・牧馬峠に挨拶
・牧馬峠(道志みち側)を制覇
・地獄の牧馬峠(相模湖側)
・雨の牧馬峠
敢えて昨日一日を疲労回復のために空けて早朝5:00前に出発した。途中で太陽が顔を出したがまだ肌寒い。ペダルを踏む脚も何となく重かった。
ファミリーマート津久井宮が瀬店で補給。道路を登ってくるダンプカーが多い。しかも運転が荒っぽい。いつも食べているミニシュークリームが売り切れていたため気分が優れない。当初は意気揚々と牧馬峠を往復するつもりであったが道志みち側から攻めると明らかに形勢は不利だ。三ケ木(みかげ)から相模湖側を目指すことにした。
反対側の牧馬峠(まきめとうげ)は地獄と化した。「よもや彼女にこんな裏の顔があったとは……」――そんな気分になった。最初の厳しさはまだ受け容れられるものだった。そして恐れていた輪っか(真空コンクリート滑り止め舗装)が現れた。
急坂のドーナツ形の凹みのワケ そもそもなぜ坂道はコンクリート舗装ばかりなのか | 乗りものニュース https://t.co/0sLs4ZLHME pic.twitter.com/HfpdZlDlsT
— 小野不一 (@fuitsuono) June 18, 2019
それまで振るわれていたのは愛の鞭であったが、ここからはSMプレイの鞭に変わった。「さほど長くないはずだ」と思ったのは下り道の錯覚だった。速度は4km台前半。歩くスピードと変わらない。ちょっとよろめくと足を着いてしまうだろう。輪っかの振動が登坂を一層困難にする。ローソクを垂らされているような感覚に陥る。牧馬峠が「ひざまずいて私の足をお舐め」と囁いた。辛うじて呼吸法は保っているが酸欠で目眩(めまい)がした。と、その時、峠の看板が見えた。一羽の鳥が低い位置を滑空してきて道路に留まった。生まれて初めて見るオオルリだった。世一〈よいち〉が出迎えてくれたのだろうか(『千日の瑠璃』丸山健二)。私にとっては忘れ得ぬドラマとなった。
峠で止まることなく一気に下った。道志みち手前では長い上り坂が待ち構えている。
最後の坂は大したことがなかった。最近多いのだが峠道を走っているとサグ部で登りの勾配が急に見える。眼の錯覚だと思うが「あちゃー」とか「ドッヒャ~~っ」と口にする割には意外とすんなり走れてしまうのだ。
・神奈川県のヒルクライムランキング
私の実感とはかなり違う。折角なんで発表しておこう。
1位 牧馬峠(相模湖側)
2位 半原越往復(愛川町から)
3位 半原越(愛川町経由)
4位 牧馬峠(道志みち側)
5位 大山
6位 土山峠
7位 半原越(清川村経由)
8位 八菅神社
番外 相模野カントリークラブ(道路崩落のため途中までしか登れず)
断トツで牧馬峠(相模湖側)がきつい。帰宅後シャワーを浴びて横になったら2時間も寝ていた。腕には薄くじん麻疹が出ていた。疲労困憊というよりはボロボロである。何もする気が起きない。このまま廃人になるかもしれない。
・牧馬峠[相模湖]~勾配12%の看板に騙されてはいけない