2020-05-24

「日本ほど子供が大切にされている国はない」と外国人が驚嘆/『逝きし世の面影』渡辺京二


『日本人の誇り』藤原正彦
『鉄砲を捨てた日本人 日本史に学ぶ軍縮』ノエル・ペリン

 ・失われた日本の文明
 ・幕末の日本は「子どもの楽園」だった
 ・「日本ほど子供が大切にされている国はない」と外国人が驚嘆

『幕末外交と開国』加藤祐三
『明治維新という過ち 日本を滅ぼした吉田松陰と長州テロリスト』原田伊織
『龍馬の黒幕 明治維新と英国諜報部、そしてフリーメーソン』加治将一
『シドモア日本紀行 明治の人力車ツアー』エリザ・R・シドモア
『武家の女性』山川菊栄
『ある明治人の記録 会津人柴五郎の遺書』石光真人
『守城の人 明治人柴五郎大将の生涯』村上兵衛
『近代の呪い』渡辺京二

日本の近代史を学ぶ
必読書リスト その四

 子どもが馬や乗物をよけないのは、ネットーによれば「大人からだいじにされることに慣れている」からである。彼は言う。「日本ほど子供が、下層社会の子供さえ、注意深く取り扱われている国は少なく、ここでは小さな、ませた、小髷をつけた子供たちが結構家族全体の暴君になっている」。ブスケにも日本の「子供たちは、他のどこでより甘やかされ、おもねられている」ように見えた。モースは言う。「私は日本が子供の天国であることをくりかえさざるを得ない。世界中で日本ほど、子供が親切に取り扱われ、そして子供のために深い注意が払われる国はない。ニコニコしている所から判断すると、子供達は朝から晩まで幸福であるらしい」。いちいち引用は控えるが、彼は『日本その日その日』において、この見解を文字通り随所で「くりかえし」ている。
 イザベラ・バードは明治11年の日光での見聞として次のように書いている。「私はこれほど自分の子どもに喜びをおぼえる人々を見たことがない。子どもを抱いたり背負ったり、歩くときは手をとり、子どもの遊戯を見つめたりそれに加わったり、たえず新しい玩具をくれてやり、野遊びや祭りに連れて行き、子どもがいないとしんから満足することがない。他人の子どもにもそれなりの愛情と注意を注ぐ。父も母も、自分の子どもに誇りをもっている。毎朝6時ごろ、12人か14人の男たちが低い塀に腰を下して、それぞれ自分の腕に2歳にもならぬ子どもを抱いて、かわいがったり、一緒に遊んだり、自分の子どもの体格と知恵を見せびらかしているのを見ている大変面白い。その様子から判断すると、この朝の集まりでは、子どもが主な話題となっているらしい」。彼女の眼には、日本人の子どもへの愛はほとんど「子ども崇拝」の域に達しているように見えた。

【『逝きし世の面影』渡辺京二〈わたなべ・きょうじ〉(平凡社ライブラリー、2005年/葦書房、1998年『逝きし世の面影 日本近代素描 I』改題)】

 乳幼児の死亡率が高かった背景もあるのだろう。子供が死ぬことは珍しくなかった。そんな状況が戦前まで続いた。

 赤ん坊はただただ可愛い。私が生まれた北海道では「めんこい」と言う。赤ん坊を抱っこすれば誰もが笑顔になる。特に女性の場合、妊娠・出産を通して脳内のホルモン分泌が変化しオキシトシンが急増する。オキシトシンは「愛情ホルモン」とか「幸せホルモン」などと呼ばれている。つまり赤ん坊を可愛いと思えない母親は何らかの異常があると考えてよい。幼児を可愛がるのは動物の本能なのだ。

 生意気になるのは言葉を覚える3歳前後からである。私に子はいないが年の離れた弟妹(ていまい)3人を育てた経験がある。同じ年頃の子供と一緒になると性格の違いがくっきりと浮かび上がる。3歳児はとにかくわがままだ。私は過酷な訓練を行った。おもちゃで遊んでいたり、お菓子を食べている時に「ちょーだい!」と私が手を差し出す。当然寄越すことはない。で、軽くビンタをする。それでも渡さない。ビンタは少しずつ強くなり、泣いても許さない。最後は泣きながら寄越すことになる。これを日常的に繰り返すと3歳児は1週間ほどでゲームの仕組みを理解する。ま、寄越せば直ぐに返すから当たり前なのだが(笑)。こうすることでよその子と遊んでいる時に何でも譲る親切な振る舞いが身につく。直ぐ下の弟たちも私の真似をするため訓練は速やかに行われる。

 かつて『スポック博士の育児書』(原書は1946年、アメリカ/日本語版は1966年、暮しの手帖社)というベストセラーがあった。世界各国で5000万部以上売れた。「抱き癖が子供の自立を妨げる」「夜泣きをしても無視」など、明らかに誤った育児法が紹介されていた。親が鵜呑みにして育てられた子供は後に愛着障害となった。核家族化というタイミングが重なったことも大きい。生殖後の余命が異常なまでに長いのがヒトの特徴であるが、これは幼児を育成するためと考えられている。子供を舐(な)めるように可愛がるのが日本の伝統だ。そうやって育てられた子供たちが後に日清戦争・日露戦争を戦ったことは偶然ではあるまい。自分が愛されたがゆえに、愛するもののために命を犠牲にしたのだ。

 いじめが社会問題化した背景には子供が愛されなくなった情況があるように思われる。中野富士見中学いじめ自殺事件(1986年)で受けた衝撃を忘れることができない。1970年代生まれから何が変わったのだろうか? 「1970年の こんにちは」(「世界の国からこんにちは」)は大阪万博(1970年3月~9月)のテーマソングだが、やはり豊かになったことが最大の理由だろう。1954年(昭和29年)12月から始まった高度経済成長が1970年(昭和45年)7月まで続く。

 それまでのいじめは先輩が後輩に対して行うものだった。戦時中の陸軍や高校・大学の運動部では常態化していた。私もバレーボール部に所属していた高校1年生の時は毎日ヤキを入れられた。母親に告げると「ざまあみろ」と言われた。絶対に忘れてはならないのは帰還した特攻隊への仕打ちだ(『月光の夏』毛利恒之)。日本人の陰湿さが極まった事例といえる。

 日本で子供が大切にされなくなったとすれば、やがて滅びることは必定だ。振り返ると認知症が知られるようになったのも1970年代のことだ(『恍惚の人』有吉佐和子、1972年)。この国の行く末は甚だ危うい。



美しき日本の面影 その5 子供の情景

JA相模原市緑化センターの覚え書き


 JA相模原市緑化センターに行ってきた。私のサイクリングコースから少し外れた場所にあった。ポトス・ステータスを探しに行ったのだが残念ながらなかった。サンセベリアは数が少ない上に高価であった。

 確かに広いが広大というほどでもない。花や庭木が中心である。観葉植物は少ない。私の印象としては「でかい百姓家(ひゃくしょうや)のだらしない庭」といったところ。陳列された鉢は土埃にまみれていた。注目すべきは土の豊富さで日向土(ひゅうがつち)や富士砂があった。他には藁(わら)や米糠など。

 平日のせいか年寄りが多かった。「いよいよ俺もこの連中に仲間入りか」と胸の内で呟いた。家に戻ると少しふらついた。たぶん「緑酔い」だろう。

 場所がわかりにくいのでよく確認する必要がある。

2020-05-23

グラパラリーフとサンセベリア


サンセベリアの肥料

 ・グラパラリーフとサンセベリア

サンセベリアの根腐れ

 メルカリで買ったグラパラリーフ(300円)が昨日届いた。土の配合は赤玉土3:鹿沼土3:腐葉土4とした(意外に知らない!多肉植物の植え替えに適した土って? | ひとはなノート)。植物を買うたびにウェブ上を調べ回っているが有益な情報が多く、諸先輩方に尽きせぬ感謝を覚える。「2ヶ月に1回ほど緩効性化成肥料を追肥します。水やりは控えめに。1~2週間に1度ほど水やりをします」(グラパラリーフの栽培、育て方:プランターで家庭菜園)。これは食べるために植えたもの。




「葉を土の上に置き、根が出てき始めたら霧吹きで水を与えます。出てきた芽が大きくなり元々の葉が外れたら水やりします。葉挿しの置き場所は半日陰の場所で!直射日光に当てると葉自体が葉焼けし、枯れてしまいます」(グラパラリーフの育て方!日当たりや水やりなど管理のコツを解説!| BOTANICA)。取り敢えずベランダの室外機の下に鎮座していただこう。心配性なので葉にも土をかぶせておいた。

 折角なんで記念撮影を。昔から写真を撮る習慣がないのでついつい忘れてしまう。


 やっとメネデールが届いたので水やりをしたばかりだ。尚、メネデールは肥料ではないため、いつ与えても大丈夫なようだ。


 右が昨年購入したローレンティ(480円)で根が育ってないやつ。同じローレンティでも随分違うよね。左(980円)が一般的だ。右のはやや黄緑がちで葉の縞も大柄だ。


 これはゼラニカ(1480円)。去年メルカリで手に入れたもの。一番元気がいい。ただし買ってから直ぐに植え替えをしなかったので大きくなっていない。


 先日買ったばかりのハーニー(780円)である。検索したのだが正式名称がわからず。ブラックジェイドハニー、ハニーブラック、ブラックドラゴンなどの名前があって一律でない。手前の小さな緑色ポットに入っていたやつを4株に分けた。葉の付け根が白っぽくなってきたのが悩みの種である。株分けした際の乾燥が足りなかったせいかも。


 一番小さいが威勢がいい。適当に撮影したのでわかりにくいが実は一番葉の数が多い。

 来週になったら「超醗酵油かす おまかせ中粒」を投与する予定である。小さな植物は見ていて飽きることがない。日々成長する。「お前はどうなんだ?」と問い掛けられているような心地になってくる。

 amazonの画像リンクを紹介しておくが、ヨドバシ・ドットコムモノタロウの方が安い。ただし到着が遅い。ついでにスリット鉢も買うといいだろう(ヨドバシモノタロウ)。小さいスリット鉢はホームセンターにも置いていない。

2020-05-18

幕末の日本は「子どもの楽園」だった/『逝きし世の面影』渡辺京二


『日本人の誇り』藤原正彦
『鉄砲を捨てた日本人 日本史に学ぶ軍縮』ノエル・ペリン

 ・失われた日本の文明
 ・幕末の日本は「子どもの楽園」だった
 ・「日本ほど子供が大切にされている国はない」と外国人が驚嘆

『幕末外交と開国』加藤祐三
『明治維新という過ち 日本を滅ぼした吉田松陰と長州テロリスト』原田伊織
『龍馬の黒幕 明治維新と英国諜報部、そしてフリーメーソン』加治将一
『シドモア日本紀行 明治の人力車ツアー』エリザ・R・シドモア
『武家の女性』山川菊栄
『ある明治人の記録 会津人柴五郎の遺書』石光真人
『守城の人 明治人柴五郎大将の生涯』村上兵衛
『近代の呪い』渡辺京二

日本の近代史を学ぶ
必読書リスト その四

 日本について「子どもの楽園」という表現を最初に用いたのはオールコックである。彼は初めて長崎に上陸したとき、「いたるところで、半身または全身はだかの子供の群れが、つまらぬことでわいわい騒いでいるのに出くわ」してそう感じたのだが、この表現はのちのち欧米人訪日者の愛用するところとなった。
 事実、日本の市街は子どもであふれていた。スエンソンによれば、日本の子どもは「少し大きくなると外へ出され、遊び友達にまじって朝から晩まで通りで転げまわっている」のだった。1873(明治6)年から85年までいわゆるお雇い外国人として在日したネットーは、ワーグナーとの共著『日本のユーモア』の中で、次のようにそのありさまを描写している。「子供たちの主たる運動場は街上(まちなか)である。……子供は交通のことなどすこしも構わずに、その遊びに没頭する。かれらは歩行者や、車を引いた人力車夫や、重い荷物を担いだ運搬夫が、独楽を踏んだり、羽根つき遊びで羽根の飛ぶのを邪魔したり、紙鳶(たこ)の糸をみだしたりしないために、すこしの迂り道はいとわないことを知っているのである。馬が疾駆して来ても子供たちは、騎馬者(うまののりて)や馭者を絶望させうるような落着きをもって眺めていて、その遊びに没頭する」。
(中略)こういう情景はメアリ・フレイザーによれば、明治20年代になってもふつうであったらしい。彼女が馬車で市中を行くと、先駆けする別当は「道路の中央に安心しきって坐っている太った赤ちゃんを抱きあげながらわきへ移したり、耳の遠い老婆を道のかたわらへ丁重に導いたり、じっさい10ヤード(=9.144m)ごとに人命をひとつずつ救いながらすすむ」のだった。

【『逝きし世の面影』渡辺京二〈わたなべ・きょうじ〉(平凡社ライブラリー、2005年/葦書房、1998年『逝きし世の面影 日本近代素描 I』改題)】

「子は授(さず)かりもの」と日本人は考える。誰から授かったのであろうか? 天である。ただしシナのとは異なり天地(=人智の及ばぬ大自然)の意味合いが強い。

 人力車が発明されたのは明治に入ってからのことだから往来はまだまだ人のものであった。それでも尚、外国人の目を瞠(みは)らせる何かがあったのだろう。欧米の児童教育は矯正を目的としており、子は鞭打たれる存在であった。そんな彼らからしてみると日本の子供たちはさながら野生動物のように見えたのだろう。

 私の小学生時代がちょうど100年後(1973年)である。札幌ではアスファルト舗装されていない道路も多かった。モータリゼーションが興ったのは1960年前後からで80年代までクルマは増え続けた。それでもまだ私が子供の時分は道路で遊ぶことができた。時折走るクルマはけたたましいクラクションを鳴らした。ドライバーからすれば子供と年寄りは交通を妨げる邪魔な存在でしかなかった。道路はクルマのものとなったのだ(『自動車の社会的費用』宇沢弘文)。

 渡辺京二は『苦海浄土 わが水俣病』(石牟礼道子〈いしむれ・みちこ〉著)の編集者として知られる。「当初『海と空のあいだに』と題されたこの小説の原稿を郷土文化雑誌の編集者として受け取ったのが、評論家・思想史家の渡辺京二さんだ」(88歳の思想史家・渡辺京二が語る「作家・石牟礼道子の自宅に通った40年」 | 文春オンライン)。原稿の校正はもとより、掃除から食事に至るまで面倒を見たという。戦後の一時期は左翼として活動していた過去を持つ人物だ(【インタビュー】渡辺京二(思想史家・87歳)「イデオロギーは矛盾だらけ。だから歴史を学び直し人間の真実を追究するのです」 | サライ.jp)。

『苦海浄土』は紛(まが)いなく傑作である。私が「必読書」に入れなかったのは小説であるにもかかわらずノンフィクションとして扱われることを石牟礼がよしとしたためだ。水俣の被害者を左翼が支援したのは当然だろう。しかしそれが政治臭を帯びると反権力闘争のために水俣病が利用される本末転倒が起こる。チッソは違法行為を犯したわけではなかった。文明が発達する時には必ず何らかの犠牲が生じる。そこで国家の振る舞いが問われるのだ。

 1990年代まで知識人が赤く染まっていた事実を踏まえれば石牟礼道子はまだリベラルと言えるのかもしれないが、どうも私は好きになれない。渡辺京二も本書を通して古きよく日本を懐かしんでいるわけではなく、断絶した時代として相対化しているのである。「逝きし世」は「滅んだ文明」を意味する(『荒野に立つ虹』)。

 石原吉郎と比べると石牟礼や渡辺はヒモ付きに見えてしまう。

2020-05-17

サンセベリアの肥料


サンセベリアの植え替え
サンセベリアの土を考える

 ・サンセベリアの肥料

グラパラリーフとサンセベリア

 昨年買ったローレンティの根が全く伸びていなかった。1~2cmのヒゲみたいな根であった。買って直ぐに植え替えなかったせいだろう。ちゃんとした土で売っていると思い込んだところに素人の甘さがある。葉はしっかりしているので水は吸っているのだろう。一方のゼラニカも植え替えた途端、グングン葉を広げ始めた。

 ちょっと調べてメネデールとハイポネックス原液は注文したのだが、最初は緩効性肥料の方がいいようだ。マグァンプ K中粒と東商 超醗酵油かすおまかせ 中粒が候補に上がったが後者を選んだ。既に植え替えは済んでおりマグァンプは土に混ぜて使うため。

 春
新芽が出はじめ観葉植物の育成が始まります。2か月に1回程、土の上の置く緩効性肥料を追肥しましょう。やがて成長期に入れば水やりの際に液肥・活力剤をあげて下さい。

 夏
ほとんどの観葉植物の生育が活発になります。春に続き追肥をし、暑くなれば肥料の分解が早いので、水やりの際2週に1~2度液肥・活力剤を与えると良いでしょう。

観葉植物の正しい肥料の与え方と、絶対に注意したい5つの勘違い

マグァンプK。中粒と大粒。間違ったままの6年間。 | 薔薇に囲まれて編み物を

最初の与え方としてゆっくり効くタイプの粒肥料を土に混ぜ込んでおきましょう。
そして5月から9月の時期に追加で液体肥料を与えるようにします。
ペースは20日に1回程度。特に真夏の時期にしっかり肥料を与えることで、株がより丈夫になり耐寒性も上がります。

肥料の与え方が重要!サンセベリアの育て方!|GreenSnap(グリーンスナップ)

 5月になったら、肥料をやること。肥料は春と秋にやる。即効性の「化成肥料」でもいいが、遅効性の「超発酵肥料(通称ぼかし)」などが基本。ただしあまり肥料を選ばないので、液肥(ハイポリクス等)でもよい。5月後半から、水やりを本格化する。受け皿に出るぐらい、ドバドバやる。当然だが、受け皿の水は捨てる。置く場所は窓際のよく日の当たる所に。

ぽぽん流「サンセベリアの育て方」 | ぽぽんがぽん! - 楽天ブログ

 超醗酵油かすおまかせは土に差し込むタイプである。夏になったら一度メネデールを与えて様子を見ようと思う。

 現在、ローレンティが二鉢とゼラニアが一鉢、そしてハーニーが四鉢である。先日買ってきたローレンティは葉が細長くて縞が細かく覆輪班入り)が黄緑っぽい。去年買ったやつはズングリした印象だ。同じローレンティでも随分違う。

 土は結局現状のままで少しばかり鹿沼土を増やした。ビバソイルを買いにゆこうと思ったのだが、そうすると培養土が無駄になってしまう。スリット鉢もたくさん注文したのだが植え替えに間に合わず。まだ届いていない。私がサンセベリア増産計画を立てたのは知人・友人に進呈するためだ。小振りなスリット鉢はその時使えばいいだろう。

 今のところ葉挿しをする予定はないが、覆輪が消えることを考えると原種に近づくのだろう。原種はたぶんサンセベリア・トリファスキアータだ(ローレンティの正式名称はサンセベリア・トリファスキアータ・ローレンティ)。

サンセベリア・トリファスキアータ(Sansevieria triafasciata)【かぎけんWEB】
3月21日(日) アツバチトセラン(サンセベリア、トラノオ): 草木365日

 これはこれで野趣があっていい。

 この1週間ほどはサンセベリアの勉強で殆ど本を読んでいない。それぞれの鉢が我が子のように愛しい。

2020-05-16

ルワンダ大虐殺の重要指名手配犯、フランスで逮捕


 ・ルワンダ大虐殺の重要指名手配犯、フランスで逮捕

『ホテル・ルワンダ』テリー・ジョージ監督

2020年5月16日 21:38 発信地:パリ/フランス [ フランス ヨーロッパ ルワンダ アフリカ ]

【5月16日 AFP】(更新、写真追加)フランスの警察当局は16日、ルワンダ大虐殺をめぐる残り少ない重要指名手配犯であるフェリシアン・カブガ(Felicien Kabuga)容疑者を逮捕した。当局者が明らかにした。

 検察および警察当局は共同で声明を発表し、かつてルワンダ有数の富豪であり、大虐殺において資金を工面した84歳の同容疑者が、パリ郊外で偽名を使って暮らしていたと明かした。

 この声明によると、夜明けごろに実施された作戦により、「司法当局が25年間行方を追っていた」逃亡者が逮捕されたという。

 フツ(Hutu)人の過激派によってツチ(Tutsi)人だけでなく穏健派のフツ人も虐殺された1994年のジェノサイド(大量虐殺)では、80万人前後が犠牲となった。

 先の声明は、カブガ容疑者はパリ北方のアニエールシュルセーヌ(Asnieres-sur-Seine)で、共犯者である自身の子どもたちとともに身を隠して暮らしていたとし、「フェリシアン・カブガはルワンダにおけるジェノサイドの資金担当者として知られる」と説明している。

 同容疑者は、虐殺を実行した悪名高い民兵組織インテラハムウェ(Interahamwe)を創設したとされる。

 また人々に殺人の実行を放送で呼びかけたことで、同じく悪名高いミルコリンヌ自由ラジオ・テレビジョン(Radio-Television Libre des Mille Collines)の創設を援助した。(c)AFP

2020-05-13

左翼運動の構造を図解













掛谷英紀コラム | 大紀元時報

サンセベリアの土を考える


サンセベリアの植え替え

 ・サンセベリアの土を考える

サンセベリアの用土はこれで決まり
サンセベリアの肥料


 英語がさっぱりわからないのだが、「きれいな砂90%+腐葉土10%」で間違いないだろう。葉挿しをする際は砂がいいようだ。先日初めて植え替えをした際、ローレンティの根があまりにも伸びていなくて頭を抱えた。根の周りが湿っていた。たぶん水はけが悪いのだろう。一方のハーニーは完全に乾いていたが根は大きく伸びていた。買った時のまま1年間放置してきたのだが、ローレンティの土はピートモスっぽい(ココピート(ココヤシピート)とピートモス::農薬・肥料・栽培法を考察)。ハーニーの方は白っぽくてサラサラしていたので砂が多そうだ。

 訂正をば。「珍しい品種で、濃い緑色の葉に、縞状斑が入るサンスベリアで、ゼラニカと呼ばれています。写真では、サンスベリア ハーニーのような小型な品種かと思いきや、大きくなりますと、サンスベリア ローレンチーのように細長く背丈も高めになります」(サンスベリア(サンセベリア) 育て方|観葉植物 Dictionary|ブルーミングスケープ)。これと全く同じものだ。するってえとやはりハーニーではなくゼラニカでいいのか。

 土は調べ始めると泥沼にはまる。まずアフリカでサンセベリアが自生している地域は酸性土のようだ。「自生している乾燥地帯は酸性土が多いので」(鹿沼土をサンセベリアに使って大丈夫?)。「赤道付近に広がっているフェラールソル(Ferralsols)は、鉄の元素記号Feからも分かるとおりに、鉄が集積してできた土壌である」(アフリカの土壌の特徴)。

温度・湿度・風通しにより割合や粒の大きさを変えますが
日向土(中粒)3
富士砂(中粒)1
赤玉土(小粒)2
腐葉土    3
パーライト  1
苦土石灰  少々
こんな感じが良いと思います。

知って得!! 配合土の検証結果報告!! サンスベリアに最適の土 | nagy's - PLAY サンスベリア協会とワン岸カブクワ 時々犬

「日向土は、宮崎県南部などの霧島系火山帯で採取できる硬い軽石のことです。一般に湿っているものは「ボラ土」、乾燥したものは「日向土」と呼ばれます。赤玉土と同じように大・中・小のサイズがあり、白色をしています」(日向土(ボラ土)とは?使い方やpH、販売価格の相場は? - HORTI 〜ホルティ〜 by GreenSnap)。「多肉植物の生育のポイントになるのが「根腐れのしにくい排水性の高い土壌」のため、日向土のような、肥料成分が少なく排水性が高い土は原産地の土壌にとても良く似ている環境を再現しやすいとされています」(日向土(ボラ土)の特徴と使い方|多肉植物に適した土の購入レビュー)。

「多肉植物の土の基本的な配合は、赤玉土3:鹿沼土3:腐葉土4です。この3種類は多くの植物の基本用土として使うことができるので、購入しても無駄になることはないですね」(意外に知らない!多肉植物の植え替えに適した土って? | ひとはなノート)。

鹿沼土と軽石と日向土と赤玉土性能どう違いますか - Yahoo!知恵袋
各用土の簡単な解説

サンセベリのスペシャル個体を扱っている植物屋さんから、大きな斑入りのサムライを購入した際、以下のレシピを教えていただきました。

ビバソイル7
鹿沼3

サンセベリアの育成方法 : コーポラティブハウスの生活

 ビバソイルのリンク先を見たところ横浜市戸塚区にある笠原産業という会社で販売している。行けない距離ではない。送料を3500円支払うなら直接行った方が早い。

 なんとサンセベリアはハイドロカルチャーでも育てられるという(ハイドロ育ちのサンセベリアから芽が出ました。芽の出た場所と形が親と違っています!)。私は土をいじるのが好きなんでやらないけどさ。

 この3~4日間、物に取り憑かれたように土のことを調べ続けた。簡単に答えは出ない。だが実はそこから喜びが生まれるのだ。

2020-05-11

インフルエンザ・ワクチンが新型コロナウイルスの感染率を36%高める






2020-05-10

老人ホームに革命を起こす/『死すべき定め 死にゆく人に何ができるか』アトゥール・ガワンデ


『生きぬく力 逆境と試練を乗り越えた勝利者たち』ジュリアス・シーガル
『往復書簡 いのちへの対話 露の身ながら』多田富雄、柳澤桂子
『逝かない身体 ALS的日常を生きる』川口有美子

 ・病苦への対処
 ・老人ホームに革命を起こす

『失敗の科学 失敗から学習する組織、学習できない組織』マシュー・サイド
『アナタはなぜチェックリストを使わないのか? 重大な局面で“正しい決断”をする方法』アトゥール・ガワンデ
『悲しみの秘義』若松英輔

必読書リスト その二

 トーマスはチェイスの管理事務所に相談に行った。革新的サービスに対するニューヨーク州の小規模援助金を申請できると提案した。トーマスを雇った所長のロバート・ハルバートはトーマスのアイデアを基本の部分では気に入った。何か新しいことをやってみるのは楽しそうだった。(中略)
 トーマスは自分のアイデアの背景を説明した。彼が言うには、この目的は彼が命名したナーシング・ホームに蔓延する三大伝染病を叩くことである――退屈と孤独、絶望である。三大伝染病を退治するためには何かの命を入れる必要がある。ホームの各部屋に観葉植物を置く。芝生を剥がして、野菜畑と花園を作る。そして動物を入れる。
 おおよそ、この程度ならば大丈夫なようにみえる。衛生と安全の問題があるので、動物は場合によっては微妙である。しかし、ニューヨーク州のナーシング・ホームに対する規制は、1匹の犬と1匹の猫だけを許可している。ハルバートはトーマスに、過去に2~3匹犬を入れようとしたが、不首尾に終わったことを説明した。動物の性格が悪かったり、動物にきちんとした世話をするのが難しかったりした。しかし、ハルバートはもう一度試す気はあると話した。(中略)
 みなで申請書を記入した。まあ、おそらく無理だろうとハルバートは踏んだ。しかし、トーマスは作業チームを引き連れて州議会議事堂に行き、担当官を相手にロビー活動をした。そして、補助金申請が通り、規制についても必要な特例措置がすべて認められた。

【『死すべき定め 死にゆく人に何ができるか』アトゥール・ガワンデ:原井宏明〈はらい・ひろあき〉訳(みすず書房、2017年)以下同】

 2匹の犬、4匹の猫、そして鳥100羽、更にスタッフは自分の子供を連れてきた。ただ死を待つばかりだった老人ホームに生そのものが吹き込まれた。ナーシング・ホームとは看護師つきの老人ホームなのだろう(ナーシングホームとは)。日本の場合、介護や医療は7~9割を保険報酬に負っている。経済的に余裕のある人であれば自費でサービスを受けることも可能だが、普通の人は国が決めた基準のサービスしか受けられない。対価を支払う内容は細かく決められており、有無を言わさず見直しされる。施設を経営するのは営利企業だから優しさや親切が過剰なサービスとなっていないかどうか厳しく管理している。「余計な真似をするな」というルールに貫かれている。

 植物や動物、そして子供は自然そのものだ。管理しようと思って管理できる対象ではない。それこそが「生きる」ということだ。管理された人生は「死んだ生」だ。老人ホームは死を待つバス停でしかない。

 一人の男性が老人ホームに革命を起こした。環境を一変させたのだ。誰もが思いつくようなことだが、いざ実行となれば話は別だ。施設のスタッフは上を下への大騒ぎとなった。

 このプログラムの効果を知るために、2年以上にわたってチェイスの入所者と近くの他の施設の入所者を研究者がさまざまな指標を用いて比較した。研究の結果、非各群と比べると一人当たりに使われた薬の数が半分になったことがわかった。興奮を鎮静させるために使うハロベリドールのような向精神薬の減少が特に大きかった。薬剤費のトータルが他施設と比べて38パーセント減少した。死亡は15パーセント減少した。

 見事な結果が出た。生きる希望を与え、生きる気力を奮い立たせたと言ってよい。元気になるお年寄りの姿を見てスタッフも充実感を覚えたことだろう。

 社会全体が子供と老人をどのように扱うかでその国の命運は決まる。子供は国家の未来そのものであり老人は伝統を現す。革命を標榜する政党がいつまで経っても国民の支持を得られないのは伝統に対する敬意を欠くためだ。左翼は革新の名の下に伝統の破壊を試みる。進歩を標榜したソ連が崩壊したにも関わらず。

 かつて長寿は幸福を意味した。それが今、不幸に変わりつつある。厳しい戦後を生き抜き、日本の高度経済成長を支えてきた人々が、老人ホームで何もすることがない日々を黙って生きている。



サンセベリアの植え替え/『サピエンス異変 新たな時代「人新世」の衝撃』ヴァイバー・クリガン=リード

2020-05-09

日本人を守らず中国をかばう外務省


・邦人を救出しようとしているのではなく、中国を刺激したくないのが外務省関係者の本音であることに気づいた。

・今回の岩谷事件について、北京駐在の同僚記者が「拘束された事実」を確認し、記事化する際にも、外務省高官から「絶対に書くな」 「責任をとれるのか」などと恫喝されている。

・これまで中国当局によってスパイ容疑で拘束された日本人はその全てがメディア取材によって明らかにされたものであり、外務省が公表した例は一度もない。

・日本政府はこれまでに中国と外交交渉で、邦人拘束の件について「前向きの対応」を求めただけで、抗議したことも、釈放要求もしたことがないことが明らかになった。

横行する「日本人スパイ狩り」 習近平の「人質外交」と北大教授帰国の真相|矢板明夫

 たぶん外務官僚は毒饅頭(カネと女)を喰らったのだろう。上海総領事館員自殺事件(2004年)からも明らかだが自殺に追い込まれるほどの弱味を握られているに違いない。当然ではあるが中国共産党の言いなりになる官僚は「日本を売る」。政治家も財界も同様の手口で丸め込まれている。尚、韓国も同様の手を使っており、親中・親韓が売国奴の指標となっている。

サンセベリアの植え替え/『サピエンス異変 新たな時代「人新世」の衝撃』ヴァイバー・クリガン=リード


『悲鳴をあげる身体』鷲田清一
『ことばが劈(ひら)かれるとき』竹内敏晴

 ・不自然な姿勢が健康を損なう
 ・サンセベリアの植え替え

サンセベリアの土を考える
『病気の9割は歩くだけで治る! 歩行が人生を変える29の理由 簡単、無料で医者いらず』長尾和宏
『ウォーキングの科学 10歳若返る、本当に効果的な歩き方』能勢博
『本当のナンバ 常歩(なみあし)』木寺英史
『常歩(なみあし)式スポーツ上達法』常歩研究会編、小田伸午、木寺英史、小山田良治、河原敏男、森田英二
『トップアスリートに伝授した 勝利を呼び込む身体感覚の磨きかた』小山田良治、小田伸午
『間違いだらけのウォーキング 歩き方を変えれば痛みがとれる』木寺英史
『ウォークス 歩くことの精神史』レベッカ・ソルニット
『脚・ひれ・翼はなぜ進化したのか 生き物の「動き」と「形」の40億年』マット・ウィルキンソン
『クレイジー・ライク・アメリカ 心の病はいかに輸出されたか』イーサン・ウォッターズ
『アルツハイマー病は治る 早期から始める認知症治療』ミヒャエル・ネールス
『あなたの体は9割が細菌 微生物の生態系が崩れはじめた』アランナ・コリン
『心を操る寄生生物 感情から文化・社会まで』キャスリン・マコーリフ
『土と内臓 微生物がつくる世界』デイビッド・モントゴメリー、アン・ビクレー
・『ナチュラル・ボーン・ヒーローズ 人類が失った“野生”のスキルをめぐる冒険』クリストファー・マクドゥーガル
『小麦は食べるな!』ウイリアム・デイビス
『シリコンバレー式自分を変える最強の食事』デイヴ・アスプリー
『医者が教える食事術 最強の教科書 20万人を診てわかった医学的に正しい食べ方68』牧田善二
『医者が教える食事術2 実践バイブル 20万人を診てわかった医学的に正しい食べ方70』牧田善二

身体革命

観葉植物をとり入れる

 観葉植物は屋内の空気によい効果を与えることで知られる(私たちの心理にも測定可能な影響を与える)。植物は毒性のあるガス(とくにベンゼン、一酸化炭素、ホルムアルデヒド)を吸収し、私たちのためにリサイクルしてくれる。土壌中の細菌が出す蒸気はセロトニンレベルを上げる(セロトニンには数々の効果があり、何より気分をよくしてくれる)。研究によれば、病人は植物のある部屋のほうが早く快復するという。空気を加湿してくれる(風邪や喉の痛みを予防する)。
 もし羽根でできた埃とりをあまり好きでないなら、植物が空気中から埃をとり除いてくれるだろう。(中略)観葉植物をとり入れると、屋内の埃が最高で40パーセント減る。これはアレルギーのある人にはとくに朗報だ。(中略)これに加えて、植物は肺に病気のある人に悪影響をおよぼすカビの胞子を分解してくれる。
 1989年、アメリカ航空宇宙局(NASA)はアメリカ造園建設業協会(ALCA)の協力を得て、宇宙ステーション内の空気をいちばんよく清浄に保つ植物を探る実験をはじめた。リストに入った植物は、屋内空間(家庭やオフィス)の少なくとも9平方メートルをきれいにする能力を持つ。セイヨウキヅタ、スパティフィラム、カンノンチク、セイヨウタマシダ、ゴムノキ、オリヅルランなどの植物は、みな空気をきれいにするすばらしい能力を持つ。なかでもすぐれているのがサンセベリア・ローレンティで、あなたが観葉植物に慣れていればまず枯らすことはないし、夜間に酸素をつくってくれるという恩恵もある。(中略)
 観葉植物を家のなかに入れたら、あなたの居間は空気農場になる。

【『サピエンス異変 新たな時代「人新世」の衝撃』ヴァイバー・クリガン=リード:水谷淳〈みずたに・じゅん〉、鍛原多惠子〈かじはら・たえこ〉訳(飛鳥新社、2018年)】

 この件(くだり)を読んでサンセベリア・ローレンティを買ったのが昨年の8月のこと。本当はゼラニカの方が好みなのだが中々売っているところがない。その後、インターネットでゼラニカを手に入れたのだが実は小振りなハーニーだった(個性的で魅力あふれるサンスベリア40種類と傷んだ場合の復活方法)。

 サンスベリアという表記も多いが正確にはサンセベリアのようだ。「もともとイタリアのサン・セヴェーロ侯という人名に由来しているのですから」(Yahoo!知恵袋)。折に触れて植え替え方法を調べた。計画は常に緻密であるべきだ。ま、心配性なんだよね。相手は生き物だから。

 満を持して5月を迎えた。新型コロナウイルスの影響で自粛続行の5月である。私は勇んで土を買いに行った。目星をつけたホームセンターは2ヶ所。少しばかり遠いが後悔をしないための選択だった。ホームセンターの正面にダイソーがあった。シャベルを買おうと入ったところ、な、な、なんと土が売っていた。しかも数種類だ。いやはや驚いた(【100均】ダイソーで土【園芸・ガーデニング】をたくさん見てきた!)。さすがの私も「100円ショップ+土」で検索したことはなかった。そのうち位牌や戒名まで売り出すかもね。

 念の為ホームセンターに足を運んだ。土の量を踏まえるとホームセンターに軍配が上がった。土って安いのね。しかも大きいほど安い。持ってきたメモには「観葉植物用+鹿沼土」or「赤玉+腐葉土+軽石もしくはパーライト」と書いてあった。観葉植物用14Lと鹿沼土14Lを買った。二つで850円だった。ただし丁度よい植木鉢が見当たらなかった。一旦帰宅して近所のホームセンターに行った。思わず「ウーン」と唸(うな)ってしまった。こちらの方が土の種類が豊富だった。灯台下暗し。植木鉢を二つ買った。家に戻ると植木鉢がかなりでかいことに気づいた。やはりスケール(メジャー)を持ち歩くべきである。

 鹿沼土(かぬまつち)は土を名乗っているが実は軽石だ。ま、カニカマみたいなものだ。鉢底石代わりになるかどうか調べたところダメだった。しかも酸性であることが判明した。再度ホームセンターへゆき、鉢底石(10L)と苦土石灰(くどせっかい/20kg)を買ってきた。苦土石灰とは凄いネーミングだ。『苦海浄土』を省略したような名前だ。穢土(えど)より酷い名前だわな。

 風が強かったので作業は風呂場で行った。ローレンティとハーニーの土が全然違った。しかもローレンティは根が伸びた形跡がなかった。面倒なんで両方の土を混ぜて、買ってきた土も適当に投入した。鉢が大きいので石を多めに入れた。「ひょっとして天才?」と言いたくなるほどピッタリの量だった。子株・カビはなし(サンスベリア(トラノオ)の育て方や植え替え方法、増やし方(葉挿し、株分け))。本当は丸一日乾燥させた方がいいようだが2時間ほど放置して我慢できなくなった。

 上手く育ってくれればいいのだが。私はためつすがめつして眺めた。土をいじると元気が出てくる。生命を育むことは何という喜びなのだろう。

 そして大量の土が残った。構わん。数年後にはサンセベリア屋になるつもりなのだから。



老人ホームに革命を起こす/『死すべき定め 死にゆく人に何ができるか』アトゥール・ガワンデ

2020-05-08

目撃された人々 74


 目が醒めると喉が痛んだ。まずい。無呼吸症候群があるため仰向けで寝ていると口が開いてしまう。で、慢性化した扁桃腺炎がぶり返す。痛みが酷くなると喉にカミソリが入っているような症状に至る。取り敢えず薬が欲しかったので咽喉科を探した。どこもかしこも休みだ。近所の総合病院はやっていたが混雑しているようで電話がつながらなかった。少し遠い個人病院に予約が取れた。

 待合室で普段はつけることのないマスクを着用しようとしたところ右側のゴムが千切れた。証券会社が送ってきたものだ。届いた時の感謝は跡形もなく消え失せた。

 私よりも後から入ってきた母子が先に案内された。少女はまだ3歳になっていない年頃だ。診察室に入るや否や少女の叫び声が建物を震わせた。必死で恐怖と戦っているのだろう。泣き声はしばし止むことがなかった。母親も医師も少女の真意を聞き出そうとしなかった。かくも強烈なメッセージをどうして無視できるのか不思議でならなかった。

 診察を終えた少女は既に泣き止んでいた。私と目が合った。ちょっとばかり変顔(へんがお)をしたところ、クスッと笑った。反応がいい。母親や医師よりもはるかに反応がいい。

 少女は去ったが泣き声の余韻はそこここに残っていた。私の待ち時間は軽く1時間を超えていた。読んでいた『怒りについて』(セネカ)をパタンと閉じた。病院の待合室は身体の苦痛と待たされ続ける心理的苦痛を交換する場所だ。朝方は煙草を吸うのも難儀したほどだが、痛みは軽くなっていた。受け付けに「時間がないので……」と告げて病院を後にした。

 五月晴れの抜けるような青空が広がっていた。少女の泣き声は完全に消え去った。

2020-05-06

再生可能エネルギーの嘘を暴くマイケル・ムーア最新作『プラネット・オブ・ヒューマンズ』が無料公開


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2020-05-04

真実在=リアリティ/『気づきの探究 クリシュナムルティとともに考える』ススナガ・ウェーラペルマ


 ・あらゆる信念には精神を曇らせる効果がある
 ・非暴力の欺瞞
 ・真実在=リアリティ

ジドゥ・クリシュナムルティ(Jiddu Krishnamurti)著作リスト 1

 「リアリティ」という言葉は二つの異なった意味で用いられる。まず第一に、それは「あるがまま」、あるいは精神がいかなる歪曲もなしに観察されるときの、条件づけられた精神状態を指す〔以下、この意味でリアリティが使われている場合は「現実」と訳す〕。第二に、精神がそれ自身の限界を超越したときに出来(しゅったい)するあの超次元をも指している〔この意味でリアリティが使われている場合は「真実在」と訳す〕。いったん精神が実際にその習慣的状態(すなわち「あるがまま」)の狭くて限定的な性質を見抜くと、まさにその見抜いたことによって条件づけを超越するであろう。

【『気づきの探究 クリシュナムルティとともに考える』ススナガ・ウェーラペルマ:大野純一訳(めるくまーる、1993年)】

真実在」はやはりリアリティの訳であった。

reality

 1.現実[実在・事実]性◆実際にある、または起きるということ。◆不可算
 2.現実のこと[もの]、実際に起きる[存在する]もの[こと]
 3.迫真性、現実への近さ、リアリティー
 4.《哲学》実在

英辞郎

 個人的には「現在性」「起こりつつある今」でいいように思う。時間とは川の流れのようなものだ。人は人生の川を遡上(そじょう)してゆく。前に見える流れが未来で後ろに流れるのが過去である。ところが我々の脳は知識と経験に束縛されているため、後ろ向きになって川を上ってゆく。「私」とは私の過去である。個性とは私が望ましいと考えた反応に過ぎない。業(ごう)は繰り返し行うことで形成される。足元の流れが現在である。

 我々は過去を振り返って現在を見失う。実際、脳は現実を知覚することができない。今ありありと感じる現在は0.5秒前のものである。

人間が認識しているのは0.5秒前の世界/『進化しすぎた脳 中高生と語る〔大脳生理学〕の最前線』池谷裕二
意識は膨大な情報を切り捨て、知覚は0.5秒遅れる/『ユーザーイリュージョン 意識という幻想』トール・ノーレットランダーシュ

 法華経で説かれる諸法実相十如是(じゅうにょぜ)だが、クリシュナムルティが指摘する真理は「他性」(アザーネス)である。それは立ち込める霧のように見え、花の香りさながらに感じ取れるものだ。

 ウェーラペルマはプシケという言葉も多用しているが感心できない。クリシュナムルティは徹底して私(me)を否定したのだから。