1冊読了。
74冊目『
悪党 小沢一郎に仕えて』石川知裕〈いしかわ・ともひろ〉(朝日新聞出版、2011年)/「人間・小沢一郎」が飾らぬ言葉で綴られている。石川は見るからに好青年である。畏敬の念が行間から滲み、時折盛り込まれる「当たり前だろうが」などといった本音がまた面白い。小沢の素顔を描いて出色の出来。小沢との巻末対談に至っては編集の手すら入っておらず、テープ起こしと思われる文章がそのまま掲載されている。小沢は実に素っ気ない態度で写真に収まっている。好き嫌いは分かれるだろうが、やはり大人物だ。何らかの政治信念を持つ政治家はいるだろうが、小沢のように確固たる原理・原則を有する政治家はまずいない。
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