ、小坂国継、バン・K・タープ、大熊一夫
4冊挫折、1冊読了。
『テンプル騎士団とフリーメーソン アメリカ建国に到る西欧秘儀結社の知られざる系譜』マイケル・ベイジェント、リチャード・リー:林和彦訳(三交社、2006年)/「はじめに」の文章が妙に言い訳がましく、長ったらしいのでやめた。
『探すのをやめたとき愛は見つかる 人生を美しく変える四つの質問』バイロン・ケイティ:水島広子訳(創元社、2007年)/『ザ・ワーク 人生を変える4つの質問』に続く著作。これは女性向けだと思われる。前著を読んでいる人は不要だろう。文体の違いに驚く。
『西田幾多郎の思想』小坂国継〈こさか・くにつぐ〉(講談社学術文庫、2002年)/良書である。まず文章がいい。アプローチの仕方も初心者に親切だ。西田哲学に興味がある人は本書から入るのがよいと思う。私はさほど関心がない。
『タープ博士のトレード学校 ポジションサイジング入門 スーパートレーダーになるための自己改造計画』バン・K・タープ:長尾慎太郎監修、山下恵美子訳(パンローリング、2009年)/洒脱な文章でぐいぐい読ませる。良心的な本の作りだが写真がみすぼらしい。初級・中級者向けメンタルトレーニングとしては満点に近い内容だと思う。
39冊目『つくりごと 高齢者福祉の星岩川徹逮捕の虚構』大熊一夫(創出版、2012年)/あの『ルポ・精神病棟』(朝日文庫、1981年)の大熊一夫である。怒りのあまり一晩で読んでしまった。我が国の民主主義の現状を知りたいなら、柳川喜郎著『襲われて 産廃の闇、自治の光』と本書を真っ先に読むべきだ。ど田舎の村社会は強い者に従う。そして検察と警察が罪を捏造(ねつぞう)するのだ。法治国家を名乗りながら日本では法が機能していない事実がよく理解できる。裁判官という人種は魑魅魍魎も同然で良心はおろか、常識すら持ち合わせていないと見える。
『DAYS JAPAN』2012年08月号 「とどろく『再稼働反対』の声」
目次
アニマルワールド
小さなお友達
写真/アフロ
とどろく「再稼動反対」の叫び
写真/野田雅也、小原直史、東京新聞
トピックス
福井県●民意ふりきり大飯再稼動
写真/津田壮章、森祐一
沖縄県●オスプレイ配備計画に断固反対を
写真/PANA通信社
球美(くみ)の里 オープン
特集 大インド・人間紀行
①混沌の中、脈動する人々
写真・文/アーコ・ダッタ
②生命の奥底から
写真・文/高橋邦典
③日本の若者による記録への挑戦
写真/林直樹、井田裕基、川上真、中川智之、龍神孝介、中川諒、伊藤淳子、宮森昭子(DAYSフォトジャーナリスト学校第3期生)
滝澤早苗(DAYSフォトジャーナリスト学校第1期生)
文/中川智之
無視される犠牲と差別の責任者
文/大田昌秀
写真/浅見裕子、米空軍/PANA通信社
連載 チェルノブイリとフクシマ 第7回
福島の母たちから沖縄・久米島へ
文/鈴木薫
コラム「OUTLOOK」
6.29の伝え方にみる各紙の市民メディア度
文/斎藤美奈子
スーダン・ヌバ山岳地帯
強く美しい地の民
写真・文/フランチェスコ・ジゾラ
私の取材機材 47 海野和男
バックナンバー・定期購読・専用バインダーのご案内
おばあちゃんと猫18 西瓜と夏のお昼寝
写真・文/伊原美代子
コラム「おしどりマコ・ケンの実際どうなの!?」
飯舘村仮設住宅 自治会費の謎
DAYSフォローアップ
「あの記事」のその後を伝えます
フィリピン
違法金鉱山に働く
写真・文/丹羽理
営みの地球 89
昆虫たちの時間
写真・文/海野和男
編集後記/次号予告、お知らせ
表紙:Photo by Masaya NODA/JVJA
関西電力大飯原子力発電所の再稼働に反対して、首相官邸前で行われたデモの空撮写真。2012年6月29日
シリア革命の背後にアメリカ
シリア・YN情報「シリアの革命運動、やはり背景にアメリカが居たようです。今年6月のワシントンで開催されたビルダーバーグ会議に”シリア国民会議”のメンバーがしっかりと参加していました」(注:シリア国民会議は反体制派の合同グループ。イスタンブールで立ち上げ)
— 孫崎 享さん (@magosaki_ukeru) 7月 29, 2012
2012-07-28
ジャレド・ダイアモンド著『銃・病原菌・鉄 1万3000年にわたる人類史の謎』が文庫化
アメリカ大陸の先住民はなぜ、旧大陸の住民に征服されたのか。なぜ、その逆は起こらなかったのか。現在の世界に広がる富とパワーの「地域格差」を生み出したものとは。1万3000年にわたる人類史のダイナミズムに隠された壮大な謎を、進化生物学、生物地理学、文化人類学、言語学など、広範な最新知見を縦横に駆使して解き明かす。ピュリッツァー賞、国際コスモス賞、朝日新聞「ゼロ年代の50冊」第1位を受賞した名著、待望の文庫化。
世界史の勢力地図は、侵略と淘汰が繰り返されるなかで幾度となく塗り替えられてきた。歴史の勝者と敗者を分けた要因とは、銃器や金属器技術の有無、農耕収穫物や家畜の種類、運搬・移動手段の差異、情報を伝達し保持する文字の存在など多岐にわたっている。だが、地域によるその差を生み出した真の要因とは何だったのか? 文系・理系の枠を超えて最新の研究成果を編み上げ、まったく新しい人類史・文明史の視点を提示した知的興奮の書。
マイケル・サンデル著『これからの「正義」の話をしよう いまを生き延びる哲学』が文庫化
大津いじめ問題 加害少年親が撒いたビラが遂に掲載される!
この親にしてこの子あり。 RT @pearl1230: 大津いじめ問題 ~加害少年親が撒いたビラが遂に掲載される!~ surounin777.blog101.fc2.com/blog-entry-843…
— 小野不一さん (@fuitsuono) 7月 27, 2012
・被害届、大津署が受理拒否 大津中2自殺
