2019-05-26

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徳の起源―他人をおもいやる遺伝子
マット リドレー
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遺伝子は、変えられる。――あなたの人生を根本から変えるエピジェネティクスの真実
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やわらかな遺伝子 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)
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双子の遺伝子――「エピジェネティクス」が2人の運命を分ける
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遺伝子「不平等」社会―人間の本性とはなにか
池田 清彦 小川 眞里子 正高 信男 計見 一雄 立岩 真也
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遺伝子が解く! 万世一系のひみつ (文春文庫)
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日本を貶め続ける朝日新聞との対決 全記録
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2019-05-25

密教化/『「原因」と「結果」の法則』ジェームズ・アレン


『「言葉」があなたの人生を決める』苫米地英人
『アファメーション』ルー・タイス

 ・密教化

『「原因」と「結果」の法則2 幸福への道』ジェームズ・アレン
『新板 マーフィー世界一かんたんな自己実現法』ジョセフ・マーフィー
『未来は、えらべる!』バシャール、本田健
『潜在意識をとことん使いこなす』C・ジェームス・ジェンセン
『こうして、思考は現実になる』パム・グラウト
『こうして、思考は現実になる 2』パム・グラウト
『自動的に夢がかなっていく ブレイン・プログラミング』アラン・ピーズ、バーバラ・ピーズ
『あなたという習慣を断つ 脳科学が教える新しい自分になる方法』ジョー・ディスペンザ
『ソース あなたの人生の源はワクワクすることにある。』マイク・マクナマス
『科学的 本当の望みを叶える「言葉」の使い方』小森圭太

 黄金やダイヤモンドは、ねばり強い調査と試掘のあとで、はじめて発見されます。そして私たちは、自分の心の鉱山を十分に深く掘り下げたときに、はじめて自分自身に関する真実を発見できます。
 もしあなたが、自分の思いの数々を観察し、管理し、変化させながら、それらが自分自身に、またほかの人たちに、さらには自分の人生環境に、どのような影響をおよぼすものなのかを入念に分析したならば……忍耐強い試みと分析によって、日常的で些細(ささい)な出来事をも含む、自分のあらゆる体験の「原因」と「結果」を結びつけたならば……「人間は自分の人格の制作者であり、自分の環境と運命の設計者である」という真実に必ず行き着くことになるでしょう。

【『「原因」と「結果」の法則』ジェームズ・アレン:坂本貢一〈さかもと・こういち〉訳(サンマーク出版、2003年/山川紘矢・山川亜希子訳、角川文庫、2016年)】

 原著は1902年に刊行されたという。デール・カーネギーに大きな影響を与えたらしい。とすると自己啓発本の嚆矢(こうし)に位置すると考えていいだろう。

 個人的には、イギリス経験論~プラグマティズム~ニューソート~自己啓発という流れで把握しているのだが、思想的な系譜よりも時代の動きを捉えた方がよく見えてくるものがある。更に私はこれを「密教化」と解釈する。飛躍するようではあるが、仏教の日本化とよく似ているように思われてならない。

 そしてまたブッダの教えも初期仏教~後期仏教(大乗)~密教という変貌を遂げた。仏教の密教化にはヒンドゥー教の匂いがプンプンしているがそれでも密教化の先祖返りという側面を見落としてはなるまい。

 では密教化とは何か? それは他人の言葉(テキスト)から離れて自分自身の内なる声に耳を傾ける営みであろう。加持祈祷はさほど重要ではない。答えを外に求めるのではなくして内側に見出す姿勢が肝要なのだ。

 世界を変えようとするのではなくして、世界を見つめる眼差しを変えるところに変容の鍵がある。



人は自分が探しているものしか見つけることができない/『心晴日和』喜多川泰

2019-05-19

牧馬入口(青野原)


 土山峠から宮ヶ瀬湖を周遊して牧馬〈まきめ〉峠を目指したのだが入口で断念。昨夜行ったスクワットが意外なダメージとなって残っている。土山峠で既に「こりゃダメだな」と自覚した。宮ヶ瀬湖は先週以上に水位が低くなっていた。






 明後日が大雨の予報なので水位が戻ればいいのだが。

 県道64号伊勢原津久井線は木陰が涼しくとても走りやすい。交通量も比較的少ない。


 山を見上げると筆を掃(は)いたような黄緑色がところどころに点在している。新緑の色は初々(ういうい)しく滴り落ちるような生気を湛(たた)えている。

 登坂で私がダンシングをしていると、若いのがシッティングのまま軽く抜き去った。「マジ?」と唸(うな)り、唖然とした。その後女性にも抜かれた。我が愛車のコンポはSORA(2×9速)なのだがインナーのギアが結構重いのだ。この間なんか、格安フラットバーロードが私よりもはるかに軽々とペダルを回していてショックを受けた。ま、いいよ。回せるようになればこっちの方が速いわけだから。

 あちこちで田植え前の田んぼが少し寂しそうに青空を映していた。

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2019-05-18

栄養学の無責任を嗤(わら)う/『「食べもの神話」の落とし穴 巷にはびこるフードファディズム』高橋久仁子


・『「食べもの情報」ウソ・ホント 氾濫する情報を正しく読み取る』高橋久仁子

 ・栄養学の無責任を嗤(わら)う

『給食で死ぬ!! いじめ・非行・暴力が給食を変えたらなくなり、優秀校になった長野・真田町の奇跡!!』大塚貢、西村修、鈴木昭平
『伝統食の復権 栄養素信仰の呪縛を解く』島田彰夫
『シリコンバレー式自分を変える最強の食事』デイヴ・アスプリー
『医者が教える食事術 最強の教科書 20万人を診てわかった医学的に正しい食べ方68』牧田善二
『医者が教える食事術2 実践バイブル 20万人を診てわかった医学的に正しい食べ方70』牧田善二
『DNA再起動 人生を変える最高の食事法』シャロン・モアレム

 食べものが健康や病気に与える影響を誇大に評価したり信奉することを「フードファディズム:Food faddism」といいます。もちろん、食と健康は深く関連しますが、それを過大評価することです。ただし、どこまでは適正で、どれ以上が過大なのかを判断することもむずかしいですし、過小評価もまた問題です。(中略)
 この言葉は私の造語ではありません。れっきとした英語です。

【『「食べもの神話」の落とし穴 巷にはびこるフードファディズム』高橋久仁子〈たかはし・くにこ〉(ブルーバックス、2003年)】

 悪い本ではない。狙いはいいのだがバイアス(認知科学)や行動経済学、はたまた心理学的アプローチを駆使する企業広告や宗教に関する知識が乏しい。

 この手の本を読むたびに思うのは、「散々デタラメを広めてきた栄養学の無反省ぶり」である。戦後はキッチンカーで油炒めを推奨し、肉・卵・牛乳の摂取を推し進め、1日30品目という馬鹿げた数を示して国民の食生活を混乱させてきた。その栄養学が今になってフードファディズムを語っているのである。

 高橋の文章はどっちつかずで腰が据(す)わっていない。ファディズムとは「流行へののめり込み」(Wikipedia)を意味する。その最大の原因は栄養学がきちんとした情報提供を怠ったことにあるといってよい。しかも高橋は居丈高にエビデンス(検証結果)を口にするが、食品メーカーの巨大さを思えば科学が厳密に食品を調べることはまずない。

 簡単な例を示そう。骨粗鬆症の原因は牛乳を始めとする乳製品摂取によるカルシウム・パラドックスである。骨粗鬆症は戦後になってから目立つようになった病気であり、牛乳を飲むようになったのもまた戦後のことである。

悪いとされる食品・調味料・食品添加物」を見てみよう。私が避けているものが列挙されている。例外はうま味調味料くらいだ。「実際に科学的な根拠に基づいたリスクがあるかどうかとは無関係である」とご丁寧に書いてあるが、重要なことは「健康によい」という科学的根拠も示されていない点である。このリストを見る限りでは、むしろフードファディズムに軍配を上げてもいいだろう(笑)。

 五十の坂を越えると体力は衰え病気がちになり食に対する意識が高まる。我々は無知を自覚すればこそテレビや書籍の情報に飛びついてしまうわけだが、もっともっと自分自身のセンサー(味覚)を信頼すべきだろう。ただし加工食品は避けるのが賢明だ。

 もしも私に幼い子供がいれば、人工甘味料・マーガリン・小麦やトウモロコシを原料とするお菓子・ファストフードは忌避する。現在でもそうだが食用油は胡麻油しか使わない。