「西田精麦 大麦麹用丸麦 20kg 九州産大麦100%使用」(※現在品切れ)という代物を買ったのだが、どうも美味くない。丸々と膨らんだ粒も微妙に固くて食欲が削がれる。匂いも悪い。最初は白米と半々の割合で炊いていたのだが近頃は4:1と比率を少なくした。攻略する方法を思案し続けてきたが油で揚げることを思いついた。
因みに丸麦とは押し麦の前段階で、大麦→丸麦→押し麦→胚芽押麦→ビタバレーと付加価値が増す。餅米に該当するのがもち麦で「もち性」(粘り気)に優れる(穀物を知ろう!大麦まめ知識)。
実は一昨日、丸麦で煎餅を作ろうと試みたのだが敢えなく失敗に終わった。わざわざ麺棒まで買ってきたというのに。炊いた丸麦は想像以上に固くて中々潰れない。面倒なんで適当な形をこしらえて電子レンジで温めてからオーブントースターに入れたのだが、てんで駄目だった。
セリアにて。「すみません、麺棒はどこにありますか?」「こちらです」キッチンコーナーから離れてゆく店員。「あ、その綿棒じゃなくって……」というやり取りがあった。予想できたことだが。
— 小野不一 (@fuitsuono) December 3, 2020
破れかぶれになってそのまま油に突っ込んでみた。不味かった。蟹と戯(たわむ)れて泣こうかと思った。ここで唐揚げの知識がむくむくと頭をもたげた。少量の水と片栗粉、更に薄力粉を入れ、ここを先途(せんど)とホットケーキミックスを投入した。出来たのは美味くも不味くもない妙ちくりんな揚げ物だった。しかも水を吸っているので中まで温度が通っていない。「天才シェフへの道のりは遠いな」と私は太い溜め息を吐(つ)いた。
もう一度調べてみた。「揚げ玄米の作り方」を見つけた。「発芽玄米などを使えば浸水なしでも作れますが」とある。次に以下の動画を参照した。
高温で一気に揚げるのがコツのようだ。早速やってみたが驚くほど上手くいった。味付けなしでも普通に食べられる。グラノーラでも通る。今度、塩、砂糖、きな粉、蜂蜜で味をつけてみようと思う。溶かしたチョコレートに入れればライスチョコにできるだろう。