・『デジタル・ゴールド ビットコイン、その知られざる物語』ナサニエル・ポッパー
・近未来に必ず起こる七つの大変化
・『ビッグデータの正体 情報の産業革命が世界のすべてを変える』ビクター・マイヤー=ショーンベルガー、ケネス・クキエ
・『データの見えざる手 ウエアラブルセンサが明かす人間・組織・社会の法則』矢野和男
・『パーソナルデータの衝撃 一生を丸裸にされる「情報経済」が始まった』城田真琴
・『マインド・ハッキング あなたの感情を支配し行動を操るソーシャルメディア』クリストファー・ワイリー
・『無人の兵団 AI、ロボット、自律型兵器と未来の戦争』ポール・シャーレ
・『データ資本主義 ビッグデータがもたらす新しい経済』ビクター・マイヤー=ショーンベルガー、トーマス・ランジ
・『アフターデジタル オフラインのない時代に生き残る』藤井保文、尾原和啓
・『あなたを支配し、社会を破壊する、AI・ビッグデータの罠』キャシー・オニール
・『ジャック・マー アリババの経営哲学』張燕
・『シリコンバレー最重要思想家ナヴァル・ラヴィカント』エリック・ジョーゲンソン
・『お金2.0 新しい経済のルールと生き方』佐藤航陽
・情報とアルゴリズム
・必読書リスト その三
ここで何よりも重要なことは、これからの企業はデータ・テクノロジーを活用できなければ確実に衰退し、淘汰されていくという現実だ。そのデータ・テクノロジーの主役が、【人工知能(AI)、5G、クラウド】の3つのメガ(基幹)テクノロジーである。これらの3つが組み合わさることで形成される【三角形=トライアングル】のちからこそが、次代の産業・社会・国家を大きく変えていく原動力となる。とくに次代の企業は、そのすべてがこのトライアングルによって生まれるか、新しく生まれ変わることになる。
【『次のテクノロジーで世界はどう変わるのか』山本康正〈やまもと・やすまさ〉(講談社現代新書、2020年)以下同】
良書。デジタルトランスフォーメーションの入門書としてうってつけの一冊。山本はプラグラマーではないため、それが功を奏して読者にわかりやすい説明となっている。今後、社会がデジタル化されることで情報集約の次元が完全に変わる。
ディープラーニングは、人間の脳の仕組みを模したニューラルネットワークが基本となっている。情報を入力する層と、答えを出力する層の間に、情報を判断する層を多層(ディープ)に重ねたため、その名で呼ばれている。
犬を犬と判断するには、本来はいくつもの特徴を総合的に判断しなければ特定できないはずだ。ディープラーニングが登場する前のマシンラーニング(機械学習)では、ある一つのパターンを人間が細かく設定し、それをAIに犬と認識させた。AIは、そのパターンに当てはまるものだけを犬と判断し、当てはまらないものを犬ではないと判断した。そのため、大雑把な判断しかできなかった。
ところが、ディープラーニングでは目、耳、鼻、口、体型などを多層に分け、それぞれのパーツにおける犬の特徴を膨大なデータを使って自ら学習していく。この学習によって、犬であるか犬でないかの判断の精度が上がっていく。
このディープラーニングの精度を高めるには、大量のデータが必要だ。それには「大量のデータを蓄積する」ためのテクノロジーである【クラウド】が必要になる。
フレーム問題に亀裂を入れたのがディープラーニングだった。人類がチェスでAIに敗れたのは1997年のこと。それでも「将棋と囲碁は無理だろう」と専門家は嘯(うそぶ)いていた。
「チェスよりも将棋のほうが難しい」は本当か? | 人工知能はどのようにして「名人」を超えたのか? | ダイヤモンド・オンライン https://t.co/DQCyKdMt5A pic.twitter.com/D0R1RDzlvE
— 小野不一 (@fuitsuono) November 3, 2021
2013年、第2回将棋電王戦で人類は将棋も敗北(将棋棋士 vs AIの戦いを振り返る〜名人が敗れるまで〜 | データサイエンス情報局)。最後の砦となって囲碁も2017年、AlphaGoが勝利を収めた(5月27日 囲碁AIが人類最強の棋士に完勝)。これがディープラーニングの破壊力だ。
昨今、amazonやYou Tubeでは個々人の購買履歴や検索情報を分析し、好みにマッチした情報が提供されるようになった。これをリコメンデーション(レコメンデーション)機能という。「パーソナルデータは新しい石油である」。リコメンデーション機能は購買するごとに、そしてAIが進歩するたびに精度を増し、あなたが探そうとする前に商品情報を提供するようになる。人々の情報を網羅すると社会の動向までもが見えてくる。そのあらゆる相関関係を導き出すのがビッグデータである。
次の指摘は一々腑に落ちる。
近未来に必ず起こる7つの大変化
【大変化1】データがすべての価値の源泉となる
【大変化2】あらゆる企業がサービス業になる
【大変化3】すべてのデバイスが「箱」になる
【大変化4】大企業の優位性が失われる
【大変化5】収益はどこから得てもOKで、業界の壁が消える
【大変化6】職種という概念がなくなる
【大変化7】経済学が変わっていく
個人的にアラビア数字を訓読みするのは許し難いので記事タイトルは「七つ」とした。詳細については稿を改める。
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