・『「捨てる!」技術』 辰巳渚
・『人生がときめく片づけの魔法』近藤麻理恵
・『コミック版 たった1分で人生が変わる片づけの習慣』小松易
・モノが少ないほど人生は充実する
・『たった1分で人生が変わる片づけの習慣 実践編』小松易
・『大丈夫!すべて思い通り。 一瞬で現実が変わる無意識のつかいかた』Honami
・『人生を掃除する人しない人』桜井章一、鍵山秀三郎
・『ぼくたちに、もうモノは必要ない。』佐々木典士
・必読書リストその一
片づけるということは、過去に経験したことや体験したことに【「かたをつける」】ということです。過去に「かたをつける」と現在の自分が変わり、「自分の思い描いている未来」を手に入れることができるようになります。
片づけは、あなたが思い描いている人生を実現させることのできる身近な方法です。片づけができている人とできていない人の差は徐々に広がっていきます。
【『たった1分で人生が変わる片づけの習慣』小松易〈こまつ・やすし〉(中経出版、2009年/中経の文庫、2012年)】
掃除が苦手である。もちろん全くしないわけではないが収納の仕方に戸惑い、考えながらも後回しにすることが殆どである。致命的なのは縦方向への意識を完全に欠いていることだ。引っ越した時の段ボールでまだ解いてないのがいくつもある。たぶん化石になっているか、ひょっとすると石油になっているかもしれない。
200×60cmのパソコンデスクはマウスを動かすのも難儀するほど散乱しており、二つの観葉植物が机から落ちるのは時間の問題と思われる。当然ではあるが拭くことができない。っていうか拭くほどのスペースが残っていない。小ぶりのゴキブリにとっては逃げやすいジャングルと化し、壁に這い上がってくるのを待たねばならない。
更に私は洗濯物を畳むのを省略する。「どうせ着るんだから畳もうが畳むまいが一緒だろ?」との言いわけが、いつしか確固たる信念となってしまった。でもって出番の少ない物は時折踏んづけてしまい、何度も踏んでいるうちにカンピョウや切り干し大根のような姿に朽ち果てる。
「片づけができている人とできていない人の差」は簡単明瞭だ。できている人は労力と時間が少なくて済む。そりゃそうだよ、だってきれいなんだからね。
近藤麻理恵よりも文章が巧みで抽象度も高いため必読書を入れ替えた次第である。
「何を捨て」「何を残すか」で人生は決まる
古本屋にとっては頂門の一針にしたいフレーズである。
片づけないと「モノ」「スペース」「ヒト」が死んでしまう
これは古本屋の常識。
モノが少ないほど、人生は豊かで幸せで充実する
出家僧が持つことを許されるのは三衣一鉢(さんねいっぱつ)とされる。私は今まで「最低限の所持品」と考えてきたが、「豊かな生のスペースを広げるための小道具」と思い直した。
日本人が漂泊に対する憧れを抱くのも、物の豊かさが不幸につながることを心のどこかで自覚しているためか。工業製品は製造過程で原材料を必要とし、熱で加工するため必ず環境に負荷を与える。人類が最も森林を破壊したのは製鉄のためであり、硬貨の鋳造が更に拍車をかけた。つまり鉄(かね)とカネだ。
時代を近代へと押し上げたのはイギリスの産業革命だが、同時に金融革命(ユダヤ資本の確立)・メディア革命(新聞~ラジオ)が起こったことも見逃せない。資本主義経済が高度に発達することで、それまでは欧州内部にとどまっていた戦争が世界に拡散され、やがて二度の大戦へとつながるのである。
「モノが少ないほど人生は充実する」のは真実だろう。ただし、「軍事力が少ないほど国家は侵略される」事実をどう考えるべきか。
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