2021-01-14
2021-01-12
石油ストーブの売り切れが目立ってきた
・注意喚起:冬季ハクキンカイロ依存症候群
・石油ストーブの売り切れが目立ってきた
・灯油ポリタンクを背負う方法
電力不足の情報が出回りつつあるので石油ストーブに関する雑文を書こうかと思ったのだが、amazonを見たところ主要商品の多くが品切れとなっていた。2018年9月6日に北海道胆振東部で震度7の地震が発生し、18分後に北海道全域が停電となった。「ブラックアウト」なる言葉を私は初めて知った。これによってエアコンや石油ファンヒーターを使っている家は暖房を失った。この時の経験から石油ストーブが見直されるようになった。乾電池は必要だが、なければライターかマッチでも点火できる。そしてストーブ上で煮炊きができることも大きなメリットだ。心ある人々は防災グッズの一つとして石油ストーブを用意している。たとえ使用しなくても備えておくことが大切だろう。
ストーブの大きさは部屋のサイズに合わせること。大は小を兼ねると言うがストーブに関しては灯油を喰うだけである。部屋の中央に置く場合は対流式を、壁際に置く場合は反射式を選ぶ。コロナかトヨトミの製品を選べば間違いない。
まじなツイートですが、電力が今週か来週、大停電の可能性があります。その場合の警戒をしてください。全国的現象。拡散希望。煽りではありません。政府もメディアも自分の大失敗の結果のためか積極的に警戒を伝えない。電力会社頑張れ
— 石井孝明(Ishii Takaaki) (@ishiitakaaki) January 7, 2021
電力取引市場、もうフィーバー状態で市場による需給調整なんてできません。電力は普通の物品と違う。経産省の設計ミス。売りが出ない以上買いが一方的になる pic.twitter.com/6wgwT8JiWV
— 石井孝明(Ishii Takaaki) (@ishiitakaaki) January 7, 2021
停電しても石油ストーブは使用可能だ。 https://t.co/kTWdOStDt8
— 小野不一 (@fuitsuono) January 8, 2021
なんでこんなに電気が足りなくなっているのか、既に多くの人がツイートしてるし記事化もされているが、広く伝えるという意味では、全国的な電力不足が見込まれる12日を前に改めてツイートするのも無駄ではないと思うので簡単に言うと、燃料が足らなくなってきていて発電量を増やせないからです。→
— たそがれ電力 (@Twilightepco) January 11, 2021
年末から厳しい寒さが続き大きく伸びた電力需要に応えるため、LNGを使ってどんどん発電してきました。原子力はほとんど動いていないし、雪が降れば太陽光は発電できないのでLNGに頼るしかありませんが、LNGは石油と違い大量に長期間貯めておくのが難しいので、どんどんLNGが減っていきました。→ pic.twitter.com/CRsH7LGRR7
— たそがれ電力 (@Twilightepco) January 11, 2021
さらに、産出国からLNGを運んでくる船の航路が渋滞していたり近くまで来ても海面状況が悪く着桟(荷揚げのために船を桟橋に着けること)できなかったりして、なかなかLNGが届かず燃料が不足し発電できていない訳です。鍋はあり店主もいるがスープが不足してラーメンを作れないようなイメージです。→
— たそがれ電力 (@Twilightepco) January 11, 2021
電力各社が「12日が危ない」というのは、12日は寒さこそ緩むものの全国的に天気が悪いので太陽光発電が見込めず一層の発電量不足が見込まれる一方、三連休明けで産業活動・社会活動が再開するため需要の伸びが見込まれ、需要に発電が追い付かない事態になるかもしれないと危惧しているのです。→ pic.twitter.com/8A3kPkotb4
— たそがれ電力 (@Twilightepco) January 11, 2021
今回の電力不足は、発電機が足りないという発電能力(=kW)の問題ではなく燃料不足で発電できないという発電量(=kWh)の問題なので、ピーク時間帯のみの節電だけでなく時間帯を問わない節電が必要ですし、燃料が届かない限り解決しない問題なので明日12日を乗り切れば終わりという話でもありません。→
— たそがれ電力 (@Twilightepco) January 11, 2021
現時点でいつになれば燃料が届き電力不足が解消されるのかは公表されていないのでわかりませんが、現状の「無理のない範囲での節電」によって事態が改善しない場合、数値目標を持った節電が要請され最終的には計画停電にいたる恐れさえありますので、ぜひとも節電にご協力ください。おしまい
— たそがれ電力 (@Twilightepco) January 11, 2021
2021-01-10
紅茶・緑茶のカテキンでコロナウイルスの感染力が1/100に
・紅茶・緑茶のカテキンでコロナウイルスの感染力が1/100に
・新型コロナウイルス最新情報
・緑茶ラベルレス ペットボトル2リットル
期間限定公開動画。紅茶・緑茶のカテキン(=渋み成分)が喉の粘膜についたコロナウイルスの感染力を100分の1に減らすという驚くべきニュース。1分間で1/100、10分間で1/1000にまで減る。日本人の感染率が低いのも緑茶の成せる業(わざ)か。一つ前のニュースから紹介する。尚、感染源は飲食店ではなく家庭と推測される。(※動画が削除されてしまったので別なものをアップしておく)
・お茶で新型コロナ無害化 1分で最大99% 奈良県立医大 - 産経ニュース
・奈良医大微生物感染症学講座(教授:矢野寿一) 市販のお茶にもコロナ不活化の効果があることを確認、11/27の記者会見で発表
・奈良県・公立大学法人奈良県立医科大学 お茶による新型コロナウイルスの不活化効果について お茶の種類(製品)による相異
・【緊急速報】奈良県立医大 お茶の成分でウィルス無害化を確認 / コラム / おいしい日本茶や緑茶の通販は静岡茶専門店「さがみ園」
・『粉末茶』が便利すぎる!家に常備したいおすすめ粉末茶とお茶用ミル | LOOHCS
2021-01-09
長ネギのみじん切り
便利ネタ↓↓
— 麦ライス@簡単レシピ/料理ハック (@HG7654321) July 26, 2020
『長ネギみじん切り』は中間まで裏表斜めに切り込みを入れ、端から切っていくと早く綺麗に切れます
ホウキ状にしてから切るのはもう禁止
❗️#料理好きな人と繋がりたい pic.twitter.com/Zy1002dl4P
2021-01-08
徳川幕府の経済力/『お金で読み解く明治維新 薩摩、長州の倒幕資金のひみつ』大村大次郎
・『お坊さんはなぜ領収書を出さないのか』大村大次郎 2012年
・『税務署員だけのヒミツの節税術 あらゆる領収書は経費で落とせる【確定申告編】』大村大次郎 2012年
・『お金の流れでわかる世界の歴史 富、経済、権力……はこう「動いた」』大村大次郎 2015年
・『税金を払わない奴ら なぜトヨタは税金を払っていなかったのか?』大村大次郎 2015年
・『お金の流れで読む日本の歴史 元国税調査官が古代~現代にガサ入れ』大村大次郎 2016年
・『お金の流れで探る現代権力史 「世界の今」が驚くほどよくわかる』大村大次郎
・徳川幕府の経済力
・『ほんとうは恐ろしいお金(マネー)のしくみ 日本人はなぜお金持ちになれないのか』大村大次郎 2018年
・『知ってはいけない 金持ち悪の法則』大村大次郎
・『脱税の世界史』大村大次郎 2019年
・日本の近代史を学ぶ
薩摩藩と長州藩は、関ヶ原で敵についた外様大名として、江戸時代を通じて幕府からいじめ抜かれた。江戸から遠く離れているため参勤交代で莫大な費用が掛かる上、たびたび幕府から「天下普請」(てんかぶしん)と言われる幕府関係の城の整備や治水事業などを押し付けられた。両藩とも一時期は、財政破綻(はたん)寸前にまで追い詰められた。
が、この過酷な環境は、逆に早期の財政再建のきっかけになり、両藩は諸藩に先駆けて、産業振興にいそしみ米穀経済から脱することになった。
【『お金で読み解く明治維新 薩摩、長州の倒幕資金のひみつ』大村大次郎〈おおむら・おおじろう〉(ビジネス社、2018年)】
関ヶ原の戦い(1600年)から戊辰戦争(1868年:明治元年~1869年)までは250年以上を経ている。恨みというものはつくづく恐ろしい。戦争や虐殺の傷は歴史に長く留(とど)まる。民族の相違を簡単に乗り越えることが難しいのも歴史的理由によるものなのだろう。
米穀経済とは米本位性である。商品の流通が活発になれば自ずと貨幣経済にシフトする。
江戸時代というのは、徳川幕府が経済的には優位になるシステムになっていた。
あまり顧みられることはないが、実は江戸徳川幕府というのは、日本の歴代の武家政権の中では、【断トツで大きい経済力】を持っていた。
江戸幕府は、約400万石の直轄領を有していた。親藩(徳川家一門)の領地を含めると800万石近くもあり、当時の日本の領土の25%に達していた。
これは封建制度としては、かなり広い領地だといえる。
鎌倉幕府は関東の数か国から十数か国を有していたにすぎず、せいぜい200~300万石である。室町幕府はそれよりさらに少なかったと見られている。そして豊臣政権にいたっては、家臣だった徳川家康よりも直轄領は小さかったのだ。豊臣政権は、全国の主な鉱山や港湾を支配下に置いていたため、総合的な経済力では徳川家康を上回っていたが、それでも、家康に対して圧倒的な差があったわけではない。
このように武家政権の中では、江戸幕府がとびぬけて直轄領が広いのである。直轄領が広いということは、兵動員力の大きさにもつながる。つまりは軍事力が大きいということである。
封建制度と聞くと前時代的なニュアンスで受け止める人が多いだろうが実は違う。近代化の前段階として欠くべからざる制度なのだ。世界でも封建社会が成立したのは西欧と日本だけだ(『自然観と科学思想』倉前盛通)。
部族社会→封建制度→近代国家の流れは、経済および軍事のシステム化が進行した歴史である。戦後の日本が歪(いびつ)な形をしているのは軍事をなげうって経済一辺倒で発展してきたためだ。吉田茂の深慮遠謀(『重要事件で振り返る戦後日本史 日本を揺るがしたあの事件の真相』佐々淳行)は理解できるが、高度経済成長の豊かさを享受する中で独立の機運は一向に訪れなかった。政治家と国民の目を覚まさせるべく立ち上がったのが三島由紀夫であったが、命懸けのメッセージも嘲笑されただけで終わった。
近代戦争は兵器を必要とする。その兵器を買う経済力が国家の威信を決めるといっても過言ではない。たった一度の戦争に敗れただけでこの国は国民の生命と財産を守ることもあきらめた。北朝鮮による拉致被害、東日本大震災における政治の迷走、二転三転する新型コロナ対策などを見れば一目瞭然だ。日本は国家の体(てい)をなしていない。
2021-01-06
奴隷制とリンカーン大統領/『奴隷船の世界史』布留川正博
・イギリスにおけるカトリック差別
・奴隷制とリンカーン大統領
・『奴隷とは』ジュリアス・レスター
・『砂糖の世界史』川北稔
・『インディアスの破壊についての簡潔な報告』ラス・カサス
・『生活の世界歴史 9 北米大陸に生きる』猿谷要
・『ナット・ターナーの告白』ウィリアム・スタイロン
・『人種戦争 レイス・ウォー 太平洋戦争もう一つの真実』ジェラルド・ホーン
ただし、奴隷解放は当初南北戦争の争点では必ずしもなかった。重要だったのは合衆国の連邦体制を維持することである。リンカン大統領は戦争中の1862年8月、「私の最大の目的は、連邦を救うことである。奴隷制を保持するか廃止するかは喫緊の課題ではない」と述べている。ただし彼は、奴隷制は道徳的に誤りであるという信念は大統領就任以前から抱いていた。
1863年、リンカンが奴隷解放を宣言したのは、南部連合を孤立させるための戦略の一環であった。北軍の連邦諸州の目的に、連邦の維持だけでなく、奴隷解放も付け加わったのである。これによって南部連合は動揺し、国際的にも孤立してゆく。戦争は南北あわせて60万人以上の戦死者をだす未曽有の事態となったが、ゲティスバーグの戦い(1863年7月)での北軍勝利が転回点となり、経済力にまさる北部連邦諸州が勝利した。北軍には解放奴隷を含む多数の黒人兵も従軍した。戦争終結後の1865年4月15日、リンカンは暗殺されるが、同年12月、憲法修正第13条によって合衆国における奴隷制度廃止が実現されたのである。
【『奴隷船の世界史』布留川正博〈ふるかわ・まさひろ〉(岩波新書、2019年)】
「リンカーン大統領が奴隷解放を唱えたのは黒人を兵士に起用するための方便だった」と物の本で読んだ覚えがある。布留川正博の視点は中庸に貫かれていて妙な偏りがない。学問とはかくあるべきだろう。
3分の1ほど読んで「奴隷ではなく奴隷船の歴史」であることに気づいた。本を閉じそうになったが最後まで読ませられたのは著者の筆力が優れている証拠だろう。
ジム・クロウ法(1876~1964年)という人種差別法があったことを踏まえると、リンカーンが掲げたのは単なる理想だったのだろう。つまり餅の画(え)を描(か)いてみせたのだ。
リンカーンが奴隷制反対を聴衆の前で公言したのは1854年だが、
1858年には、「これまで私は黒人が投票権をもったり、陪審員になったりすることに賛成したことは一度もない。彼らが代議士になったり白人と結婚できるようにすることも反対だ。皆さんと同じように白人の優位性を疑ったことはない」と語っている。
【Wikipedia】
公民権運動のきっかけとなったモンゴメリー・バス・ボイコット事件が起こったのが1955年だ。黒人専用座席に坐っていたローザ・パークスが運転手から立つよう促された。パークス女史は静かに「ノー」と言った。そして彼女は逮捕された。ここからマーティン・ルーサー・キング・ジュニアが立ち上がるのである。
・公民権運動の母ローザ・パークスが乗ったバス
アメリカ建国の200年は人種差別の時代と言ってよい。根深い差別感情は現在もまだ途絶えることなく連綿と続く。しかしながら間もなくアメリカは有色人種の国となる。白人人口が減少した時、現在の大統領選挙以上の混乱が待ち受けているような気がしてならない。
2021-01-05
「自己」という幻想/『闇の脳科学 「完全な人間」をつくる』ローン・フランク
・『精神疾患は脳の病気か? 向精神薬の化学と虚構』エリオット・S・ヴァレンスタイン
・『〈正常〉を救え 精神医学を混乱させるDSM-5への警告』アレン・フランセス
・『身体はトラウマを記録する 脳・心・体のつながりと回復のための手法』べッセル・ヴァン・デア・コーク
・『クレイジー・ライク・アメリカ 心の病はいかに輸出されたか』イーサン・ウォッターズ
・「自己」という幻想
「自己とは、内側にある安定した核だ」と昔から固く信じられてきたが、それは科学的事実からかけ離れた幻想である。「ここが人格や自己意識を生み出す源だ」と言える特定の脳内領域やニューロンは存在しない。実のところ、やつれ顔のシュールマンは、「自己とは、我が研究チームが自由に造り替えられるものです」と言うこともできたのだ。実験結果を見れば、どの患者にも普遍の核など存在しないことは明らかだ。自己とは、そのときどきの脳の状態のことなのだ。脳の特定の箇所に電気を少々流すだけで、人は別の誰かになってしまう。
【『闇の脳科学 「完全な人間」をつくる』ローン・フランク:赤根洋子〈あかね・ようこ〉訳(文藝春秋、2020年)】
著者が言う「脳の状態」を石川九楊〈いしかわ・きゅうよう〉風に表現すれば「スタイル」となる(『書く 言葉・文字・書』石川九楊)。つまり我々は自分が好む反応を定式化することで「自己」という産物を創造しているのだろう。それは文字通り「型」(スタイル)といってよい。
人は身口意(しんくい)の三業(さんごう)を繰り返すことで自我を形成する。すなわち自我とはパターンに過ぎない。私は「小野さんらしい」と言われることが多い。特に目上の人物と喧嘩をする際に私の個性は最大限発揮される。そうした行為は私が自ら選んで行われるものだ。時折失敗することもあるが気にしない。じっと黙っているわけにはいかないからだ。
悪しき性格は劣等感によって作られる。負の感情が正常な判断を失わさせる。その意味で恨みや妬みが一番厄介な感情だと思う。
「自己」が幻想であれば誰かから馬鹿にされても怒る必要はない。たまたまその時の「脳の状態」が馬鹿にされたのだから。
翻訳語「恋愛」以前に恋愛はなかった/『翻訳語成立事情』柳父章
・明治以前、日本に「社会」は存在しなかった
・社会を構成しているのは「神と向き合う個人」
・「存在」という訳語
・翻訳語「恋愛」以前に恋愛はなかった
・『「ゴッド」は神か上帝か』柳父章
・『翻訳とはなにか 日本語と翻訳文化』柳父章
「恋愛」とは何か。「恋愛」とは、男と女がたがいに愛しあうことである、とか、その他いろいろの定義、説明があるであろうが、私はここで、「恋愛」とは舶来の概念である、ということを語りたい。そういう側面から「恋愛」について考えてみる必要があると思うのである。 なぜか。「恋愛」もまた、「美」や「近代」などと同じように翻訳語だからである。この翻訳語「恋愛」によって、私たちはかつて、1世紀ほど前に、「恋愛」というものを知った。つまり、それまでの日本には、「恋愛」というものはなかったのである。 しかし、男と女というものはあり、たがいに恋しあうということはあったではないか。万葉の歌にも、それは多く語られている。そういう反論が当然予想されよう。その通りであって、それはかつて私たちの国では、「恋」とか「愛」とか、あるいは「情」とか「色」とかいったことばで語られたのである。が、「恋愛」ではなかった。
【『翻訳語成立事情』柳父章〈やなぶ・あきら〉(岩波新書、1982年)】
「エ!?」となった。人を好きになるのは自然なことだ。私が初めて好きになった女の子は同じ幼稚園に通うヨーコちゃんだった。同じ想いを抱いていたカタギリで二人でヨーコちゃんの頬にチューをしたことがある。淡い感情は思春期に入ると性的色彩を帯びてどす黒くなってゆく。それでもまだ中学生くらいまでは話していて面白いレベルでうろうろしている。
恋愛以前にあったものは何だろうか? それは「情」である。「恋」の語源は「乞(こ)う」で、「愛」は「かなしい」とも読む。ここまで解説すると、「じょう」(情)や「なさけ」(情け)と通底していることがおわかりいただけよう。
ところがどっこい、そうは問屋が卸さない。要はこうだ。誰かが誰かを好きになる。言葉や恋文で赤裸々な真情を伝える。相手はそれを持ち帰ってあれこれ迷う。自分も想いを寄せていた人物であればハッピーエンドとなるわけだが、犬が涎(よだれ)をこぼしながら餌にありつくような真似はしたくない。少し時間を置いて焦(じ)らしてみようか。それとも……。
実はこうした駆け引き、あるいはセオリー(理論)、はたまた概念は近代ヨーロッパで生まれた。恋愛という新しい概念で人類を束縛したのが実は『若きウェルテルの悩み』(ゲーテ著、原著は1774年刊、和訳は1891年高山樗牛訳)であった。つまりゲーテこそが恋愛の父なのだ。
それ以前にも『ロミオとジュリエット』(1595年前後)など恋愛作品は存在したがゲーテほどの衝撃を与えていない。『若きウェルテルの悩み』はヨーロッパでベストセラーとなり自殺者が続出した。
人間とは「概念を生きる動物」なのだ。夢や理想と言えば聞こえはいいが所詮妄想である。
2021-01-04
百年の後に知己を待つ/『海舟語録』勝海舟
・『勝海舟』子母澤寛
・『青い空』海老沢泰久
・『氷川清話』勝海舟
・百年の後に知己を待つ
・『新訂 海舟座談』巌本善治編、勝部真長校注
世に具眼(ぐがん)の士があるから、それから笑はれるからネ。あンな事に同じやうに騒いでいると言はれるのが、いやだ。
玄徳だってさうだ。たツた、孔明一人を見抜いて、「あれに」といふので、ヤイヤイ引張り出した。孔明でも、一人で出て行つて、どうか、かうか、やったぢやアないか。昔から、みンな、同じ事で、チヤンときまつているよ。百年の後に、知己を待つのだ。なにが、わかるものか。昔から、大功の有つた人は、人が知らないよ。久しうして後にわかるのだ。それが、大変好きで、昔から、それを守つたよ。ナニ、忠義の士といふものがあつて、国をつぶすのだ。己のやうな、大不忠、大不義のものがなければならぬ。
ナアニ、維新の事は、己と西郷でやつたのサ。西郷の尻馬にのつて、明治の功臣もなにもあるものか。自分が元勲だと思ふから、コウなつたのだ。
江戸の明け渡しの時は、スツカリ準備がしてあつたのサ。イヤだと言やあ、仕方がない。あつちが無辜(むこ)の民を殺す前に、コチラから焼打(やきうち)のつもりサ。爆裂弾でも大層なものだつたよ。あとで、品川沖へ棄てるのが骨サ。治(おさま)つてから、西郷と話して、「あの時は、ひどい目にあはせてやらうかと思つてた」と言つたら、西郷め、「アハハ、その手は食はんつもりでした」と言つたよ。
ナアニ、己の方よりか西郷はひどい目にあつたよ。勝に欺(だま)されたのだと謂(い)つて、ソレワソレワ、ひどい目にあつたよ。
【『海舟語録』勝海舟〈かつ・かいしゅう〉:江藤淳〈えとう・じゅん〉・松浦玲〈まつうら・れい〉編(講談社学術文庫、2004年)】
「己」は「おれ」と読む。因みに乃公(だいこう、ないこう)も「おれ」と読む。促音・拗音(ようおん)の表記については1月2日14:00以降のツイートを参照せよ。
底本:本書は講談社文庫『海舟語録・付 海舟歌集抄』(1975年刊)を底本とし、「海舟詩歌集抄」については割愛した。
【『海舟語録』(勝海舟,江藤淳,松浦玲):講談社学術文庫|講談社BOOK倶楽部】
『氷川清話』と比べると発言が生々しすぎて読みにくい。文字通り聞き書きの体裁である。その息遣いを感じることができれば面白いのだろうが、私の感覚は追いつけなかった。
勝海舟は好き嫌いの大きく分かれる人物で、その饒舌が災いしたと見る向きも多い。例えば上記の談話においても、江戸開城の最大の功労者である山岡鉄舟について触れていない。
・その人間性は、西郷隆盛をして「金もいらぬ、名誉もいらぬ、命もいらぬ人は始末に困るが、そのような人でなければ天下の偉業は成し遂げられない」と賞賛させた。
・致仕後、勲三等に叙せられたが、拒否している。勲章を持参した井上馨に、「お前さんが勲一等で、おれに勲三等を持って来るのは少し間違ってるじゃないか。(中略)維新のしめくくりは、西郷とおれの二人で当たったのだ。おれから見れば、お前さんなんかふんどしかつぎじゃねえか」と啖呵を切った。
【Wikipedia > 山岡鉄舟】
東京は山の手と下町では風土が大きく異なる。もともと道産子の私が下町の亀戸(かめいど)で過ごして山の手に嫌悪感を抱くほどである。古今亭志ん生の落語を聴いてもわかる通り、江戸っ子はしみったれが多い。小さなことに、やいのやいのと言うのが下町の気風だ。人情とお節介と悪口がごたまぜになっている世界だ。ただ、嘘がないことは確かだ。口が悪いのはもっと確かだが。
勝海舟の話は大勢の聴衆に向かってなされたものではない。ゆえにそれを以て大法螺(おおぼら)とするのは行き過ぎだろう。床屋で語られた歴史証言と受け止めるのが正しいと思う。
勝海舟は明治32年(1899年)に75歳で没した。果たして百年を経てどのくらいの知己がいるだろうか?
2020-12-30
レシピ > ホイル焼き
レシピ > ホイル焼き
★ホイル焼き★
【野菜】
キャベツ●キャベツがおいしいホイル焼き
サツマイモ●焼き芋サラダ/石油ストーブで焼き芋
ジャガイモ●じゃがいものホイル焼き
大根●大根のホイル焼き
ニンニク●ニンニクのホイル焼き
【豆腐】豆腐のホイル焼き/きのこと豆腐のホイル焼き/豆腐のネギ味噌ホイル焼き/豆腐とキノコのホイル焼き
【タマネギ】玉ねぎのホイル焼き/玉ねぎのホイル焼き/タマネギのホイル焼き/新玉ねぎ丸ごと焼き/バター焼き玉ねぎ
【魚など】
イカ●塩麹deイカホイル焼き
牡蠣●牡蠣と豆腐のホイル焼き
サケ●鮭のホイル焼き/簡単鮭のホイル焼き/鮭のホイル焼き/鮭のホイル焼きバター醤油/鮭のマスタードホイル焼き/鮭ときのこのホイル焼き/柚子こしょう/野菜と鮭のからしマヨネーズホイル焼き/チーズマヨの鮭ホイル焼き/鮭のゆずマヨポンホイル焼き
サバ●塩サバのホイル焼き/鯖の味噌バター/さばのキムチホイル焼き/サバのキャベツホイル焼き/サバのホイル焼きみそ風味/さばのチーズホイル焼き/塩さばの野菜が美味しいホイル焼き/塩サバでマヨネーズホイル焼き/塩さばとキノコのホイル包み焼き/ケチャップとソースで塩サバのホイル焼き
タラ●たらのマヨチーズホイル焼き/豆腐とたらのピザ風ホイル焼き
【肉】
鶏むね●鶏むね肉のホイル焼き/鶏胸肉のホイル焼き/鶏むね肉のホイル焼き/鶏むね肉のにんにく醤油ホイル焼き/ふっくらホイル焼き/鶏むねの白みそバターホイル焼き/味噌チーズホイル焼き/むね肉と野菜のホイル焼き/鶏胸肉の柔らかホイル焼き/鶏肉のホイル焼き/鶏ときのこの塩麹バターホイル焼き/鶏胸肉ときのこのホイル焼き/チーズたっぷり鶏むねトマトのホイル焼き/鶏むね肉のタンドリー風ホイル焼き/鶏むね肉の秋のホイル焼き
鶏もも●鶏肉とリンゴのハチミツ醤油ホイル焼き/チキンとかぼちゃのチーズホイル焼き
豚肉●もやしと豚肉のホイル焼き
ハンバーグ●お野菜たっぷりホイル焼きハンバーグ
レシピ > 肉
レシピ > 肉
★肉★
煮込み料理に向く部位
牛肉●牛肉とこんにゃくの炒め煮/至高のビーフシチュー/牛モモステーキ/牛すね甘辛煮込み/牛バラ肉と大根の煮込み
牛すじ●牛すじの下処理/牛スジ下処理/牛すじの下処理とゆで方/牛すじ肉の下処理(圧力鍋使用)
基本の牛すじ煮込み/牛すじの煮込み(味噌)/牛すじ煮込み/牛すじ煮込み/牛すじと大根とこんにゃくの煮込み/牛すじ大根の我が家のどて焼き/牛すじとこんにゃくのどて煮/居酒屋の牛スジ大根/牛すじの煮物/牛すじと大根の煮物(煮込み)/玉葱たっぷり牛すじ大根煮込み/牛すじ煮込み/スジと大根の煮物/牛すじと蒟蒻の甘酒煮/牛すじ肉の赤ワイン煮込み
牛スジカレー/トロトロ牛すじカレー
牛脂●牛脂スープのレシピ7選
豚肉●豚バラキャベツのフライパン蒸し/豚大根とこんにゃくのどて焼き風/豚バラ大根/豚バラの素揚げ/至高の豚汁/豚汁/至高の生姜焼き(豚ロース)/肩ロース生姜焼き/だし香る豚のショウガ焼き/豚コマ生姜焼き/ニラこま豆板醤炒め/至高の酢豚/豚の梅肉生姜焼き/ゆで豚の梅肉ソースかけ/梅チーズの豚肉串/ぽん酢豚丼/甘酢豚こま切れマウンテン盛り/豚バラもやしのモツ鍋風/やわらか白菜と豚バラ肉の鍋/豚バラ肉みぞれ鍋/白菜と豚肉の無水油鍋
鶏むね●鶏むね肉保存方法/小麦粉:片栗粉:細かいパン粉を1:1:1/片栗粉と小麦粉/唐揚げ衣4種の違い/5種の衣を比較/片栗粉+小麦粉/【完全ガイド】鶏のから揚げ/揚げてから冷凍が正解/鶏胸肉切り方/切り方/塩鶏/おうち唐揚げ(わらじ)/鶏胸肉の照り焼きチキン/液体塩こうじで!鶏むね肉の下味冷凍/冷めても柔ウマ/重曹とり胸からあげ/ジューシー唐揚げ/クリスピーな鶏唐揚げ/鶏むね肉のクリスピー唐揚げ/塩唐揚げ/究極の鶏胸唐揚げ/鶏ムネ薄唐揚げ/白だし唐揚げ/至福の唐揚げ/鶏むね肉のカレー唐揚げ/漬け時間ゼロ/鶏むねソテー/鶏胸肉の黒酢炒め/ガリバタチキン/とりマヨ/味噌マヨ漬け/からあげクンそっくり/コロコロ豆腐チキン/鶏ムネステーキ/甘酢チキンタルタル/揚げないチキン南蛮/鶏むね肉の味噌マヨ漬け/鳥焼き肉/茹で鶏のとろとろ梅肉和え/至高のとり天/レモン蒸し鶏/サラダチキン/チキンサラダによくあうドレッシング/チキンとポテト
鶏もも●肉汁10倍/やわらかジューシーに仕上る簡単なコツ/塩こんぶ唐揚げ/衣ザクザク激ウマフライドチキン/鶏手羽トロで生姜ニンニク照り焼き/超特急チキン南蛮/至高のチキン南蛮/タルタル鶏肉ホイル焼き/照り焼きチキン丼/旨だれローストチキン風/鶏汁/塩焼きチキン/ポン酢ソテー/やみつきチキン/タンドリーチキン/チキンのトマト煮込み/鶏肉のみそ漬け焼き/トマトクリーム煮/とろとろ大根のうま塩にんにく鶏スープ/鶏もも肉のトマト煮込み
鶏皮●七味醤油焼き/無限やみつき鶏皮焼き/鶏皮せんべい/鶏皮の唐揚げ
ささみ●ささみの筋取り/鶏ささみのスジの取り方/ピーラー・フォーク・割り箸/フォーク&骨抜き/下処理茹でる/茹でる/茹でる/下処理レンジ/下処理レンジほぐす/フォークで穴/筋取り/重曹
ささみの唐揚げ/ささみの唐揚げ/ささみスティック唐揚げ/さくさくぽりぽりささみ棒/オイル漬け/オイル漬け動画/おつまみ/漬け込み焼き/ささみスープ/ゆで汁スープ/卵スープ/梅ささみのスープご飯/野菜味噌汁/豆乳味噌スープ/鶏ささみチップス/ささみチップス
手羽先●悪魔の手羽先/手羽先の唐揚げ/名古屋名物手羽先
モツ●モツ煮込み/モツの下処理
砂肝●砂肝とキノコのアヒージョ
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・2020年に読んだ本ランキング
・2021年に読んだ本ランキング
時間がないため大雑把な内容となってしまうが、今年のランキングは以下の通りである。今年読んだ本は750冊ほど。読了本は200冊くらいだと思う。記憶力の低下が著しいので読みながら書かないと、どんどん後回しになってしまう。受信→発信を心掛ける必要あり。以前は受信が溜まれば滴り落ちてくるエキスのようなものがあるだろうと考えていたがそんなものはない。どこにも。年を重ねるに連れて本との出会いは豊かさを増し、人との出会いが貧しくなりつつある。あるいは自分という鐘が鳴り響きにくくなっているのであろうか。
・『マインド・ハッキング あなたの感情を支配し行動を操るソーシャルメディア』クリストファー・ワイリー
・『筋力を超えた「張力」で動く! エネルギーは身体の「すきま」を流れる!動きの本質力向上メソッド』JIDAI
・『動きの天才になる』JIDAI
・『徳富蘇峰終戦後日記 『頑蘇夢物語』』徳富蘇峰
・『税高くして民滅び、国亡ぶ』渡部昇一
・『対論「所得税一律革命」 領収書も、税務署も、脱税もなくなる』加藤寛、渡部昇一
・『自然農法 わら一本の革命』福岡正信
・『樹木たちの知られざる生活 森林管理官が聴いた森の声』ペーター・ヴォールレーベン
・『新しい資本主義 希望の大国・日本の可能性』原丈人
・『シリコンバレー式 自分を変える最強の食事』デイヴ・アスプリー
・『円の支配者 誰が日本経済を崩壊させたのか』リチャード・A・ヴェルナー
・『樹木たちの知られざる生活 森林管理官が聴いた森の声』ペーター・ヴォールレーベン
・『目の見えない人は世界をどう見ているのか』伊藤亜紗
・『日本のいちばん長い日 決定版』半藤一利
・『機関銃下の首相官邸 二・二六事件から終戦まで』迫水久恒
・『昭和陸軍謀略秘史』岩畔豪雄
10位『消えたヤルタ密約緊急電 情報士官・小野寺信の孤独な戦い』岡部伸
9位『人類史のなかの定住革命』西田正規
8位『田中清玄自伝』田中清玄、大須賀瑞夫
7位『皇軍の崩壊』大谷敬一
6位『近代の呪い』渡辺京二
5位『日本人と戦争 歴史としての戦争体験』大濱徹也
4位『日本人の身体』安田登
3位『反応しない練習 あらゆる悩みが消えていくブッダの超・合理的な「考え方」』草薙龍瞬
2位『反穀物の人類史 国家誕生のディープヒストリー』ジェームズ・C・スコット
1位『文明が不幸をもたらす 病んだ社会の起源』クリストファー・ライアン
2020-12-28
QUINTETとは何か?
2018年4月に格闘家・桜庭和志が立ち上げた新たなスポーツイベント。打撃を禁止とし、投げや絞め、関節技のみで戦う組み技競技で、世界初となる5人1チームで闘う団体対抗戦。それも“抜き試合”と呼ばれる、勝っても次の相手と闘い続けるデスマッチ級の過酷システム!