米カリフォルニア大学などの研究チームが観測史上最大のブラックホールを二つ発見したとして、科学誌「ネイチャー」に発表した。
二つのブラックホールはそれぞれ太陽の約100億倍の質量を持ち、あらゆる物質が重力から抜け出せなくなる「外縁」の大きさは、太陽と冥王星との距離の約5倍に達していた。これまでの観測では1977年に見つかった太陽の60億倍のブラックホールが最大とされていた。
研究チームはハワイにあるケック天文台やジェミニ天文台、マクドナルド天文台を使って地球から比較的近い距離にある銀河を観測。その結果、地球から3億2000万光年離れた獅子座の方向にあるブラックホールと、同3億3600万光年離れたかみのけ座の方向にあるブラックホールを発見した。
今回の発見についてカリフォルニア大学バークリー校の研究者は「われわれは最大のブラックホールに近付いているかもしれない」「この二つのブラックホールが最大なのか、それとも氷山の一角なのかを見極めるために観測を続ける必要がある。現時点では分かっていない」と話している。
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CNN 2011-12-06】
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ブラックホール
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