この美しい風景は放射能で汚染された。犯人は東京という都市システムであった。東京電力は金銭と引き換えに危険を地方に押しつけた。札束で頬を叩かれれば誰だってニコニコしてしまう。惨劇の記憶はあっと言う間に風化することだろう。一方プルトニウム239の半減期は2万4000年を超える。つまり261世紀になれば、やっと半分が崩壊するわけだ。放射線物質を除去するイノベーションなしに福島の再生はない。東京電力は元より、今度は東京都民が福島のために犠牲を払うべきだ。都内に住む者の一人として本気でそう思う。
・福島十三景
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