・『悲鳴をあげる身体』鷲田清一
・『ことばが劈(ひら)かれるとき』竹内敏晴
・不自然な姿勢が健康を損なう
・サンセベリアの植え替え
・サンセベリアの土を考える
・『病気の9割は歩くだけで治る! 歩行が人生を変える29の理由 簡単、無料で医者いらず』長尾和宏
・『ウォーキングの科学 10歳若返る、本当に効果的な歩き方』能勢博
・『本当のナンバ 常歩(なみあし)』木寺英史
・『常歩(なみあし)式スポーツ上達法』常歩研究会編、小田伸午、木寺英史、小山田良治、河原敏男、森田英二
・『トップアスリートに伝授した 勝利を呼び込む身体感覚の磨きかた』小山田良治、小田伸午
・『間違いだらけのウォーキング 歩き方を変えれば痛みがとれる』木寺英史
・『ウォークス 歩くことの精神史』レベッカ・ソルニット
・『脚・ひれ・翼はなぜ進化したのか 生き物の「動き」と「形」の40億年』マット・ウィルキンソン
・『クレイジー・ライク・アメリカ 心の病はいかに輸出されたか』イーサン・ウォッターズ
・『アルツハイマー病は治る 早期から始める認知症治療』ミヒャエル・ネールス
・『あなたの体は9割が細菌 微生物の生態系が崩れはじめた』アランナ・コリン
・『心を操る寄生生物 感情から文化・社会まで』キャスリン・マコーリフ
・『土と内臓 微生物がつくる世界』デイビッド・モントゴメリー、アン・ビクレー
・『ナチュラル・ボーン・ヒーローズ 人類が失った“野生”のスキルをめぐる冒険』クリストファー・マクドゥーガル
・『小麦は食べるな!』ウイリアム・デイビス
・『シリコンバレー式自分を変える最強の食事』デイヴ・アスプリー
・『医者が教える食事術 最強の教科書 20万人を診てわかった医学的に正しい食べ方68』牧田善二
・『医者が教える食事術2 実践バイブル 20万人を診てわかった医学的に正しい食べ方70』牧田善二
・身体革命
観葉植物をとり入れる
観葉植物は屋内の空気によい効果を与えることで知られる(私たちの心理にも測定可能な影響を与える)。植物は毒性のあるガス(とくにベンゼン、一酸化炭素、ホルムアルデヒド)を吸収し、私たちのためにリサイクルしてくれる。土壌中の細菌が出す蒸気はセロトニンレベルを上げる(セロトニンには数々の効果があり、何より気分をよくしてくれる)。研究によれば、病人は植物のある部屋のほうが早く快復するという。空気を加湿してくれる(風邪や喉の痛みを予防する)。
もし羽根でできた埃とりをあまり好きでないなら、植物が空気中から埃をとり除いてくれるだろう。(中略)観葉植物をとり入れると、屋内の埃が最高で40パーセント減る。これはアレルギーのある人にはとくに朗報だ。(中略)これに加えて、植物は肺に病気のある人に悪影響をおよぼすカビの胞子を分解してくれる。
1989年、アメリカ航空宇宙局(NASA)はアメリカ造園建設業協会(ALCA)の協力を得て、宇宙ステーション内の空気をいちばんよく清浄に保つ植物を探る実験をはじめた。リストに入った植物は、屋内空間(家庭やオフィス)の少なくとも9平方メートルをきれいにする能力を持つ。セイヨウキヅタ、スパティフィラム、カンノンチク、セイヨウタマシダ、ゴムノキ、オリヅルランなどの植物は、みな空気をきれいにするすばらしい能力を持つ。なかでもすぐれているのがサンセベリア・ローレンティで、あなたが観葉植物に慣れていればまず枯らすことはないし、夜間に酸素をつくってくれるという恩恵もある。(中略)
観葉植物を家のなかに入れたら、あなたの居間は空気農場になる。
【『サピエンス異変 新たな時代「人新世」の衝撃』ヴァイバー・クリガン=リード:水谷淳〈みずたに・じゅん〉、鍛原多惠子〈かじはら・たえこ〉訳(飛鳥新社、2018年)】
この件(くだり)を読んでサンセベリア・ローレンティを買ったのが昨年の8月のこと。本当はゼラニカの方が好みなのだが中々売っているところがない。その後、インターネットでゼラニカを手に入れたのだが実は小振りなハーニーだった(個性的で魅力あふれるサンスベリア40種類と傷んだ場合の復活方法)。
サンスベリアという表記も多いが正確にはサンセベリアのようだ。「もともとイタリアのサン・セヴェーロ侯という人名に由来しているのですから」(Yahoo!知恵袋)。折に触れて植え替え方法を調べた。計画は常に緻密であるべきだ。ま、心配性なんだよね。相手は生き物だから。
満を持して5月を迎えた。新型コロナウイルスの影響で自粛続行の5月である。私は勇んで土を買いに行った。目星をつけたホームセンターは2ヶ所。少しばかり遠いが後悔をしないための選択だった。ホームセンターの正面にダイソーがあった。シャベルを買おうと入ったところ、な、な、なんと土が売っていた。しかも数種類だ。いやはや驚いた(【100均】ダイソーで土【園芸・ガーデニング】をたくさん見てきた!)。さすがの私も「100円ショップ+土」で検索したことはなかった。そのうち位牌や戒名まで売り出すかもね。
念の為ホームセンターに足を運んだ。土の量を踏まえるとホームセンターに軍配が上がった。土って安いのね。しかも大きいほど安い。持ってきたメモには「観葉植物用+鹿沼土」or「赤玉+腐葉土+軽石もしくはパーライト」と書いてあった。観葉植物用14Lと鹿沼土14Lを買った。二つで850円だった。ただし丁度よい植木鉢が見当たらなかった。一旦帰宅して近所のホームセンターに行った。思わず「ウーン」と唸(うな)ってしまった。こちらの方が土の種類が豊富だった。灯台下暗し。植木鉢を二つ買った。家に戻ると植木鉢がかなりでかいことに気づいた。やはりスケール(メジャー)を持ち歩くべきである。
鹿沼土(かぬまつち)は土を名乗っているが実は軽石だ。ま、カニカマみたいなものだ。鉢底石代わりになるかどうか調べたところダメだった。しかも酸性であることが判明した。再度ホームセンターへゆき、鉢底石(10L)と苦土石灰(くどせっかい/20kg)を買ってきた。苦土石灰とは凄いネーミングだ。『苦海浄土』を省略したような名前だ。穢土(えど)より酷い名前だわな。
風が強かったので作業は風呂場で行った。ローレンティとハーニーの土が全然違った。しかもローレンティは根が伸びた形跡がなかった。面倒なんで両方の土を混ぜて、買ってきた土も適当に投入した。鉢が大きいので石を多めに入れた。「ひょっとして天才?」と言いたくなるほどピッタリの量だった。子株・カビはなし(サンスベリア(トラノオ)の育て方や植え替え方法、増やし方(葉挿し、株分け))。本当は丸一日乾燥させた方がいいようだが2時間ほど放置して我慢できなくなった。
上手く育ってくれればいいのだが。私はためつすがめつして眺めた。土をいじると元気が出てくる。生命を育むことは何という喜びなのだろう。
そして大量の土が残った。構わん。数年後にはサンセベリア屋になるつもりなのだから。
・老人ホームに革命を起こす/『死すべき定め 死にゆく人に何ができるか』アトゥール・ガワンデ