2021-06-02

野村雅一、嵐山光三郎


 挫折『身ぶりとしぐさの人類学 身体がしめす社会の記憶』野村雅一〈のむら・まさいち〉(中公新書、1996年)/ナンバ本で「誤った記録」として取り上げられることが多い作品だ。ナンバに関する箇所だけ読む。お婆さんの立ちションシーンから始まる巻頭に辟易させられる。品性下劣の見本であろう。既に物故しているようだが恥を書き残した感がある。

 挫折『新素人包丁記・海賊の宴会』嵐山光三郎〈あらしやま・こうざぶろう〉(講談社、1993年)/軽妙だが洒脱ではない。ま、この人の場合、下品で売っていたところがあるからね。因みに私は昔から嵐山光三郎となぎら健壱をよく間違える。そのいい加減さ、デタラメ振り、無責任を「不潔」という言葉で括ることができそうだ。不潔は動物に近づき、人間の顔を見えにくくする。やはり好印象は清潔感から始まる。濁ったものには近づかないのが一番だ。

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