2011-10-08

自己欺瞞


 彼らは立派なことを公言していることに束縛され、また過大な名声の重みに苦しみながら、自分の意志というよりも、むしろ名誉感によって自己欺瞞を続けているのである。

【『人生の短さについて』セネカ:茂手木元蔵〈もてぎ・もとぞう〉訳(岩波文庫、1980年/大西英文訳、2010年)】

人生の短さについて (1980年) (岩波文庫)生の短さについて 他2篇 (岩波文庫)

Seneca the Younger (c. 3 BC – 65 AD)

2011-10-07

検察批判本一覧

暴走検察検察が危ない (ベスト新書)検察の正義 (ちくま新書)特捜神話の終焉

検察の大罪 裏金隠しが生んだ政権との黒い癒着ある検事の告発 (双葉新書)検察との闘い「権力」に操られる検察 (双葉新書)

特捜検察の闇 (文春文庫)冤罪法廷 特捜検察の落日誰が日本を支配するのか!?検察と正義の巻私は無実です 検察と闘った厚労省官僚村木厚子の445日

公認会計士vs特捜検察検察に、殺される (ベスト新書)「捏造」する検察 (宝島社新書)歪んだ正義―特捜検察の語られざる真相 (角川文庫)

特捜検察は必要か汚名-検察に人生を奪われた男の告白 (講談社プラスアルファ文庫)反転―闇社会の守護神と呼ばれて (幻冬舎アウトロー文庫)小沢一郎 完全無罪 「特高検察」が犯した7つの大罪

福島の夕焼け


 この美しい風景は放射能で汚染された。犯人は東京という都市システムであった。東京電力は金銭と引き換えに危険を地方に押しつけた。札束で頬を叩かれれば誰だってニコニコしてしまう。惨劇の記憶はあっと言う間に風化することだろう。一方プルトニウム239の半減期は2万4000年を超える。つまり261世紀になれば、やっと半分が崩壊するわけだ。放射線物質を除去するイノベーションなしに福島の再生はない。東京電力は元より、今度は東京都民が福島のために犠牲を払うべきだ。都内に住む者の一人として本気でそう思う。

Sunset in Fukushima, Northern Japan

Orange and blue sunset.jpg

Sunset in Fukushima

Sunset over the mountain

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Azumakofuji-HDR

『夕焼けの里』 

福島十三景

藤永茂、染田秀藤


 2冊挫折。

アメリカ・インディアン悲史』藤永茂(朝日選書、1974年)/量子化学者が書いたアメリカ先住民の歴史。構成がまずい。文章も相性がよくなかった。リライトすれば売れると思う。ただし私はこの本を大切にしてゆく。藤永は科学者らしい態度で、どちらに与(くみ)することもなく両者の功罪をきちんと書いている。

大航海時代における異文化理解と他者認識 スペイン語文書を読む』染田秀藤〈そめだ・ひでふじ〉(渓水社、1995年)/助成金による研究のためか資料的側面に重きが置かれ、物語性を欠いている。パネーの報告書で挫ける。

2011-10-06

ユネスコ執行委、パレスチナの加盟勧告案を可決


 国連教育科学文化機関(ユネスコ)の執行委員会は5日、パレスチナの正式加盟をめぐる勧告案の採決を行い、58カ国中40カ国の賛成で可決した。
 ユネスコ筋によると、採決では米国、ドイツ、ルーマニア、ラトビアの4カ国が反対し、日本など14カ国は棄権した。
 勧告案は、加盟193カ国が参加して今月25日に始まるユネスコ総会にかけられるが、パレスチナの加盟が認められれば、ユネスコ予算の22%を拠出する米国が、その負担を減額させる可能性もあるとみられる。
 パレスチナ自治政府のアッバス議長は先月23日、イスラエルや米国の強い反対を押し切り、国連の加盟申請に踏み切った。この問題は現在、安全保障理事会の審査委員会で審議されている。

ロイター 2011-10-06

 日本人をやめたくなってきた。