・『超帝国主義国家アメリカの内幕』マイケル・ハドソン
・『マネーの正体 金融資産を守るためにわれわれが知っておくべきこと』吉田繁治
・『〈借金人間〉製造工場 “負債"の政治経済学』マウリツィオ・ラッツァラート
・『紙の約束 マネー、債務、新世界秩序』フィリップ・コガン
・『ロスチャイルド、通貨強奪の歴史とそのシナリオ 影の支配者たちがアジアを狙う』宋鴻兵
・『通貨戦争 影の支配者たちは世界統一通貨をめざす』宋鴻兵
・『タックスヘイブンの闇 世界の富は盗まれている!』ニコラス・シャクソン
・『資本主義の終焉と歴史の危機』水野和夫
・『ドル消滅 国際通貨制度の崩壊は始まっている!』ジェームズ・リカーズ
・大英帝国の凋落
・沈みゆくアメリカ
・必読書リスト その二
大英帝国は1870年代あたりから凋落し始めた。以来、イギリス政府は南アフリカなどでたびたび帝国主義戦争に訴えるようになり、どんどん泥沼にはまっていった。アメリカも同じである。軍事力を使って、もはや経済的手段では成し遂げられないことを追求しようとしている。
【『ペトロダラー戦争 イラク戦争の秘密、そしてドルとエネルギーの未来』ウィリアム・R・クラーク:高澤洋志〈たかざわ・ひろし〉訳(作品社、2013年)】
ボーア戦争(1880年)から第一次世界大戦終焉(1918年)までが38年である。そして英ポンドは基軸通貨としての地位を失った。1600年前後から続いた大英帝国は滅んだと考えてよい。
セシル・ローズの風刺画。カイロとケープタウンに両足を置き、アフリカ大陸を制覇している。/イギリス帝国 - Wikipedia https://t.co/x5oggH6AYv pic.twitter.com/Nh8XSzgv85
— 小野不一 (@fuitsuono) October 29, 2019
第二次世界大戦後(1945年)、米ドルが基軸通貨となる。ニクソン・ショック(1971年)でブレトン・ウッズ体制は終結したが、ゴールドの裏付けを失ったドルはペトロダラーとして延命した。
トランプを救世主と仰ぐQAnonと呼ばれる人々が出てきた。国家機密にアクセスできる人物が匿名掲示板に膨大な量の書き込みをしている。その投稿者がQなる人物で彼を支持する人々がQAnonである。
昨夜初めて知ったのでそれほど精査したわけではないが、どうもイスラエルから目を逸らさせる目的があるような気がする。トランプ政権の裏側で起こっているのはイスラエルの新旧勢力の暗闘である。トランプ大統領はたぶん連邦準備制度(FRS)にまで切り込むことだろう。FRSは中央銀行でありながら完全な民間企業で、驚くべきことにアメリカ政府は1株も株式を有していない。つまり政府から通貨発行権が剥奪された状態がずっと続いているのだ。リンカーンやケネディがこれに手をつけようとして暗殺されたことは有名な話だ。
米ドルが基軸通貨としての役割を終えるのはそれほど先のことではないだろう。とすればユーロ高、円高となるのは必然である。更にドル/スイスフランが1.000を割り込んだ時にスイスが介入するかどうかも見ものである。
「アメリカは9.11テロ~アフガニスタン紛争~イラク戦争で滅んだ」と未来の歴史家が綴ることになるだろう。大国にとってアフガニスタンは鬼門だ。ソ連もアフガニスタンと戦争をして滅んだ。
石油を巡ってアメリカが帝国主義的な振る舞いをしてきた事実が描かれている。「必読書」に入れたが惜しむらくは2005年の刊行でシェール革命以前にとどまっている。