2021-10-30

MASTRO DEFENCE SYSTEM


 Fred Mastroが開発した護身術。シラットがベースになっている。過去にMMAで敗れたことを嘲笑う向きもあるようだが、格闘技と護身術は全く次元が異なる。そのスピードと連続技に魅了される。











浮き指が進行すると腰が曲がる/『ひざの激痛を一気に治す 自力療法No.1』


『だれでも「達人」になれる! ゆる体操の極意』高岡英夫
『自分で治せる!腰痛改善マニュアル』ロビン・マッケンジー
『自分で治す病気の数々 痔 膝痛 腰痛 肩こり 認知症 椎間板ヘルニア』谷幸照
『3万人のひざ痛を治した! 痛みナビ体操』銅冶英雄
『ひざ痛は99%完治する』酒井慎太郎
『半月板のズレを戻せばひざ痛は治る!』中村昭治

 ・ゴキブリ体操改めブルブル体操
 ・浮き指が進行すると腰が曲がる

『5分間背骨ゆらしで体じゅうの痛みが消える 自然治癒力に火をつけて、首・肩・腰痛・ひざ痛を解消!』上原宏

身体革命

 そこで、手軽にできるO脚改善法、ひいてはひざ痛改善として、私がお勧めしているのが、「足の親指バンソウコウ」という方法です。
 これは、名称のとおり、足の親指にバンソウコウを巻くだけの、いたって簡単な方法です。なぜ、そんな簡単な方法で、O脚やひざの痛みが改善できるかというと、O脚の根本原因である外側重心の悪いクセを矯正する、意識付けとして役立つからです。
 ひざ痛の大きな原因となるO脚を改善するには、足の外側に偏っている重心を、意識的に足の親指寄りに戻し、「内側重心」にする必要があります。
 しかし、「内側に重心をかけよう」とただ意識するだけでは、すぐに忘れてしまうのが人間です。ところが、親指にバンソウコウを巻いておくと、歩行のさい、そこに普段とは違う圧力がかかるので、自然に親指に意識が向き、内側重心になるのです。
 また、足の親指にバンソウコウを巻いている感覚は、私たちの脳には一種の違和感として刻み込まれます。
 これを解消したいという意識下の働きによって、歩くときに、親指側をグッと踏み締め、けり上げる動きが強化されます。
 これにより、足裏のアーチ構造を強化でき、正常な土踏まずが再生されます。
 このことによって、O脚が改善していくのです。(勝野浩〈かつの・ひろし〉)

【『ひざの激痛を一気に治す 自力療法No.1』(マキノ出版、2013年)】

 絆創膏は親指の根元に巻く。きつ過ぎてもいけないようだ。蹴り上げる必要はない。足裏はフラットに着地するイメージで踵(かかと)~外側~拇指球へと体重移動をする。重要なのは拇指球の力を抜くことだ。歩行の推進力は飽くまでも踵である。アーチ構造を強化したいのであればスロージョギングか縄跳びをするべきだ。

 本書で蒙(もう)を啓(ひら)かれたのは以下のイラストである。


 そして膝が曲がり、バランスを取ろうとして上半身が前傾してくるのだ。腰が曲がる原因を見事なまでに描写したイラストである。

曲がった背中を伸ばす/『5秒 ひざ裏のばしですべて解決 壁ドン!壁ピタ!ストレッチ』川村明

 膝裏のばしストレッチを行ってから歩行改善に臨めば、曲がった腰はバランスを取り戻すことだろう。

 尚、「5本指ソックスが浮き指の原因」との指摘もある(『「筋肉」よりも「骨」を使え!』甲野善紀、松村卓)。

読み始める

主な動脈の位置/『別冊Newton 人体の取扱説明書』


『血管マッサージ 病気にならない老化を防ぐ』妹尾左知丸
『いつでもどこでも血管ほぐし健康法 自分でできる簡単マッサージ』井上正康
『「血管を鍛える」と超健康になる! 血液の流れがよくなり細胞まで元気』池谷敏郎
・『別冊Newton 人体完全ガイド

 ・主な動脈の位置

・『別冊Newton 40代からの人体の取扱説明書

 なぜ、糖尿病患者にうつ病の症状が発症しているのでしょうか。さまざまな理由が考えられています。
 糖尿病は血液中のエネルギー源である糖(血糖)をうまく利用できなくなる病気です。そのため、食事療法や運動療法などを通じて意識的に血糖をコントロールする必要があります。(中略)
 一方、うつ病の患者が糖尿病を併発するリスクは、うつ病でない人と比べて60%も高いといわれています。主な原因は、うつ病に伴う生活習慣の変化です。2018年に国立精神・神経医療研究センターなどのグループが調査した「生活習慣とうつ病の調査」では、うつ病患者は間食や夜食を食べることが多く、引きこもりで運動不足になることが多いため、糖尿病をさらに悪化させてしまうことがわかっています。さらにはストレスを解消するために喫煙量やアルコール量が増えるなど、さらなる悪循環へと繫がる傾向も少なくありません。

【『別冊Newton 人体の取扱説明書』(ニュートンプレス、2020年)】


 これこれ。これが知りたかったのよ。何となく揉んでいると筋肉のマッサージになってしまうのだ。「動脈」で検索すると意外とヒットする書籍が少ない。そこで「人体」で検索して見つけた一冊。

 再三書いてきたように私は『Newton』誌のレイアウトが好きではない。図が大きすぎて相対的にフォントが小さく見えてしまう。行幅もバランスが悪く読み手への配慮を欠いている。しかも横書きで漢字の香りを失わせている。つくづくセンスのない雑誌だと思う。

 そのため同誌を熟読したことは一度もない。っていうか読む気が起こらない。いつもつまみ食いに終わる。

 見出しに名文句があったので紹介しよう。

「肥満は血管にダメージをあたえ、命に関わる病気を発生させる」
「意外な関係。肥満は『がん』もひきおこす」
「アルツハイマー病も肥満が原因?」
「睡眠負債と『肥満』は、となりあわせ」

 ダイエットの本来の意味は食習慣・食事制限である。そこをすっ飛ばして「痩せる」と思い込んでいる人が多い。つまり「ダイエットする」とは食習慣を見直し、食事に制限やを加え、規定を設けることなのだ。一番手っ取り早いのは時間である。一日二食でも三食でも構わない。ただ「8時間以内に摂取する」のだ。朝食を7:00に食べた場合、夕食は15:00だ。二食の場合、正午に昼食、夕食は20:00までとなる。要は16時間に及ぶ空腹が体の様々なスイッチを入れるのだ。どんなに空腹でも人は寝ることができる。肥料を与えすぎた植物は必ず腐る。肥満は腐敗と心得よ。

2021-10-29

意識化されない無意識は強迫的に受け継がれていく/『世界史講師が語る 教科書が教えてくれない 「保守」って何?』茂木誠


『経済は世界史から学べ!』茂木誠
『「戦争と平和」の世界史 日本人が学ぶべきリアリズム』茂木誠
『「米中激突」の地政学』茂木誠

 ・「アメリカ合衆国」は誤訳
 ・1948年、『共産党宣言』と『一九八四年』
 ・尊皇思想と朱子学~水戸学と尊皇攘夷
 ・意識化されない無意識は強迫的に受け継がれていく
 ・GHQはハーグ陸戦条約に違反
 ・親北朝鮮派の辻元清美と山崎拓

世界史の教科書
日本の近代史を学ぶ
必読書リスト その四

 この状況(※大東亜戦争敗戦)において、国家再生のためには新しいモデルが必要でした。
【日本人はそのモデルを、恐るべき敵であったアメリカに求めた】のです。
ストックホルム症候群」という精神医学の概念があります。1973年にスウェーデンで起こった銀行強盗で、銀行員数名が人質として監禁され、死の恐怖に怯(おび)えて数日間を過ごした事件がありました。事件は結局、警察が突入して犯人を逮捕しますが、この間、人質となっていた被害者が、犯人を擁護するような言動を繰り返したのです。この事例から、極度の恐怖を体験した人間は、加害者を自分と同一視することで恐怖を免れるという心理的メカニズムがあることが理論化されました。日常的に夫から虐待を受ける妻、親から虐待を受ける子どもがなかなか被害を訴えようとしないもの、同じメカニズムによるものです。
 連日連夜の空爆を受け、原爆を投下され、米軍に軍事占領された日本人の深層心理に、同じメカニズムが働いたと私は見ています。アメリカという悪魔にこれ以上蹂躙(じゅうりん)されないためには、アメリカを理想国家として賞賛し、アメリカと一体になるしかない……。
 これは日本人の集団的な無意識として働いたものですから、文献として残っているわけではありません。しかし【この無意識は、意識化されない限り、戦後日本人に世代を超えて強迫的に受け継がれていく】のです。

【『世界史講師が語る 教科書が教えてくれない 「保守」って何?』茂木誠〈もぎ・まこと〉(祥伝社、2021年)】

「意識化されない無意識は強迫的に受け継がれていく」――衝撃的な一言である。これを読むだけでも本書には必読書の価値がある。意識化とは「見る」ことだ。ありのままに真っ直ぐ見つめれば答えは自ずから導き出される。

 黒船襲来を「強姦」と位置づけたのは司馬遼太郎であった(『黒船幻想 精神分析学から見た日米関係』岸田秀、ケネス・D・バトラー)。ただ、歴史は振り返った時にしか見えてこない。当事者たちは川の流れの中で自分たちの位置すら理解できない。

 意識化されるのは一瞬である。「あ!」と気づけば違う世界が開ける。例えば私の場合、北海道で育ったこともあって長らく皇室制度を軽んじてきた。義務教育を苫小牧~帯広~札幌で受けてきたが、君が代を歌ったことは一度しかない。それも音楽の授業で習ったのだ。国旗に対する敬意を教わることもなかった。これが社会党王国の現状だった。もちろん道民が由緒正しい血筋と無縁であった背景にも由来しているのであろう。父方の祖父は戦争で樺太から引き揚げてきたと聞いている。北海道に家意識はない。「内の嫁」「内のしきたり」という言葉を聞いたことがない。このため全国で一番離婚が多い。家を背負っていないのだから当然だ。感覚はややアメリカに近いものがある。私は上京して「なんと因習が深いのだろう」と驚いた憶えがある。寺社仏閣も桁違いに多い。

 知人のライターが東日本大震災に対する天皇のメッセージをツイッターで紹介していた。彼は「陛下」と尊称をつけていた。それを見て、「へえー」と呟き、次の瞬間に「あ!」となった。胸の内に小野田寛郎〈おのだ・ひろお〉の生きざまがまざまざと蘇った。尊皇の精神が息を吹き、血の中に流れ通った瞬間であった。様々な知識が線となってつながった。大東亜戦争の歴史的な意味合いもストンと腑に落ちた。私は日本人となったのだ。

 これは決して大袈裟な話ではない。若い時分から本多勝一や鎌田慧〈かまた・さとし〉、黒田清〈くろだ・きよし〉、浅野健一などを読んで、完全に頭の中はリベラルに洗脳されていた。彼らの反日感情を見抜くことができなかった。左翼が主張するポリティカル・コレクトネスは破壊工作の手段に過ぎない。

 日本近代史に関する書籍を読み漁り、菅沼光弘を経て、竹山道雄に辿り着き、小室直樹倉前盛通で完璧に補強した。武田邦彦の影響も大きい。

 民族的な自覚は危機の中から芽生える。戦争や災害の中で国家の輪郭が際立ってくるのだ。