たぶん四十を過ぎたあたりからだと思うが、箒(ほうき)で掃いている婦人を見掛けると異様に感動するようになっていた。年齢は全く関係がない。掃き清められた家の周辺や道路よりも、箒で掃く行為の方がはるかに美しいと感じてならなかった。「祓(はらい)の意義は、神を迎え交流するための準備として、罪穢れのない清浄な空間をつくりあげるという点にある」(Wikipedia)。俗から聖への転換がお祓いであれば、それは「払(はら)う」に通じる。「拭(ぬぐ)う」ではないところに、日本人の潔癖さが表れている。
小さな箒を買った。100円ショップでも売っているが、使用頻度の高いものはしっかりした物を選んだ方がよい。しょっちゅう安物を使っていると行為が粗雑になってゆく。掃除機も決して嫌いなわけではないが、音が暴力的で耳障りだ。深夜に使うことが憚(はばか)れる。
・小野不一(@fuitsuono)/2021年09月28日 - Twilog
購入したのは「オーエ サッとる2」(436円)である。箒で掃いた後の空間は不思議なオーラに包まれている。
いくつかの候補を上げておこう。ゆくゆく試してみるつもりである。
こういう漢字は白川静です。この箒は、もともと家の中で神事に使う酒を振りかける箒で、神事の主宰者。主人と対になった言葉です。 https://t.co/UBUHW34nZD
— buvery (@buvery) November 7, 2020
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