2014-12-28
2014-12-27
読後の覚え書き/『標的(ターゲット)は11人 モサド暗殺チームの記録』ジョージ・ジョナス
1冊読了。
・読後の覚え書き
・映画『ミュンヘン』を見て
98冊目『標的(ターゲット)は11人 モサド暗殺チームの記録』ジョージ・ジョナス:新庄哲夫〈しんじょう・てつお〉訳(新潮文庫、1986年)/こんな面白い作品を見逃していたことに愕然とする。スピルバーグ監督『ミュンヘン』の原作である。映画は見たのだが、あまり記憶に残っていない。というわけで町山智浩の解説を聴いてもらおう。
モサドチームが不安に駆られたのは、あまりにもミッション(「神の怒り作戦」)が順調に進んだためであった。6~7人のターゲットを殺害した時、彼らの頭に浮かんだことは、「敵が自分たちを殺すことも簡単かもしれない」という事実であった。チームのリーダーを務めるアフナーはまだ25歳の若者にすぎなかった。そうこうしている内に、チームの長老ともいうべき存在のカールが殺される。相手は女の殺し屋だった。アフナーは命令違反にもかかわらず直ぐさま報復する。
ここにターゲットの何人かが登場する。尚、ガッサーン・カナファーニー爆殺はモサドの別チームによる作戦であったと本書では紹介されている。
・黒い九月事件/『パレスチナ 新版』広河隆一
1970年代、ゲリラといえばパレスチナゲリラのことで悪人を意味した。私が歴史の事実を知るようになったのもここ数年のことだ。私は筋金入りのイスラエル嫌いだが、本書は十分堪能できた。たった5人で構成されたモサドの精鋭チームは11人中、9人の殺害を成し遂げる。そして味方の3人が殺された。やがて命令が撤回される。モサド高官は単なる官僚であった。復帰を拒んだアフナーは貸金庫に預けておいた預金まで奪われる。自分たちは手を汚さず、用が済めばポイ捨てというわけだ。神の怒り作戦を発動したのはゴルダ・メイア首相であった。
ノンフィクション作品ではあるが、スパイスリラーとしても十分通じるレベルの傑作である。
・『ミュンヘン』の元ネタ①ブラックセプテンバー/五輪テロの真実:町山智浩
池田整治
1冊挫折。
『マインドコントロール 日本人を騙し続ける支配者の真実』池田整治〈いけだ・せいじ〉(ビジネス社、2009年)/著者は上九一色村(かみくいしきむら)にあったオウム真理教サティアンの強制捜査にアドバイザーとして加わった唯一の自衛官だ。刊行当時の肩書は陸上自衛隊1佐・小平学校人事教育部長となっている。視野の広さはよいのだが、言葉遣いがまるで駄目で、単なる陰謀論に堕してしまっている。論理と結論に飛躍あり。その合理性を欠いた思考に不安を覚える。例えば食品に加えられる化学添加物に警鐘を鳴らす件(くだり)で、「カップ麺200食を一気に食べると即死するそうだ。天然のものなら食べ過ぎで死ぬことはあり得ない」(34ページ)と書いているが、何の根拠も示していない。一気に200食もたべれば、どんな食べ物でも即死しそうな気がする。全てがこんな調子でビルダーバーグ会議やイルミナティに一足飛びする記述が危うい。自衛隊内部に巣食う反米ストレスの表れと見るべきか。
初めて耳が聴こえた瞬間【動画】
耳が聴こえた瞬間 その一。8ヶ月の赤ちゃんは蝸牛の手術をした。思わずくわえていたおしゃぶりを口から落とし、笑顔がこぼれる。 - YouTube https://t.co/qtptuRyS2u
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耳が聴こえた瞬間 その二。2歳の男の子。世界が激変したことに驚き頭を抱え込んで泣き出す。周りがいっぺんに話し掛けているため混乱の度が増している。 https://t.co/lWRAEFKuOK
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耳が聴こえた瞬間 その三。こちらも2歳のクーパー君。「ハイ、クーパー」の呼びかけを理解して大興奮。唇の形を読むことができたわけだから、文字が音を発したような衝撃だろう。 https://t.co/5X9NMUBYbX
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耳が聴こえた瞬間 その四。4歳の少女は初めて耳にする自分の声が不思議でならないようだ。アルキメデスが「ユリイカ」と叫んだ瞬間を思わせる。 https://t.co/s63IIREwtd
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耳が聴こえた瞬間 その五。ドクターが小声で話すよう適切に指示。少女はビクッとし、一瞬苦痛に顔を歪める。おもちゃの鉄琴を鳴らし音律に恍惚となる。耳が聴こえることは奇蹟だ。 https://t.co/X8ktdsLCCr
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耳が聴こえた瞬間 その六。29歳女性は感極まって涙する。聴くことは悟りでもあるのだろう。テクノロジーが脳の不足を補う時代は、人の叡智が試される時代でもある。世界は何と不思議に満ちていることか。障害から解き放たれた人が教えてくれる。 https://t.co/P3eRiGVoWk
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おまけ。/ゆず ワンダフルワールド - YouTube https://t.co/3eeFO7koFD
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