2021-08-09

心の声/『潜在意識をとことん使いこなす』C・ジェームス・ジェンセン


『大丈夫!すべて思い通り。 一瞬で現実が変わる無意識のつかいかた』Honami
『「言葉」があなたの人生を決める』苫米地英人
『アファメーション』ルー・タイス
『「原因」と「結果」の法則』ジェームズ・アレン
『「原因」と「結果」の法則2 幸福への道』ジェームズ・アレン
『新板 マーフィー世界一かんたんな自己実現法』ジョセフ・マーフィー
『未来は、えらべる!』バシャール、本田健
・『思考のパワー 意識の力が細胞を変え、宇宙を変える』ブルース・H・リプトン、スティーブ・ベヘアーマン

 ・心の声

『こうして、思考は現実になる』パム・グラウト
『こうして、思考は現実になる 2』パム・グラウト
『自動的に夢がかなっていく ブレイン・プログラミング』アラン・ピーズ、バーバラ・ピーズ
『あなたという習慣を断つ 脳科学が教える新しい自分になる方法』ジョー・ディスペンザ
『ゆだねるということ あなたの人生に奇跡を起こす法』ディーパック・チョプラ
『ソース あなたの人生の源はワクワクすることにある。』マイク・マクナマス
『未処理の感情に気付けば、問題の8割は解決する』城ノ石ゆかり
『ザ・メンタルモデル 痛みの分離から統合へ向かう人の進化のテクノロジー』由佐美加子、天外伺朗
『無意識がわかれば人生が変わる 「現実」は4つのメンタルモデルからつくり出される』前野隆司、由佐美加子
『ザ・メンタルモデル ワークブック 自分を「観る」から始まる生きやすさへのパラダイムシフト』由佐美加子、中村伸也

必読書リスト その五

 心の声ほど、私たちの行動や努力が報われるかどうかに大きな影響を与えるものはないだろう。【心の声は、私たちの努力の結果の大半を決めている。よいほうにも、悪いほうにも。】
 人は、1分間に150から300語の割合で心の中で自分に語りかけている――1日の思考の数にすると4万5000から5万語となる!
 つまり私たちは、日がな一日否定的な思考で心を満たしてその結果ストレスホルモンが放出されるか、前向きな思考で心を満たしてその結果快楽ホルモン(ドーパミンやセロトニン、βエンドルフィンなど)が放出されるかのどちらかなのだ。

【『潜在意識をとことん使いこなす』C・ジェームス・ジェンセン:大沢章子〈おおさわ・あきこ〉訳(サンマーク出版、2015年)以下同】

 自己啓発本を読む際のコツは科学的な知識を無視することだ。上記テキストだと「人は、1分間に――」の件(くだり)である。根拠が全く示されていない。いくら何でも60秒で300語は無理だ。こういう知識に惹かれ、鵜呑みにする人は信者になりやすいので注意を要する。

「心の声」は周囲からの評価に影響を受ける。特に幼い頃から思春期にかけては。友達と一緒にいるだけで楽しかったのは、ありのままの自分が肯定されたからだ。そこで悪友を選んで転落の人生を歩む者もまた多い。『三銃士』や『三国志』は「友を選ぶ」ことの大切さを教えている。

 他人の評価が気にならなくなるところに信念が形成される。「自ら反(かえ)りみて縮(なお)くんば、千万人といえども吾往かむ」(孟子)の精神である。大勇の人は世間を恐れることがない。

 人と話している間も、私たちの頭の中では心の声が絶え間なく流れて、相手が何を言っているのか分析し、相手の話を「聞きながら」自分はどう答えようかと考えている。
 しかし、【もっとも影響力の強い会話は、1人でいるときに自分自身と交わす会話だ。】これは評価と判断の会話であり、何かがうまくできたら自分を褒め、うまくできなかった場合はさんざんにけなす。

「うまく」の中身が問題だ。それが社会的な評価であれば、どこまで行っても自分の心が満たされることはないだろう。刻々と移り変わる社会に翻弄される羽目となりかねない。コミュニケーションで問われるのは手応えだ。打つのは自分である。鳴らない太鼓を恨む前に打つ自分の力と技量を見つめるのが先だ。

「自分ならできる」「自分には無理だ」――ここが運命の分かれ道だ。本当の意味で道を拓く人は、できるできないすら問うことがない。「ただ行う」のみだ。

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