2012-07-16

バイロン・ケイティ、スティーヴン・ミッチェル


 1冊読了。

 37冊目『ザ・ワーク 人生を変える4つの質問』バイロン・ケイティ、スティーヴン・ミッチェル:ティム・マクリーン、高岡よし子監訳、神田房枝訳(ダイヤモンド社、2011年/安藤由紀子訳、アーティストハウスパブリッシャーズ、2003年)/刮目すべき一書。思考を反転させることで世界を相対化するところが、ブッダやクリシュナムルティと一致している。「ワーク」とは一種のカウンセリングだが、かくも単純な問いが劇的な効果を生む事実に驚嘆した。「それは本当でしょうか?」「その考えが本当であると、絶対言い切れますか?」「そう考えるとき、(あなたは)どのように反応しますか?」「その考えがなければ、(あなたは)どうなりますか?」――たったこれだけだ。具体的にはワークシートに書いた文章を元に行われるわけだが、それにしてもどうってことはない。ところが、ほんの数分間のやり取りで相談者は生まれ変わるのだ。偽りの解釈、誤った思考がどれほど人生を不幸にしていることか。祈りを捧げたり、修行をする必要はまったくない。ただありのままの現実を受け容れればよい。義務教育にワークを採用するべきだ。

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