国連は8日までに、世界各国の殺人事件の発生率などに関する報告書をまとめ、中米とカリブ海諸国では「危機的な水準」に近付いていると発表した。
中米諸国では8カ国のうち5カ国で過去5年の間、発生率が上昇、ホンジュラスでは2005年から10年までの間、倍以上を記録した。ジャマイカ、トリニダード・トバゴやドミニカ共和国でも増えている。
麻薬カルテル掃討に伴う「麻薬戦争」が続くメキシコでは同期間で65%増を示した。
国連の報告書によると、北米や中南米での火器による殺人事件の4分の1には麻薬密輸などの組織犯罪が絡んでいた。この比率はアジアや欧州諸国ではそれぞれ5%としている。
世界規模で見た場合、殺人事件の10件のうちの4件以上で火器が用いられていた。昨年起きた殺人事件の総数は推定46万8000件。このうち36%がアフリカ大陸、31%が北米や中南米諸国、27%がアジア諸国で発生していた。欧州やオセアニア諸国の比率は合わせて6%以下だった。
事件の犠牲者や実行犯の約80%が男性だったとも報告した。男性の場合、公の場所で殺害される事犯が目立ったものの、女性の場合は事件現場は主に自宅だったことも判明した。欧州ではパートナーや前パートナーが犯人だった殺人事件のうち犠牲者の約80%が女性だった。
【CNN 2011-10-08】
分析だけなら小学生にだってできる。
・殺戮大陸メキシコの狂気 1 麻薬に汚染されてしまった国家
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