2011-06-27

藤野ともね、アマンダ・リプリー


 2冊読了。

 42冊目『カイゴッチ 38の心得 燃え尽きない介護生活のために』藤野ともね(シンコーミュージック・エンタテイメント、2011年)/ブログ「フンコロガシの詩」を書籍化した作品。実に構成がよい。文章とイラストが絶妙にマッチしていて、レイアウトやフォントの色にも工夫が施されている。藤野はフリーライターだったのね。どうりで文章が上手いわけだ。難点は二つ。ブログという性質上もあって藤野のプライバシーに殆ど触れていないため、介護の背景に厚みがない。もう一点は値段。いくら何でも1300円は高い。

 43冊目『生き残る判断 生き残れない行動 大災害・テロの生存者たちの証言で判明』アマンダ・リプリー:岡真知子訳(光文社、2009年)/インタビュー集にすべきであったと思う。文章のリズムが悪く、竜頭蛇尾となってしまっている。素材を生かしきれていない料理みたいだ。登場人物が遭遇した事故に思いを馳せながら、自分で結論を導く必要がある。

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