2011-06-18

武内進一、野口哲典、P・マルヴェッツィ、G・ピレッリ


 2冊挫折、1冊読了。

 挫折29『現代アフリカの紛争と国家 ポストコロニアル家産制国家とルワンダ・ジェノサイド』武内進一(明石書店、2009年)/横書きのため読まずに図書館へ返す。買わなくてよかった、と胸を撫で下ろす。6500円だからね。

 挫折30『知ってトクする確率の知識 成功するにはワケがある!』野口哲典(サイエンス・アイ新書、2006年)/横書きのため1ページも読まず。横書きは漢字の香りを台無しにする。基本的に私は横書きテキストを読まない。

 38冊目『イタリア抵抗運動の遺書 1943.9.8-1945.4.25』P・マルヴェッツィ、G・ピレッリ編:河島英昭、他訳(冨山房百科文庫、1983年)/やっと読み終えることができた。20年越しの読書となった。冨山房〈ふざんぼう〉と翻訳者21名に感謝を捧げる。第二次大戦中にファシズムと戦ったパルチザンが、死刑直前に認(したた)めた遺書が収められている。取り乱した様子は殆ど見られない。それどころか敵をも許すよう家族に呼びかけている。彼らは理想に生き、理想に殉じた。無名の勇者たちが残した言葉は「人類の巨大な記念碑」といってよい。

0 件のコメント:

コメントを投稿