・東大法学部系の憲法学者が日本を崩壊へと誘う
・『いちばんよくわかる!憲法第9条』西修
・『ほんとうの憲法 戦後日本憲法学批判』篠田英朗
・『だから、改憲するべきである』岩田温
・『日本人のための憲法原論』小室直樹
・『国のために死ねるか 自衛隊「特殊部隊」創設者の思想と行動』伊藤祐靖
より深刻に見える問題は、そうした身分制秩序の「飛び地」に暮らす天皇が、憲法によって、日本国の象徴とされていることである(憲法第1条)。全体としては、普遍的人権を享有する平等な国民によって担われるはずの日本の憲法体制を、固有の身分に即した特殊な特権と義務を持つ天皇が象徴することには、明らかに不自然さがある。
もっとも、この問題は、みかけほど深刻ではないという見方もありうる。象徴、シンボルとは、抽象的な観念や事態を示す具体的なモノやヒトを指す。鳩は平和の象徴であり、白百合の花は純潔の象徴であり、マクドナルド・ハンバーガーはアメリカ帝国主義の象徴であるといった具合である。ある具体的なモノを抽象的な観念や事態の象徴であると実際に考えるか否かは、人々が、その具体的なモノを抽象的な観念や事態の象徴であると実際に考えるか否かに依存する問題である。鳩が平和の象徴であるのは、そのように多くの人々が考えるという事実があるからであって、多くの人がそうは考えなくなれば、鳩は平和の象徴ではない。
【『憲法と平和を問いなおす』長谷部恭男〈はせべ・やすお〉(ちくま新書、2004年)以下同】
私自身は憲法改正を望んでいる。特に拉致被害や竹島問題、中国共産党による領空・領海侵犯、北朝鮮による核恫喝外交を鑑みて9条を変える必要があると考えている。っていうかさ、この期に及んで「護憲派」を名乗る連中は頭がどうかしているだろ? 私はまたその成り立ちからして現憲法は容認し難い。速やかに憲法を改正して、普通の軍隊と情報機関を設けるのが当然だろう。
・国益を貫き独自の情報機関を作ったドイツ政府/『菅沼レポート・増補版 守るべき日本の国益』菅沼光弘
・瀬島龍三はソ連のスパイ/『インテリジェンスのない国家は亡びる 国家中央情報局を設置せよ!』佐々淳行
長谷部恭男は東大の名誉教授。衆議院憲法審査会(2015年6月4日)の参考人質疑で与党が推薦した憲法学者でありながら、集団的自衛権に対して「違憲」を主張したことで話題となった人物だ。公明党が長谷川の推薦に関与していないとすれば(憲法審査会 長谷部教授の参考人推薦、公明は関与否定)、自民党はしっかりと内部調査をするべきだ。
天皇陛下の立場を「身分」と捉え、鳩やマクドナルドになぞらえるような人物なのだ。しかも筆が滑ったと見えてアメリカに「帝国主義」を付けてしまっている。「私は左翼です」と名乗ったも同然だ。
既に何度も書いている通り、日本は天皇陛下を中心とした一君万民思想があったからこそ奴隷の存在がなかった(武田邦彦の受け売り)。そうした日本の歴史を無視する者は共産主義体制か共和制を目指していると考えざるを得ない。
憲法は、天皇がこの抽象的な存在である日本の象徴だというのであるが、それには、「国民の総意に基づく」という限定がついている(憲法第1条)。鳩が平和の象徴であるか否かが、多くの人々がそのように鳩のことを考えるか否かという事実に依存しているように、天皇が日本の象徴であるか否かも、国民の多くがそのように天皇を考えるか否かという事実に依存している。日本国の象徴たる天皇の地位が「国民の総意に基づく」というのは、したがって、当然のことがらを確認しているだけのことである。
つまり、多くの国民が、身分制秩序のなかで生きる天皇を現在の日本の象徴と考える不自然さに気づいて、天皇を日本の象徴と考えなくなれば、天皇は日本の象徴ではなくなり、冒頭の問題も解消する。そのことを、憲法は暗に示唆していることになる。
「国民の総意に基づく」と書いてある憲法の方こそおかしいのだ。現行憲法を金科玉条のごとく崇め、その解釈をするのが憲法学者だという思い上がりが見える。「身分制秩序のなかで生きる天皇を現在の日本の象徴と考える不自然さ」と書く自分の不自然さに気づいていない。日本の伝統を「不自然」と感じるのだから長谷部は共産主義者に違いあるまい。
長谷部は近著で「憲法学者以外の者は、憲法について語るべきではない」とまで主張している模様。
・長谷部恭男教授の「憲法学者=知的指導者」論に驚嘆する – 篠田英朗
東大法学部系の憲法学者が日本を崩壊へと誘(いざな)う。彼らは自分を高みに起きながらも国防や外交において責任を取ることがない。9条を擁護するのであれば竹島に上陸してもらいたいよ、俺としては。また彼らは北朝鮮による拉致被害をどのように考えているのか? 憲法が国民を守っていない現実をどう見つめているのか?
文部行政による補助金の扱い方を直ちに変える必要がある。反日教授や教師がのさばっている現状は政府与党にも責任がある。
「日本の憲法学が憲法を殺した」という小室直樹の指摘がよくわかった。