2021-07-29
民は由らしむべし,知らしむべからず
封建時代の政治原理の一つ。出典は『論語』泰伯編。「人民を従わせることはできるが,なぜ従わねばならないのか,その理由をわからせることはむずかしい」という意味である。つまり,人民は政府の法律によって動かせるかもしれないが,法律を読めない人民に法律をつくった理由を納得させることは困難である,といっているにすぎない。ところが江戸時代には,法律を出した理由など人民に教える必要はない,一方的に法律(施政方針)を守らせればよいという意味に解されて,これが政治の原理の一つとなった。
【出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典】
2021-07-28
常歩(なみあし)は文殊の知恵/『本当のナンバ 常歩(なみあし)』木寺英史
・『病気の9割は歩くだけで治る! 歩行が人生を変える29の理由 簡単、無料で医者いらず』長尾和宏
・『病気の9割は歩くだけで治る!PART2 体と心の病に効く最強の治療法』長尾和宏
・『ウォーキングの科学 10歳若返る、本当に効果的な歩き方』能勢博
・『ランニングする前に読む本 最短で結果を出す科学的トレーニング』田中宏暁
・『サピエンス異変 新たな時代「人新世」の衝撃』ヴァイバー・クリガン=リード
・『アルツハイマー病は治る 早期から始める認知症治療』ミヒャエル・ネールス
・『一流の頭脳』アンダース・ハンセン
・『ウォークス 歩くことの精神史』レベッカ・ソルニット
・『トレイルズ 「道」と歩くことの哲学』ロバート・ムーア
・『脚・ひれ・翼はなぜ進化したのか 生き物の「動き」と「形」の40億年』マット・ウィルキンソン
・『「体幹」ウォーキング』金哲彦
・『高岡英夫の歩き革命』、『高岡英夫のゆるウォーク 自然の力を呼び戻す』高岡英夫:小松美冬構成
・『あらゆる不調が解決する 最高の歩き方』園原健弘
・『あなたの歩き方が劇的に変わる! 驚異の大転子ウォーキング』みやすのんき
・ナンバ歩きと古の歩術
・『表の体育・裏の体育』甲野善紀
・『「筋肉」よりも「骨」を使え!』甲野善紀、松村卓
・『ナンバ走り 古武術の動きを実践する』矢野龍彦、金田伸夫、織田淳太郎
・『ナンバの身体論 体が喜ぶ動きを探求する』矢野龍彦、金田伸夫、長谷川智、古谷一郎
・『ナンバ式!元気生活 疲れを知らない生活術』矢野龍彦、長谷川智
・常歩(なみあし)は文殊の知恵
・『健康で長生きしたけりゃ、膝は伸ばさず歩きなさい。』木寺英史
・『常歩(なみあし)式スポーツ上達法』常歩研究会編、小田伸午、木寺英史、小山田良治、河原敏男、森田英二
・『スポーツ選手なら知っておきたい「からだ」のこと』小田伸午
・『トップアスリートに伝授した 勝利を呼び込む身体感覚の磨きかた』小山田良治、小田伸午
・『間違いだらけのウォーキング 歩き方を変えれば痛みがとれる』木寺英史
・『「疲れない身体」をいっきに手に入れる本 目・耳・口・鼻の使い方を変えるだけで身体の芯から楽になる!』藤本靖
・身体革命
・必読書リスト その二
さて、それでは「なんば」の考察から常歩(なみあし)が生まれてきた経緯を述べてみます。私は剣道の打突動作の考察から「なんば」、さらに常歩(なみあし)へと進んできましたが、私が意見交換に加わる前から、小田先生は「ターンオーバー」、小山田氏は「二直線歩行」などを考察し提唱されていました。(中略)
最初に常歩(なみあし)のヒントを得たのは、ゆっくり走るという動作からです。当時、ゆっくりながらさまざまな上肢の動きを繰り返していました。ある日、上肢(腕)をだらりと下げて肩の力を抜き走っていますと、同側の足と手がほぼ同時に同方向に振られていることに気づきました。
皆さんも試してみてください。腕をだらりと下げてゆっくり走り、充分に肩甲骨周辺が脱力していると、足と手が同方向に振れてきます。このときの足と体幹の動きを観察してみましょう。肩の動きに注目すると、「左右の半身を繰り返す」という誤解された「なんば」とは違うことがわかります。振り出される足と同側の肩が前方に動くのではなく、【振り出される足の逆側の肩が前方へ動きます】。つまり、着地している足と同側の肩が前方へ動くのです。私はこの走り方を「なんばジョギング」と名づけました。
「なんばジョギング」を繰り返していますと、もう一つ肩の動きで重要なことがわかってきます。それは、着地足側の肩が前方へ動くだけでなく、【下方向に引き込まれる】のです。これも、肩甲骨周辺の柔軟性と脱力が条件ですが、肩甲骨が腕の重さで着地足側へ引っ張られます。この「なんばジョギング」を毎日続けました。すると、徐々に身体の左右に軸感覚が生まれてきました。
【『本当のナンバ 常歩(なみあし)』木寺英史〈きでら・えいし〉(スキージャーナル、2004年)以下同】
常歩(なみあし)誕生までの試行錯誤が綴られている。木寺のホームページを見た小田伸午〈おだ・しんご〉がメールを送った。続いて小田と交友のあった小山田良治〈おやまだ・りょうじ〉からも木寺宛てにメールが寄せられた。試行錯誤を続けていた三人が寄り集まった時、文殊の如き知恵が生まれた。どこか桃園の誓いを思わせるエピソードである。
上記テキストはかなりわかりにくい。動作を言葉で伝える難しさがここにある。常歩(なみあし)の基本動作は、二軸、着地する足の膝を伸ばさない、踵(かかと)は残す、の3点である。骨盤歩きを行えばたちどころに理解できる。慣れない内は小走り気味に歩いてみるといい。
そこで重要な役割をするのが股関節なのです。股関節が外旋する、または外旋力が働くことにより、この骨盤の動きが誘導されることがわかってきました。股関節が外旋するというのは股関節が膝と足先が外側を向くように動くことをいいます。
私にとってはこれが難しかった。指で地面をつかもうと意図的に内旋させていたためだ。だが数日間歩いて直ぐに理解できた。アイススケートの滑り方と一緒なのだ。足裏の動きは通常のウォーキングと一緒で踵から外側に体重を載せ、最後は親指側から抜ける。この時、拇指球に力を入れてはならない。飽くまでも推進力は踵である。
もっとわかりやすく説明しよう。立ったまま右足を上げて、足指側は浮かせたままで静かに踵を着く。着地した瞬間に左足を上げる。すると恐ろしいほど前に進む力が現れる。しかも踵を使うことで脚の裏側の筋肉が作動する。推進力となるのは体の後ろ側の筋肉だ。
二軸動作についてはまだ感得していない。ただし中心軸動作は既に脱却している。ここに至るまで2~3ヶ月を要した。常歩(なみあし)は実に奥が深い。
骨で歩く/『すごい!ナンバ歩き 歩くほど健康になる』矢野龍彦
・『病気の9割は歩くだけで治る! 歩行が人生を変える29の理由 簡単、無料で医者いらず』長尾和宏
・『病気の9割は歩くだけで治る!PART2 体と心の病に効く最強の治療法』長尾和宏
・『ウォーキングの科学 10歳若返る、本当に効果的な歩き方』能勢博
・『ランニングする前に読む本 最短で結果を出す科学的トレーニング』田中宏暁
・『「体幹」ウォーキング』金哲彦
・『高岡英夫の歩き革命』、『高岡英夫のゆるウォーク 自然の力を呼び戻す』高岡英夫:小松美冬構成
・『あらゆる不調が解決する 最高の歩き方』園原健弘
・『あなたの歩き方が劇的に変わる! 驚異の大転子ウォーキング』みやすのんき
・ナンバ歩きと古の歩術
・『表の体育・裏の体育』甲野善紀
・『「筋肉」よりも「骨」を使え!』甲野善紀、松村卓
・『ナンバ走り 古武術の動きを実践する』矢野龍彦、金田伸夫、織田淳太郎
・『ナンバの身体論 体が喜ぶ動きを探求する』矢野龍彦、金田伸夫、長谷川智、古谷一郎
・『ナンバ式!元気生活 疲れを知らない生活術』矢野龍彦、長谷川智
・骨で歩く
・『本当のナンバ 常歩(なみあし)』木寺英史
・『常歩(なみあし)式スポーツ上達法』常歩研究会編、小田伸午、木寺英史、小山田良治、河原敏男、森田英二
・身体革命
ナンバ歩きのメリットは、以下のとおりです。
・長く歩いても疲れない
・腰や膝、かかとが痛くならない
・身体の調子がよくなる
・歩いているうちに気分が向上する
・集中力があっぷする
・うつ気味な気持ちが解消する
・やせる
(中略)ひと言でいい表せば、【現代ウォーキングは「筋肉を酷使(こくし)した“頑張り感”がある歩き方」で、ナンバ歩きは「骨を動かして全身を運動させ、無理なく使う歩き方」】だと言えます。
【『すごい!ナンバ歩き 歩くほど健康になる』矢野龍彦〈やの・たつひこ〉(河出書房新社、2016年)】
具体的な歩き方はこうだ。
・上半身を捻らない。
・歩幅は狭く、摺り足気味。蹴らない。
・腕は肩に“ぶら下げる”。
・踵から着地しない。
盆踊りの動きを取り入れた歩き方が一番実践しやすい。
動画「ナンバ歩きと古の歩術」を参照せよ。
以前からナンバには興味があり試行錯誤してきたのだが、さっぱりわからなかった。私の志向は伊藤式胴体トレーニング~初動負荷理論~スロージョギングを経て、再びウォーキングに回帰し、ナンバ~常歩(なみあし)に辿り着いた。
本書を読んで、「あ!」と気づいた。ナンバの正体が見えた瞬間だ。私は腿(もも)に手を置くナンバ歩きを直ぐ実践した。膝と同じ側の肩を連動させるのだ。右膝を上げる時は右肩を同時に上げる。体は正面を向いたままだ。骨盤を振る必要はない。もう少しテクニカルなことを言うと、【骨盤と胸骨】の動きを一体化させるのだ。短い距離を歩いただけで腑に落ちた。
私はかなり運動神経がいいので直ぐ理解できたが、これは一筋縄ではいかない。盆踊り式の手を動かすやり方が確実だ。それでもわからなければロボット歩きをしてみるといい。
本書を通ってから常歩(なみあし)に至るのが正道である。
サンセベリアの葉挿し
・サンセベリアの植え替え
・サンセベリアの土を考える
・サンセベリアの根腐れ
・サンセベリアの用土はこれで決まり
・サンセベリアの裸苗
・サンセベリアの肥料
・サンセベリアの葉挿し
細身のサンセベリア5本から子株が出てきた。根本は鋼鉄のように硬い。横に伸びている葉を切って挿してみる。斑が消えてゼラニカっぽくなることを期待して。
— 小野不一 (@fuitsuono) September 11, 2020
しまった。葉挿しの時期は5-7月か。/サンスベリア https://t.co/zkuplhAANK
— 小野不一 (@fuitsuono) September 11, 2020
梅雨明けのタイミングでいくつか芽が出てきた。10ヶ月もかかるとは思わなかった。それだけに嬉しさも一入(ひとしお)である。
時折横に伸びる葉がある。これを挿すのがいいだろう。上下を間違えないようにマジックなどで必ず矢印を書くこと。株分けする場合は切り口をしっかりと乾燥させてから植えないと菌が侵入してしまう。今年は鉢を外に出すのが1週間ほど早かったようで、ほぼ全ての葉が傷んでしまった。貸し出してあった鉢が大きく育ったので持ち帰って二つに分けた。今日現在、全部で8鉢にまで育った。命を育むことが人間にとって最大の喜びではないだろうか。教育やマネジメントもこの一点を欠けば、社会に適合するロボットを作る作業となってしまうだろう。
ストレスの一番の害は楽しさを奪い去ってしまうこと/『ナンバ式!元気生活 疲れを知らない生活術』矢野龍彦、長谷川智
・『ウォーキングの科学 10歳若返る、本当に効果的な歩き方』能勢博
・ナンバ歩きと古の歩術
・『表の体育・裏の体育』甲野善紀
・『「筋肉」よりも「骨」を使え!』甲野善紀、松村卓
・『ナンバ走り 古武術の動きを実践する』矢野龍彦、金田伸夫、織田淳太郎
・『ナンバの身体論 体が喜ぶ動きを探求する』矢野龍彦、金田伸夫、長谷川智、古谷一郎
・ストレスの一番の害は楽しさを奪い去ってしまうこと
・『すごい!ナンバ歩き 歩くほど健康になる』矢野龍彦
・『本当のナンバ 常歩(なみあし)』木寺英史
・『健康で長生きしたけりゃ、膝は伸ばさず歩きなさい。』木寺英史
・『常歩(なみあし)式スポーツ上達法』常歩研究会編、小田伸午、木寺英史、小山田良治、河原敏男、森田英二
・『スポーツ選手なら知っておきたい「からだ」のこと』小田伸午
・『トップアスリートに伝授した 勝利を呼び込む身体感覚の磨きかた』小山田良治、小田伸午
・『間違いだらけのウォーキング 歩き方を変えれば痛みがとれる』木寺英史
・『足裏を鍛えれば死ぬまで歩ける!』松尾タカシ、前田慶明監修
・『脚・ひれ・翼はなぜ進化したのか 生き物の「動き」と「形」の40億年』マット・ウィルキンソン
・身体革命
そもそも健康法というものも、すべての人に当てはまるものではありません。まず、自分で試してみて、自分にあったものだけを取りいれるようにすればいいのです。
「~するべきだ」「~してはいけない」というのは、心にとってかなり強い縛(しば)りとなって相当なストレスになりますから、注意しなければいけません。それが証拠に、健康を意識すると、食べること運動することから途端に楽しさが奪われてしまいます。
【ストレスの一番の害は、楽しさを奪い去ってしまうこと】です。楽しめないということは、要注意です。健康を意識するというストレスが、結果として健康を害しているのも皮肉な話です。
そもそも「健康を求める」ということが間違っているのかもしれません。「健康」というものは求めるものではなく、結果的にそうなるというもの。こういう生活をしていたから、結果的に健康になったというものです。生活の仕方が反映されたものが、健康ということの尺度だろうと思います。
あなたも、「健康」に振りまわされていないか、ふりかえってみましょう。
【『ナンバ式!元気生活 疲れを知らない生活術』矢野龍彦〈やの・たつひこ〉、長谷川智〈はせがわ・さとし〉(ミシマ社、2008年)以下同】
パラパラとページをめくってガックリきた。具体的な体操の数があまりにも少なかったからだ。気が乗らないまま読み始め、そのまま読み終えた。矢野龍彦は桐朋学園大学教授で体育の専門家だ。桐朋高校バスケット部コーチも務め、バスケットボールにナンバの動きを導入した。本書はナンバの概念をわかりやすく教える優れたエッセイである。
ストレスについてはガボール・マテ著『身体が「ノー」と言うとき 抑圧された感情の代価』が詳しいが、「ストレスの一番の害は楽しさを奪い去ってしまうこと」という簡にして要を得た一言が見事に本質を言い当てている。仕事も人間関係も楽しくなければ苦しみに変わる。
「痩せたい」という気持ちも魔物です。
「なぜ痩せたいか」
と自分に問うてみてください。もっといい服が着られる、人から魅力的に見られるなどというのは動機が不純であるし、まさに邪心です。外見を気にしている人は、いつも不安を持っています。人からどう見られるか、人にどう思われるかというのは、自分ではどうしようもないから不安の種になります。ですから、動機に明るさが感じられません。
「人によく思われたい」という邪心はストレスとなり、ますます痩せにくくなります。結局、そういうあなたは、何度も痩せようと挑戦して、いつも失敗しているのではないでしょうか。いい加減に目を覚まさなくてはいけません。
痩せたら世界が変わるというのは、あなたの間違った思い込みです。あなたが痩せても、世界はそんなあなたに気がつかず、何も変わらない。
【あなたの中身が変わらないかぎり、世界は変わらない】。
「肥っているから~だ」と言い訳をしているあなたが、肥っているなどということを何も気にもしなくなったとき、初めて世界は変わる。そして、自然にあなたにあった適正体重になってきます。
さすが体育系だけあってズバリと痛いところを突いている。「痩せたい」という思いは世間への迎合に他ならない。もう一つは、食べ過ぎもまたストレスの現れであることだ。スナック菓子など栄養の乏しい食べ物はいくら食べても食欲が満たされない。砂糖は味覚を操作し、「食べられる時に食べておかないと飢えるぞ」とDNAに埋め込まれた記憶を呼び覚ます。
美の基準が自分の外側にある人はどうしても流される。自分らしく溌剌(はつらつ)と生きるところに美は滲み出るものだ。私は道端で掃き掃除をしている女性を見ると心の底から美しさを感じる。老若は関係ない。箒(ほうき)で掃き清める所作には、地神(ちじん)をも鎮(しず)める効果があると考えている。
女性はすべからく見た目の美醜よりも、生き方の美醜を問うべきである。テレビを見よ。可愛い顔をした醜い女どもがウヨウヨしている。
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